38.精霊とゆいちゃん

 魔法少女ゆいちゃん 38.精霊とゆいちゃん

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「光ちゃんってさ、もう1年以上魔法少女やってるよね?」
「うん、そうだよ」
「結局魔力って上がったのかな?」
「うーん、それが色々あっていまいちみたい……」
「そっかー……あれ、でも何でみう達ってまだ6年生なんだろう;」
「みうちゃん、きっとそこは触れてはいけない部分なんだと思う……」

 春も段々と暖かくなってきて、もうすぐ夏を迎えようとしています。
 今日は学園がお休みなので、みうちゃんと未来ちゃんは光ちゃんも誘って3人で会っていました。
 精霊2匹も交えて、みうちゃん家でお話です。
「ここ最近はゆいちゃんの動向が心配だにゃ。いつまた奇襲されるか分からないんだにゃ」
「と言う訳で魔法少女の3人は、作戦会議って訳だね」
 今日はどうしても外せない用事があるらしく、みい子ちゃんは欠席です。
「恐らくおねえちゃん、ろっくんと何処かお出掛けなのかなー。いいなー」
「あら、みうちゃんには私が居るじゃない♪」
「み、未来ちゃん……;」
「2人の関係って一体……」
 みうちゃんに対する未来ちゃんの懐き具合を見て、光ちゃんは疑問に思っていました。
「全く、ほんと僕には訳が分からないよ」
「人間の感情は良く分からないんだにゃ」
「でもそういう割りにはミャンコ達、イチャコラしてる事多いよね?」
「未来ちゃん、それは僕達だって雄と雌だから自然と惹かれ合うに決まってるじゃないか」
「つまりミャンコ、そういう事よ」
「女の子同士なのに? 訳が分からないよ」
「そう言えば私の所にもあかりちゃんとか、そういう子も居るしなぁ;」
「あかりちゃん? 光ちゃんのお友達?」
「あー、ちょっと強烈な子が居てね……と言うより、私の周りのお友達って割りとそういう子ばかりかも」
「へぇー……何だか苦労してるのって、みうだけじゃないみたいだね;」
「明梨ちゃんって子は幼なじみで今までクールだと思ってたんだけど、最近はその子まですっかりツンデレ百合になっちゃって……」
「あー、明梨ちゃんはあかりちゃんラブな子なんだにゃ。詳しくは全年齢サイドの光ちゃんにおまかせ!の本編を見るんだにゃ」
「リリったらちゃっかりステマして……;」
「堂々とやってるからステマじゃないのでは? 訳が分からないよ」

(明梨ちゃん……?)
 その名前を聞いて、みうっちは何だか反応を示しました。
「あ、みうっちが何か言ってる。そういえば明梨ちゃんも魔法少女なんじゃないかなって」
「そういえばみうちゃんがプールで時間停止の魔法を使った時、魔法に掛かってない事もあったっけ」
「詳しくは光ちゃん本編の第4話を参照なんだにゃ」
「リリったらまたステマを……」
「でも私、明梨ちゃんとずっと一緒に居るけどそんな素振りを感じた頃はないよ」
(うーん、明梨ちゃんって一体何者なのかしら……)
「明梨ちゃんが何者なのかは分からないけど、仮に魔法少女だったとしても協力してもらえる気配はなさそうだよね」
「うん、そうだよね光ちゃん。ゆいちゃんは私達3人、あとみい子ちゃんでどうにかするべきかな」
「私は時間に関する魔法くらいしか使えないけど、いざとなったら全てを無かった事にもできるから」
「ある意味未来ちゃんの魔法も最強だよね、全部無かった事にできちゃうなんて」
「でも肝心な未来ちゃんが殺られたら厳しいけどね。その為に僕も居るようなものなのかな」
「きっとミャンコのタイムスリップ能力も必要って事なんだにゃ」
「でもあんまんがもらえないんじゃ、僕はあまり乗り気じゃないな」
「ミャンコ、何故そこまであんまんに執着を……」
 そんなこんなで3人と2匹の精霊達は、色々と話し合っていました。

