Page 6:幼女星

 Space Trans Story Page 6:幼女星

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 朝、私達は昨日のカレーを食べていました。
「おいしいねー! さっすがソラさんの手直ししたカレーだよ! あのまずかったカレーが嘘みたい!」
「う、うん……そうだね」
 昨日私が凄くまずいカレーを作ってしまい、ソラさんは私のカレーをおいしく手直ししたのです。
 確かに私自身食べてみてまずかったけど……でも、こんなにもストレートにまずいまずい言われるとさすがにへこみます……。
「ツキちゃーん?」
「あ、ごめんなさい言い過ぎました……」
 そしてルナちゃんは良くツキちゃんに突っ掛かるようです。
 でもルナちゃんはルナちゃんで……色々と不安な気持ちを抱えていたみたい。
 更に私も……新たな問題に当たってしまったようです。
 昨日の夜の事、ルナちゃんと色々お話をして……ルナちゃんの私に対する気持ちを知ってしまって。
 でも私は……それに対してどう応えればいいのか分からないのです。
『緊急事態、緊急事態』
「おや、モニターが警告画面になってるぞ……何だ?」
「何かあったのかな?」
 もしかしてまた何かしら起こるのでしょうか……大丈夫かなぁ。

『もうじき燃料が無くなります。すぐに燃料を補給してください』
「もう燃料切れなのか」
「お兄ちゃん、大丈夫なの?」
「ああ、燃料くらいなら近くの星で補給できるさ」
 ほっ、良かった……大丈夫みたいだね。
「でもな、俺はあんまりこの辺りの星へ着陸した事がないんだ。だから着陸先の星がどんな星なのかは……踏み入ってみるまで分からないかもしれない」
「今までの星でも色々あったものね。何だか不安だね……」
「でも燃料をどうにかしないと、あたし達全員宇宙で真っ逆さまーな事に」
「こ、怖いね……」
「大丈夫だ、そうならない為にもきちんと補給をするさ。とりあえず近くの星に……ふむ、ちょうど向かう先に小さな星があるからそこに着陸だ」
 こうして燃料調達の為、私達は一旦近くの小さな星へ着陸する事になりました。

「到着だ。さて燃料を買える所を探しに行くが。皆はどうする?」
「待っててもいいの?」
「それでもいい。ただ初めての星だ。燃料を何処で買えるか分からないから、時間が掛かる可能性もあるが」
「ソラさん、超能力で燃料を探る事はできないんですか?」
「できれば俺もそうしたかったが……この星は妙な力で溢れているようだ」
「妙な力……ですか?」
「うむ。魔法を反発する力なのか……どうもこの星では能力が使えなさそうなんだ」
「ほへー、そういう星もあるんだねー」
「今回は輝月の欠片探しではない。だから待っているならばそれでもいいが」
「じゃああたし、面倒だから待ってようかなー」
「ふむ、そうか。輝月とルナはどうする?」
「私はお兄ちゃんが心配だから……」
「うん、じゃあ私達は行く?」
「そうしよっか、輝月ちゃん」
「よし、じゃあツキちゃんは1人でお留守番だな」
「ちょ、またあたしこういう扱い……;」
「じゃあ来ればいいじゃーん」
「皆で行こうよ」
「外へ出たら慎重に行動するんだぞ。超能力が使えないみたいだから、ここでは何かあっても皆を守れるか分からない」
「えー……怖いなぁ。あたしやっぱり行くの止めとくー」
「ツキちゃん、出番無くなるよ……」
「いいもんいいもん、身の安全重視だもーん」
「分かった。じゃあ俺とルナと輝月で行って来る」
 今回はツキちゃんがお留守番で、3人で燃料探しかな?
「じゃあお兄ちゃん、行こー!」
「あ、ルナちゃん待って」
「それじゃあ出発するか」
 ルナちゃんを追って宇宙船の外へ出た私、この星へと踏み込みました。

