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 Space Trans Story Page 1:旅立ち

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「よし、これで宇宙船の整備はOKだ」
「わー、いよいよ地球へ旅立つのねー」

 わたしの名前はかずき……と言う男の子だったのだけれど、今は女の子の輝月です。
 実は地球でとつじょ発生した時空のみだれにまきこまれてしまい、気が付いたらわたしはこのエムピ星と言う星に飛ばされていた。

 しかも男の子だったわたしは、時空のみだれにまきこまれてこの星へ飛ばされるさいに、時空をこえるかていで男の子としてのじょうほうをうちゅうに飛ばされてしまっただとか。
 男の子のじょうほうがかけらとなって飛ばされてしまい、その結果わたしの身体は女の子に……。

 そんなじじょうでわたしはこれから地球へもどるため、ルナちゃん達と共にうちゅうへと旅立つ。
 そしてうちゅうへ飛び散った男の子のかけらを見つけ、男の子にもどれる事を願いつつ。


「よし、じゃあパスポートを宇宙船の認証セキュリティにかざしてくれ」
「はーい、お兄ちゃん。輝月ちゃんはもちろん初めてよね?」
「うん、初めてだけど……かざすだけならここへタッチする感覚でいいのかな?」
「そうだねー。これで正常に認証されればOKだよ!」

 地球からこの星へ飛ばされてしまったわたしは、身分しょうめいしょの類を持っておらず。
 ルナちゃんのお兄さんであるちょうのうりょく者のソラさん。
 このソラさんがどうにかして、わたしのパスポートを手配してくれたのです。

 パスポートには「輝月」と名前が書かれていて。
 わたし、本当は「かずき」なんだけどね……でも読み方は同じみたいだし、今は女の子になってしまったのでその間は「輝月」でもいいかなって。

『4名、搭乗完了しました。これより宇宙へ飛び立ちます』

 うちゅう船内へ入るとアナウンスが流れて、いよいよ地球へ飛び立つようです。
 これから地球へと旅立つうちゅう旅行が始まります。


「あれ、今アナウンスで4名って言ってなかったかな?」
「おかしいわね? 乗ったのは私達3人だけな筈……」
「整備不良でもあったのか?」

 うちゅう船は上空を目指してぐんぐんと上がって行きます。
 だけれどアナウンスでは4名とうじょうと言っていて……せいび不良だったりしたらついらくしないだろうか。
 ちょっとこわいな、と不安をかかえつつも……わたしはソラさんを信じていました。

「やっほールナちゃん!」
「あれっ、ツキちゃん!?」
「ツキちゃん!? どうしてここに……」

 うちゅう船内のおくから、ツキちゃんとよばれた1人の女の子があらわれました。

「何だか地球に行くみたいだし楽しそうだったから、あたし勝手に乗っちゃった!」
「4名って……まちがいじゃなかったんだ」
「何てこったい……」

 どうやらツキちゃんと言う女の子が、勝手にうちゅう船へ乗りこんでしまっていたようです。

「あれー、ルナちゃんーこの子はー?」
「うん? わたしの事かな?」
「うんうんー、あたし、ルナちゃんのお友達でツキって言うんだよー。宜しくね!」

「この子は輝月ちゃんよ。地球人の男の子なの。今は訳あって女の子になっちゃったけどね」
「えっ、地球人さんなんだ!?」
「地球人の輝月だよ、よろしくツキちゃん」

「わー、あたし地球に憧れてたんだー! 魔法少女もそこそこ居るみたいだし1度行ってみたかったの! 地球の事色々聞かせて! ね? ね!?」

 ツキちゃんはどうも地球にきょうみのある女の子のようだ。

「えっと……お取込み中悪いのだが」
「あ、ソラさん」

「ツキちゃん……宇宙船に勝手に乗り込んだ件はいいとするよ。でもこれから地球へ向かう宇宙旅行になるから、長旅になるかも分からないんだ……」
「うんー、あたし承知の上だよー」

「家族にはきちんとお話はしたか?」
「うん! 勿論してないよ!」

「……家族には後で連絡しておくから。長旅になるかもしれない事だけ了解してもらえるならそれでいいか」
「わーいありがとーソラさん!」

 何だかとてもハイテンションで活気のある女の子だ。
 よっぽど地球へ行ける事がうれしいのかな?

「ねえねえー輝月ちゃん。輝月ちゃんは何でエムピ星にー?」
「実は時空のみだれにまきこまれちゃったようで……気付いたらこの星にいたんだ」
「そうだったんだ……それは大変だったね」

「地球へ向かうのも輝月ちゃんを帰す為なんだよー」
「まあ俺のついでもあるけどな」
「なーるほど! でも地球ってエムピ星程は魔法少女も居ないんだよね?」
「うん、そうだよね。だから魔力の放出もエムピ星程多くないと思うけど」

「地球で時空の乱れが発生したのは本当に極稀な事なんだろうな。エムピ星程は排出魔力も多くないし、地球では滅多に起こらないと思うのだが……」

「わたし、相当まれなかくりつに当たっちゃったのかな……」

 お話を聞くかぎりはおそらくそうなのかな?