『ピンポーン』
「あれ、誰か来たのかな?」
 皆でお話をしていると、玄関のインターホンが鳴りました。
「はーい、どちら様ですかー?」
「ここがみうちゃんのハウスね!?」
「げっ!? ゆいちゃん……」
「ねーねーみうちゃんー、遊ぼうよー。ゆい、暇してたんだー」
「あ、じゃあ今外に出るからちょっとだけ待ってね……」
「うん、勝手に人様のおうちへ上がるのはルール違反だからね☆ ちゃんと待つよ!」
「ゆいちゃん……その辺りの常識はちゃんとあるんだ;」
 何とも律儀なゆいちゃんなのでした……。

「ねー皆、ゆいちゃんの元へ行ったら絶対に戦闘になるよね?」
「うん、間違いなくなると思う」
「私、頑張って戦うよ」
「あー、光ちゃんは無理しない程度にねー……暴走魔法は危ないから;」
「それに普通に戦う分には光は雑魚だにゃ……残念ながら」
「あー、リリまで酷いなー! 私の魔力が低いのは事情があるんだし仕方ないでしょ!?」
「光ちゃんの魔力が低いのは、何か事情でもあるのかい?」
 何だか光ちゃんは、少し意味深な発言をしました。
「そう言えば光ちゃんって、潜在能力は凄いのに何でこんなに魔力が低いんだろ? 私もちょっと気になる」
「僕の力で光ちゃんの過去を見てみようか?」
「わー! それは止めてくださいー!」
「光はちょっと訳有りなんだにゃ。そっとしといてほしいんだにゃ……」
「みうも気になるけど……うん、あまり勝手に過去を見たりするのは良くないよね」
「きっと光の事情については、そのうち本編側で語られるにゃ」
「リリったら懲りずにまた……」

「ねーみうちゃんー! まーだーなーのー!?」
「あ、そういえばゆいちゃんを放置してた……」
「何されるか分からないから放っとけないし、腹を括って行こうか」
「うん、私も頑張るよ」
「光ちゃんは無理しない程度にね……」
 3人は精霊2匹を引き連れて、外へと出ました。
「あ、皆お揃いだったんだね!? みい子ちゃんは!?」
「今日はお出掛けで居ないよ?」
「え、そうなの!? もーう! 何でみい子ちゃんだけ居ないのよー!」
「もしかしてゆいちゃん、おねえちゃんを倒しに来たの?」
「そうだけど!?」
「えー、ゆいちゃんが地球最強のおねえちゃんに敵う筈無いじゃーん」
「じゃあもし、ゆいが宇宙最強だったら!?」
「え、ゆいちゃん、それどういう意味……」
 ゆいちゃんは自ら「宇宙最強だったら」と言い出しましたが……。
「例えばの話だよ☆ ゆいがみい子ちゃんに勝てる訳無いじゃない!」
「そーだよねー。おねえちゃんと比べればゆいちゃん、正直雑魚だもんね!」
『グサッ!』
「あれ、何で光ちゃんが凹んでるんだろ……」
「何でかな、何だかゆいちゃんの気持ちが分かるような気が……;」
 光ちゃんは雑魚と言う言葉に反応して、何だかショックを受けた様子です。
「ねーゆいちゃん、みうのおうち壊さないでよ? 戦うなら広い公園に場所を変えましょ?」
「えー、でも以前みい子ちゃん、ゆいのお部屋を滅茶苦茶にして行ったんだよー!? 魔法で家を直すのも面倒だったんだからね!? 1分で終わったけど☆」
「……本当に面倒だったのかな、それ;」
「うん、でもいいよ! ゆいもここじゃ戦いづらいから、場所移動くらいならしてあげる☆」
 こうして皆は少し広めな公園へ移動します。

「おねえちゃんが居なくたって、みう達だってゆいちゃんを倒すもん!」
「うん、私達だって負けてられないよ」
「私も頑張るよ……」
「光ちゃんは無理しない程度にね……」
「うぅっ……私の扱いって;」
 何だか散々な扱いの光ちゃんでしたとさ……。
「あら、今日は精霊2匹が一緒なのね!? でも居た所でどうせ大した事は……あ、あれ!?」
「何だかゆいちゃんの様子がおかしいみたいだね。訳は分からないけど」
「ゆいちゃん、どうしたんだにゃ? そういえば以前もリリを見て、何だか様子がおかしくなったんだにゃ」
「それって……はっ! みうちゃん! 光ちゃん! ゆいちゃんの弱点ってもしかして……精霊なんじゃ」
「え、精霊が弱点? でも何でだろ?」
「ゆいちゃん、そうなの?」
「えー、ゆい分からないよぉ……でも何だか、精霊が居ると魔法を使う気力が沸かないよぉ……」
「あれ、ゆいちゃんのあの口調。何処かで」
「ミャンコ、何か心当たりがあるの?」
「うん、ちょっと心当たりが。でもまさかね、多分僕の思い違いだと思うよ」
「ミャンコ、思い違いでもいいから教えて?」
「えっとどうしようかな。そうだね、じゃあゆいちゃんとの戦いを終えてからにしようか」
「と言ってもミャンコ、その肝心なゆいちゃんがあんな状態なんだけど」
 ゆいちゃんは完全に戦う気力を失っているようです。
「ねえ皆、今ならゆいちゃんとまともにお話ができるんじゃないかな?」
 そんな時、みうちゃんが皆に提案をしました。
「うーん、そうね。何だか襲ってくる気配は無さそうだし、少しくらい余地はありそうね」