「わー、おにいちゃん、かづきちゃん、けっこーここひろいよー」
「そうだねー、ちいさそうにみえたのにけっこうおっきいねー」
「2人共どうしたんだ、何だか小さい子供みたいな喋り方して」
「えーおにいちゃん、だってわたちこどもだよー」
「うんー、そーだよねー」
「あれ、何か2人共……身長縮んでないか?」
「えーちいさくてとうぜんよー。わたち7ちゃいだもーん」
「わたちは5ちゃいだよー」
「……何だこれ。また何か起こっているのか?」
「わーいたのしみー! かづきちゃん、これからだいぼーけんだよ!」
「ルナちゃんーわくわくするねー!」
「……何だか幼児化してるな。もしかしてここの星は……噂に聞いていたあの星か?」
「おにいちゃんなにぶつぶついってるのー?」
「ねえねえはやくぼーけんにいこー?」
「子供になってしまう力が出ている子供星……いや違う。ならば俺だけ普通なのはおかしい……そうか、ここは幼女星なのかもしれないな」
「よーじょぼしー?」
「なにそれー?」
「星の力で女の子は幼女になってしまうんだ。ルナと輝月は小学生だけど、きっと更に心身共に年齢が戻ってしまったのだな……ルナが7歳で、輝月が5歳と言ったっけ」
「うんー、ルナ7ちゃいだよー」
「わたち5ちゃいー」
「女の子のみ影響を受けるだろうから、それで俺は無事なんだな……どうするかこの2人。さすがにこのまま連れては行けないよな……」
「なんかむずかちいからわたち、わかんなーい」
「ねーねーはやくぼーけんいこーよー」
「ルナ、輝月、悪いが宇宙船でお留守番していてくれ」
「えーなんでー、わたちあそびたいよー」
「わたちもおそといきたいよー」
「ダメだ……こんな状態で連れて行くのは心配でならない。ツキちゃんに遊んでもらえ」
「あ、ツキおねえちゃんもいるんだよねー。わーいわーい」
「あ、ルナちゃんまってー」
「よし、中へ戻ったな。やたらと力が強いから2人がすぐ戻るか分からないが……とりあえず中に居た方が安心だろう。じゃあ燃料は俺1人で探しに行くとするか」

「ねーねーツキおねえちゃん、あそんでー!」
「いっしょにあそぼー!」
「わ、何々!? って、2人共ちっさ!」
「とーぜんだよー、わたち7ちゃいだもーん」
「わたち5ちゃいー」
「ルナちゃんが7歳で輝月ちゃんが5歳って……どういう事?」
「なんかおにーちゃん、よーじょぼしがーとかっていってたー」
「うんー、よくわからないけどそんなこといってたよー」
「よーじょぼしって……幼女星!? え、あの別名ロリ星とも呼ばれている……」
「ろりぼしー?」
「ツキおねえちゃん、ロリってなーに?」
「それで2人共幼女になっちゃったのね……ソラさんはどうしたの?」
「ソラおにいちゃん、ひとりでいっちゃったのー」
「ツキおねえちゃんにあそんでもらえーってねー」
「つまりあたしは……幼女化した2人の御守り役かい;」
「ねーねーあそんでよー」
「あそんであそんでー」
「2人共すっかり幼女みたい……元年齢の思考無いのかな;」
 何か2人がこんな感じなので……仕方ないかなぁ。
 今回は輝月ちゃんではなく、あたしのナレーションでお届けしますね……。
「あそんでくれないとこうだよー」
「えーい」
「わっ、やめてー2人共髪の毛引っ張らないでぇー」
「あ……たいへん」
「どーしたの? かづきちゃん」
「わたち、おちっこしたい」
「えーおしっこ!? えーと船内のトイレは……便座が少し高いし幼女だと無理かも;」
 2人は本物の幼女同等みたいだから……大変、もらしちゃうかも!?
「ねえねえおちっこー」
「えー急に言われてもー。オムツとか何か無いのー!?」
「わたちたちあかんぼうじゃないもん。ちゃんとパンツだよー」
「もれちゃうよー」
「わーしょうがない、外へ出て何処か探すしか……2人共おいで」
「わーいツキおねえちゃんとおさんぽー」
「はやくおちっこー」
 あたしは仕方なく……幼女の2人を外へ連れ出し、トイレを探しに行ったのです。

「ねえツキおねえちゃーん、わたちおかしたべたーい」
「もう、そーいうのは後にしてー」
「だってーたべたいんだもーん」
「おといれはやくぅー」
 何であたしがこんな御守りみたいな事を……。
「じゃあけーきでいいやー」
「な、何でケーキなの……」
「なぜかツキおねえちゃんみると、けーきたべたくなるのー」
 な、何故かって……。
 もしかしてルナちゃん達、幼女になって記憶も少し曖昧になってる……?
「ねえルナちゃん、分裂星の事覚えてる?」
「ぶんれつぼし? なにそれーむずかしそうー」
「そんなのよりおといれぇ……」
 うん……どうやらあたしの思っていた通りみたい;
 幼女化しちゃって記憶や思考能力が色々変わっちゃったみたいだね……。
「あ、公園があるよ。行ってみよう」
「わーいこーえんであそびたいー」
「わたちもー……うっ、おちっこちびりそう……」
「輝月ちゃん、もう少しの辛抱だよ……」
 2人は完全に幼女同等、いつおもらしをしちゃわないかひやひやものです……。