「そうかもしれないね。でもそれに当たったからこそ、私はこうして輝月ちゃんと会えたのかもしれないよ。それはとっても嬉しい事だよね?」
「うん、そうかもしれないね」

「あたしも地球へ行く前から地球人の女の子に会えるだなんてねー!」
「あははっ、本当は男の子なんだけどね……」

「でも輝月ちゃん、何処からどう見てもかわいい女の子だよ!? 見た目も中身も女の子らしければ、元男の子でもあまり気にならないよ!」
「うーん、中身がかんぺきに女の子なのかどうかは……」

「じゃあ輝月ちゃん、こういうのは反応するのかな?」

 ツキちゃんはわたしの方におしりを向けて……スカートをチラッとめくりあげた。

「ちょ、ちょっとツキちゃん何やって……」
「あははー輝月ちゃんったら焦ってるー。やっぱり男の子なのかもねー!」

 男の子のじょうほうが飛んでるせいで、わたしはかぎりなく女の子よりの気持ちになれているけれど……でもこういうせいてきな部分は、きちんと男の子としてはんのうしてしまうらしい。

「ねえねえー、あたし見せたんだから輝月ちゃんもチラッと見せてー?」
「え、で、でも……わたし、元は男の子だし」
「そんなのかわいければいいじゃーん、関係ないよー」

「あぅー……」
「早く早くぅー輝月ちゃーん」

「ツキちゃん! 輝月ちゃん困ってるでしょ!? いい加減にしようね」
「はい、調子乗り過ぎました……ごめんなさい輝月ちゃん」

 ツキちゃんはちょっとお調子者のようだ……。
 わたしはそんなツキちゃんに対して、苦笑いをうかべていました。

「よし、じゃあ部屋を決めようか」
「えっ、部屋って?」
「輝月は地球人だから、きっと宇宙船は初めてだろう?」
「うん、初めて乗ったよ」

「長い旅になるかもしれないからな。宇宙船内部には家と同じように集合所、浴室とトイレ、調理場、部屋などのスペースがあるんだ。そして今居るここが集合所だ」

「なるほど、本当に家と同じ感じなんだね」
「違う点は集合所にモニターが付いているくらいだろうか」
「そうなんだ」

「お兄ちゃん、お部屋を決めるって1人1つずつじゃダメなの?」
「いや、それが……ツキちゃんの予定がなかったもので」

「あ、この宇宙船のお部屋って3人用なんだっけ」
「ああ……もし事前に分かっていれば、部屋を4つ分にしておいたのだが。飛び始めてしまった以上はさすがに今から増やすのは無理だ」

「あららー、何かごめんなさーい」

 口ではそう言いつつも、全く悪びれる様子のないツキちゃん。

「とりあえず部屋だが……女の子と一緒に男が居るのも何だかあれだろうし、俺は1人部屋にさせてほしい」
「私、お兄ちゃんとなら一緒でもいいよ?」
 ルナちゃんはお兄ちゃんといっしょがいいんだ。
 よっぽどルナちゃんはお兄ちゃんの事が好きみたいだね。

「いや、しかしな……ルナ。俺は宇宙船に何かあったら部屋を出入りするかもしれないから、夜中起こしちゃう事になるかもしれないぞ?」
「お兄ちゃん1人部屋で決定ねー」

 ルナちゃん……すいみんぼうがいされるのがよっぽどいやなんだね;

「さて後は女の子達3人だが……輝月はどうする? 元は男だし1人がいいか? それとも1人だと不安か?」
「えーと、わたしは……」

 わたしは……どうしよう。正直うちゅう船なんて初めてだし、ただでさえ知らない星で女の子にされてしまってこんなじょうきょうだし……1人だと不安なのも事実。
 でもルナちゃんとツキちゃんが仲良しさんならば、できれば2人をいっしょのお部屋にしてあげたいとも……。

「……うん、輝月ちゃん」
「なーに、ルナちゃん?」
「1人だと不安でしょ? 私、輝月ちゃんと一緒のお部屋がいい」
「えっ、でもそれじゃあツキちゃんが1人に……」
「あ、あたしは大丈夫だよー。勝手に乗り込んだ居候みたいな身だもんねー」

「うーん、でもいいのかな……? ツキちゃんに申しわけないような」

「輝月ちゃん、私は輝月ちゃんと一緒がいいのよ……」
「分かった、ルナちゃんがそう言ってくれるなら」
「やったー! 輝月ちゃん一緒のお部屋だよー!」

 ルナちゃんはとたんに大喜びをしました。
 そんなにわたしといっしょのお部屋がうれしかったのかな?

「ツキちゃんごめんね」
「いいよいいよ。それにお二人さん、何だかお似合いだし……!」
「へっ、おにあいって?」

「あーこっちの話だよ。気にしないでね!」

 わたしがルナちゃんとおにあい……?