「ねえゆいちゃん、何でゆいちゃんはみう達を倒す事に拘るの?」
「えっとぉ、それはねぇ……みうちゃん達が邪魔してくるからだよぉ……」
「みう達はその、ゆいちゃんの邪魔をすると言うよりは……無暗やたらに人を殺す事を止めて欲しい。それだけなんだけどさ……」
「ゆい、そんなに悪い事、してるのぉ……?」
「そうだよゆいちゃん。人を物に変えちゃうって、その人の人生や時に命も奪っちゃうって事だよね? 人殺しと同じ事なんだよ……」
「そっかぁ、ゆい……そんな悪い事してたんだねぇ。何で今まで気付かなかったのだろう……」
 ゆいちゃんは何だか今までと様子が一転して、反省の色を見せているかのようでした。
「ねえリリちゃん、ゆいちゃんのあの様子ってやっぱり」
「リリも何だか似たような人物を知ってるんだにゃ……まさか」
「え、リリまで何かゆいちゃんに心当たりがあるの?」
 精霊達は何やら意味深な事を言い出しました。

「ゆーいちゃん♪」
「あ、おねえちゃん! どうしたの? 今日はお出掛けだった筈じゃ」
「もう用事は済んだよー。そしたら何だかみうとゆいちゃんが一緒に居る気配がしたから、慌てて駆け付けて来ちゃったー。ゆーいちゃん、みい子とたっくさん遊ぼうねー♪」
 みい子ちゃんはそう言って、早速ゆいちゃんを倒そうとしますが……。
「おねえちゃん待って! みう、別に今何もされてない! だからゆいちゃんを倒すの、ちょっと待って!」
「え、みうってば何で? だってゆいちゃん、どうせみうを倒すつもりでしょー?」
「おねえちゃん、ゆいちゃんの様子見て?」
 ゆいちゃんはみい子ちゃんを見た途端怯え出すものの、攻撃をしたり逃げるような気配は一切ありません。
「ゆーいちゃん、どうしたのー?」
「ゆい、何か大事な事を忘れてる気がするよぉ……何だろう、一体何だろうこれ……」
 ゆいちゃんまでも何か意味深な事を言い出します。
「みう、一体何がどうなってるの?」
「みうにも分からないよ……でもゆいちゃん、精霊達を見た途端急に戦意喪失状態になっちゃって」
「ゆいちゃんは以前も、リリの事を見てこういう状態になったんだにゃ」
「リリちゃん、僕達の心当たり、もしかしたら本当に間違いないのかもしれないね?」
「ねえねえ、心当たりって何かあったの?」
 状況の分からないみい子ちゃんは、精霊達に尋ねます。
 しかし他の3人達も何がどうなっているのか分からない、と言うのは同じ状況です。