 公園へ行くと公衆トイレがありました。
「じゃあ輝月ちゃん、行っておいで」
「わたち……ひとりじゃできない」
「えー参ったなぁ……着いて行かないとダメ?」
「だってぇ……」
 今の輝月ちゃんは5歳の幼女……うん、仕方ないか。
「じゃあルナちゃんも一緒に……って、居ない!?」
「ツキおねえちゃーん、すなばであそんでるねー」
「あーもうルナちゃんったら勝手に……まあいっか。ちょっと輝月ちゃんとおトイレ行ってるからねー」
 あたしはルナちゃんに声を掛けて、輝月ちゃんとトイレの中へ行きました。
「わーいすなばすなばー」
「おい、何やってるんだ」
「え、だーれー?」
 誰かが突然後ろからルナちゃんに声を掛けて……。
「わーーー!」

 3分程して、あたしはトイレを終えた輝月ちゃんと外へ出て来ました。
「あれ、ルナちゃんが居ない……何処かで遊んでるのかな?」
「ルナちゃーん、いないのー?」
「輝月ちゃん、ルナちゃんを捜そう」
「うん、ツキおねえちゃん」
 あたしは輝月ちゃんと公園内のあらゆる所を捜しました。
 でもルナちゃんの姿は何処にも見当たらなくて……。
「ルナちゃん居ない……まさか1人で何処かに行っちゃった?」
「ねえツキおねえちゃん、そーいえばさっきおちっこしてるときに」
「うん、どうしたの?」
「わたち、ルナちゃんがさけんだのきいたような」
「ルナちゃんが叫んだって……悲鳴?」
「うーん、もしかしたらそーだったかも」
「ロリ星は確かロリっ子だけじゃなくて、ロリコンの男性も住んでいる星……まさか、ルナちゃん誘拐されたんじゃ!?」
「えールナちゃんがゆうかいー!? たいへんだぁー」
「どうしようどうしよう……ソラさんに何て言えば……」
「ツキおねえちゃん、まずはルナちゃんさがそ?」
「う、うん輝月ちゃん。そうだよね……あたしがしっかりしないと」
 輝月ちゃんは今や5歳の幼女……なのにルナちゃんを捜そうと言ってきて。
 今はお姉ちゃんなのにあたしがしっかりしないでどうするのよ……。
「とりあえず来た道を戻ってみよう。輝月ちゃん行くよ!」
「うんツキおねえちゃんー……だめー、わたちつかれちゃったー」
「な、何と……この非常事態に……」
 仕方ない、こうなったらあたしが……。
「輝月ちゃん、あたしがおんぶするから」
「え、ツキおねえちゃんおんぶしてくれるのー? わーいわーい」
 あたしは輝月ちゃんをおんぶして、来た道を急ぎ足で戻りました。
 それにしてもおんぶなんてした事ないから、慣れてないせいか走り辛い……。

「ツキおねえちゃーん、おなかすいたー」
「もうわがまま言わないの! ルナちゃんの非常事態なんだから」
「でもルナちゃんってー、ツキおねえちゃんのことたべよーとしてなかったー?」
 あ、きちんと残ってる記憶もあるみたい……?
「なのにどーしてルナちゃんのためにがんばるのー?」
「そ、そりゃ……当然でしょ! あたしの大切なお友達なんだから!」
 そう、ルナちゃんはあたしの大切なお友達。
 そんなルナちゃんの身にもしもの事でもあったら……。
「うんー、じゃあわたちとおなじー。わたちもルナちゃんとおともだちー」
「うんそうだよ。だからちゃんとルナちゃんを捜さないとね」
「うん、そーだねー」
 あたしはルナちゃんを心配しながら、必死に道を駆け巡りました。

 道を戻ってもルナちゃんの手掛かりは全く掴めない……。
 ルナちゃん大丈夫かな……今のルナちゃんは7歳なら小学1年生の女の子相当。
 もし本当に誘拐だったら……怖い思いしてないかな? 怯えてないかな?
「ルナちゃん……何処なの」
「ツキおねえちゃん、ないてるの?」
「だってルナちゃん、何処にも居ないんだもの……」
「いいこいいこー」
「え、輝月ちゃん?」
 輝月ちゃんが……あたしの頭を優しく撫でてくれる。
「ツキおねえちゃんがんばってるもんー、だからなくことなんてないよー」
「でも、ルナちゃん見つからないし……目を離したあたしの責任だ……」
「だいじょーぶ、ルナちゃんはきっとみつかるよー」
 輝月ちゃんは根拠も無しに大丈夫と言っているけれど……。
 でも確かに輝月ちゃんの言う通りだよ、あたしが弱気になってどうするの……。
「ツキおねえちゃんなでなでー」
「輝月ちゃん……ありがと」
 5歳児に宥められるようじゃ……どうしようもないね、あたし。
「とりあえず一旦宇宙船に戻ってみよう、ソラさんが戻ってるかも」
「うん、そーだねー。ソラおにいちゃんにもてつだってもらおう」
 あたしは宇宙船へ向かいました。