「よし、これで部屋割りは決まったな。寝る時以外はこの集合所に居てもいいから、部屋に入りたくなったら好きな時に入るといい」

 ルナちゃんといっしょのお部屋か……それってつまり、ねる時もルナちゃんといっしょなんだね。

「輝月ちゃん、何もじもじしてるの?」
「へっ? わたし、そんな事してたかな?」
「うん、何だか頬も少し赤くなってるよね?」

 わたしってもしかして顔に出やすいのかな……。

「何でもないよ? 決してねる時もルナちゃんといっしょだからとか思って何か」
「まっ、輝月ちゃんったら……(///」
「ほんとお似合いよねー」

「え、わたし、何か変な事言っちゃったかな?」
「別になーんにも言ってないと思うけどー?」

 しばらくこんな感じのやり取りを続けていました。


「どうやら大気圏を突破したようだな。そろそろ宇宙に出るぞ」

 しばらくお話をしていると、あっと言う間にもううちゅうへと出るようです。
 本当にうちゅう旅行だなんて何だかすごいよ……ふつうの地球人ならばなかなか体験できる事じゃないのに。

「輝月ちゃんこっちおいで!」
「凄いきれいだよー!」
「えっ、何々ー?」

 ルナちゃんとツキちゃんがまどの方でよんでいる。
 わたしは2人の元へ行き、まどから景色を見わたして見ると……。

「うわぁー……すごい。たくさんの星がかがやいていてげんそう的だ」
「これが宇宙だ。地球人には貴重な体験だろう?」
「うん、きれいで……みいってしまいそうだよ」

「まあ私達からすれば電車に乗ってる、みたいな感覚なんだけどね」
「うんうん、地球程遠出は滅多にしないけど、ちょっと近くの星くらいなら良く行くもんね」

「へぇー、そうなんだ。エムピ星って、やっぱり地球とくらべると何だか近未来っぽいかも……」

 うちゅう船に乗るのがまるで電車に乗るかのような感覚なんだ。
 地球にもいずれうちゅうへ出るのが当たり前のような、こういう時代がそのうち来たりするのだろうか……?

「さて宇宙に出た事だし、早速輝月の飛ばされた男の子の欠片を探ってみるか」

 ソラさんはモニターの前に立ち、手をそえて何かをやっている。
 きっとちょうのうりょくでも使っているのだろうか?

 しばらくするとモニターに何かの文字がひょうじされた。

『欠片の1つを発見しました。1番近い欠片はこの先のゆりゆり星にあります』

「よし、分かったぞ。1つ目の欠片はここから少し先のゆりゆり星にある」
「ゆりゆり星?」
「私達は行った事がない星ね?」

「ゆりゆり星は……ちょっと厄介かもしれないな。俺はあんまり行きたくなかったが……輝月は百合って分かるか?」
「百合……花ですか? 人のお名前ですか?」

「ふむ、知らないようだな……百合と言うのは、女性同士の恋愛感情の事であって」
「じょせい同士のれんあいかんじょう?」
「早い話が普通、生き物と言うのは男と女が愛し合う。それが女同士になると百合だ」

「なるほど、分かりやすい説明です……」

 女の子同士が愛し合う事を百合と言うらしい。
 つまりはどうせい愛の女の子側のような、そういう感じなのかな?

「これから向かうゆりゆり星では、百合が当たり前となっている世界でな。女しか居ない星だから男の俺は肩身が狭いんだ……」
「なるほど、そうだったんだ……」

「しかも住んでいる女達は、男を生き物とさえも思っていないかもしれない。あの星の住人に取って、男は未知の生き物だからな」

 ゆりゆり星……何だか大変そうな所みたいだ。

「そんな星にわたしが行っちゃってもだいじょうぶなの?」
「今の輝月は女の子だろ? 元が男の子とさえ知られなければ大丈夫だ」

 正直ちょっと不安ではあったけど……でも、わたしの男の子のかけらがあるんだ。
 よらずに通りすぎるわけにも行かないだろうし……。

「大丈夫、今の輝月ちゃんは何処からどう見ても女の子よ」
「下半身に何も付いてないんだよねー?」
「……ツキちゃんはまたそういう事言う」

「ごめんなさーい調子乗りました……」

 ツキちゃんは悪ふざけな感じで、そういう事を言ったのかもしれないけれど……。
 でもたしかに下半身にあるべき物が無いと言う事実こそ、わたしが本当に女の子になってしまった何よりものしょうことなる。

「うん、ありがとう。今のわたしは女の子なんだもんね……」
「それに男の子に戻る為なんだから、どうせなら今だけでも女の子を楽しも?」
「うんうんそうだよー。女の子でしか味わえないような快楽だってあるんだよ!」

「ツーキーちゃあーん……」
「はい、ごめんなさい……」

 ツキちゃんは良くにやにや顔で悪ふざけっぽい事を言う。
 そんな2人の様子を見ていると、何だかわたしまでも心がはずんでくる。

 楽しいうちゅう旅行になりそうだ、とわたしはそう思っていました。


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  • 最終更新:2018-02-09 22:36:19

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