「あ、僕達ちょっと向こうでイチャコラしてくるね」
「リリも行ってくるにゃん」
「え、ちょっとミャンコ達ったらー!」
 未来ちゃんの言葉を振り切り、精霊達は何処かへ行ってしまいました。
「あれ、ゆいったら一体何をして……はっ!? 桜みい子!?」
「みい子、さっきから居たよー?」
「今日はゆい、みい子ちゃんを倒しに来たんだよ! みい子ちゃん、覚悟ー!」
「えいっ!」
『ドカーン!』
 みい子ちゃんが魔法を使うと、ゆいちゃんはスライムにされてしまいました。
「みい子ちゃん、何でゆいちゃんをスライムに……?」
「えーと、何となくかな?」
「これがフラグ回収、と言う物なのかなー……;」
「うー、悔しい! これじゃあゆい、なーんにもできないじゃなーい! 雑魚スライムにされるなんてー!」
「さーてゆいちゃん、止めだよー。ケーキにして食べてほしいかなー? それとも豚さんになりたいかなー? 固めて動けなくされちゃうのもいいよねー♪」
「おねえちゃん待って! 今日はこれくらいにしておいてあげようよ。どうせゆいちゃん、何やっても復活するだろうし……それにさっきのゆいちゃんの様子、ちょっと気になるから」
「うーん……まっ、かわいい妹の頼みならば今日は見逃してあげよっかな♪ ゆーいちゃん、今日はもうおうちへ帰るんだよー」
「これじゃあスペアの身体を持って来るまで何もできないじゃなーい! ゆい、帰るよー!?」
 ゆいちゃんはそそくさと逃げるかのように、スライムの身体をぷるぷるとさせながらその場を去りました。

「雑魚スライムにされるなんて屈辱過ぎるー! ゆい、もうマジでキレた! もう宇宙ごと吹っ飛ばしちゃおっかなー……みい子ちゃんを倒さないと気が済まないもん!」
 ゆいちゃんは「宇宙ごと吹っ飛ばす」と言っていました。
 宇宙最強だったら、と言っていたのはハッタリではなく本当だったのでしょうか?
 ゆいちゃんは何かしらみい子ちゃんを倒す策を持っているのでしょうか……?

「やあ。ゆいちゃんを追っ払ったみたいだね」
「ちょっとミャンコ達! こんな時に何処行ってたのよ!」
「未来ちゃん、さっき言った通りイチャコラしに」
「えーと、本当は違うんだにゃ。試しにリリ達がゆいちゃんの前から居なくなったら、ゆいちゃんの様子が戻るか確かめたかったんだにゃ」
「うん、みい子ちゃんも来たしこれならいざと言う時も安心だからね」
「なるほど、そういう事だったのね。それならそうときちんと言ってくれれば」
「でもイチャコラしてきたのはほんとだけどね」
「……このバカップルめ」
「未来ちゃん、みうがにゃんにゃんしてあげるからそう怒らずに……」
「え、みうちゃん本当にー!?」
「だってどうせそうなりそうな気がしたから……もう諦めます;」
「あー、だったらみうー、おねえちゃんともにゃんにゃんしようよー」
 皆は何だか変な方向性のお話で盛り上がっていました。
「あのー、私の事……完全に忘れてません?;」
 一方光ちゃんは、一緒に居る事すら忘れ去られていました……哀れ光ちゃん。

「で、ミャンコ。ゆいちゃんについての心当たりと言うのは?」
「うん、恐らくなんだけど、ゆいちゃんの正体が分かったかもしれないよ」
「え、ゆいちゃんの正体……!?」
「何だか以前胸騒ぎがしたんだ。ゆいちゃんの過去を知っては行けないって。多分正体を知ってしまったら、ゆいちゃんとの戦いで支障が出るから、だったのかな」
「ミャンコさん、ゆいちゃんはただの魔法少女さんじゃないの?」
「この世界では12歳頃にならないと魔力が生成されないのは、みい子ちゃんも知ってるよね? ゆいちゃんはね、生まれにして魔法少女なんだよ。彼女は只者じゃないんだ」
「そうだにゃ。小学3年生で魔法少女は普通ではありえないんだにゃ」
「だから僕の力で、ゆいちゃんの正体が本当に心当たりの通りか見てみるね」
 ミャンコは過去を見る力を使って、ゆいちゃんの生い立ちから全てを見てみました。
 そしてその結果はと言うと……。

「やっぱり、僕達の思った通りだ。ゆいちゃんは倒してはいけない、必要悪なんだ」
「え、ゆいちゃんは倒してはいけない必要悪!? どういう事なの!?」
「うん、彼女を完全に消滅させてしまうと、大変な事になるね」
「ミャンコ、それって一体どういう事なの?」
「あの時様子がおかしかったゆいちゃん。様子や口調がまるであの人物に凄くそっくりだったよ。僕達に手が出せないのはそれが理由なのかな」
「ゆいちゃんの正体って一体……」
「うん、皆、良く聞いてね。ゆいちゃんの正体はね」
 果たしてゆいちゃんの正体とは……彼女は一体何者なのでしょうか?


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  • 最終更新:2018-02-09 20:26:55

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