「あ! ツキおねえちゃんとかづきちゃんー、おかえりー」
「え、ルナちゃん!?」
「あ、ルナちゃんだー」
 宇宙船へ戻ると……中でルナちゃんが待っていたのです。
「ルナちゃん、先に1人で戻ってたの!?」
「2人共戻って来たか」
「ソラおにいちゃん!」
「燃料を運ぶ帰りに公園の砂場でルナっぽい子を見掛けて、近付いてみたら本当にルナだったものだから。1人で来ちゃったんじゃないかと思って、心配で連れ帰ったんだ」
「え、そうだったの!? じゃあルナちゃんの悲鳴と言うのは……」
「悲鳴? ルナは後ろから来た俺に気付いて、驚いたようでわーと言ってたが」
「じゃあ結局誘拐でも何でもなかったんだ……」
 全部勘違いだったなんて……とほほ。
「ツキおねえちゃん、げんきだしてー」
「うぅっ、ありがとう輝月ちゃん……」
 でも元々ルナちゃんが悲鳴を上げた、と言ってたのは輝月ちゃんなんだけどね……。
 まあ勘違いだから仕方ないし、5歳児の言った事だから……。
「誘拐? 何だ、ルナが誘拐されたと勘違いでもしてたのか」
「だって急にルナちゃん、居なくなってたから……」
「うんー、おちっこおわったらルナちゃんいなかったのー」
「ツキちゃんは輝月をトイレにでも連れて行ったのか?」
「そうなの。輝月ちゃんが1人でできないから着いて来てーって……」
「と言う事は。何だ、公園でルナと一緒だったのか。それは済まなかった」
「いいよいいよ。全部勝手に勘違いしてただけだから……」
「でもルナちゃんいてよかったね、ツキおねえちゃん」
「うん……はぁ」
 良かった筈なのに……いまいち納得行かないあたし。
 素直にほっとすればいいのに……あたしってめんどくさいな。

「よし、じゃあ出発するか」
「あ、もう燃料はどうにかなったんだね?」
「うむ。大丈夫だ」
「でも出発って、ルナちゃんと輝月ちゃんが幼女のままだけど……」
「分裂星でルナが戻った事を考えれば、きっと出発して力の影響が無くなればそのうち戻る筈だ」
「うん、じゃあ大丈夫かな?」
「幼女化を戻すには、男性的な超能力じゃきっと無駄だからな。魔法少女の魔法なら安心できるが、肝心のルナがこの身体じゃ魔法を使うのも無理だ」
「うぅ……あたしが魔法を使えれば良かったのにぃ」
「ツキちゃんはまあ、事情が色々だから仕方ない」
「魔法が使えればあたしだって、ルナちゃんを脅せたかもしれないのにぃ……」
「……そういうのは疲れるから勘弁してくれ」
「わー、うちゅうせんはっしゃするのー?」
「わーいうちゅうへしゅっぱつだー」
 せっかく女の子になったのに、魔法少女としては未熟なあたし。
 ルナちゃんと比べて……何だか劣等感を覚えてしまいます。
 でもきっと……きっといつか、ルナちゃんに追い着けるくらいの魔法少女になるんだもん。
「ルナちゃん、あたしめげないからね」
「んー、ツキおねえちゃんなーに?」
「なんだろー、よくわからないねー」
 あたしは決心したのでした。

「そういえばツキちゃん、女の子なのに幼女化してなかったな?」
「あ、そういえば……何でだろう?」
「ツキおねえちゃん、もしかしてもとがおとこのこだったからー?」
「か、輝月ちゃん……そういう事はちゃんと覚えているのね……」
「ツキおねえちゃんは、ほんとーはおにいちゃん?」
「ち、違うよっ!? 今はお姉ちゃんだよ!?」
 もしかしてこれって……女の子に対して働く力があたしに働かなかったって。
 魔法少女としては未熟過ぎるから強い力で防げた、なんて事はないだろうし……。
 あたし、幼女星の力にちゃんとした女の子として認識されなかったのかな……。
 でも輝月ちゃんは幼女化しているのに……あたしには効かなかったって。
 完全な幼女になっちゃうみたいだから、効いてたらそれはそれで大変だったのだろうけれど。
 でも輝月ちゃんに効いてあたしには効かなかった、と言う事が何だか無性に悔しかったのです。

 あたしはまたしても、何だか劣等感を覚えてしまいました……。


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  • 最終更新:2018-02-09 23:24:52

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