27.想いよ届け

 魔法少女ゆいちゃん 27.想いよ届け

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  • R-18G TF 石化 液体化 人外 悪堕ち リョナ 破裂



「はぁ……はぁ……みうちゃん、どうか無事でいて」
「みうっちは生前も強い魔法少女だったから、きっと大丈夫だと思う」
「でも、でもみうっちよりも強いかもしれないんでしょ!?」
 未来ちゃん達は急いでみうちゃんの元へ向かっていました。

 その頃みうちゃんは……。
「あわわわわ……どうしよう、どうしよう!」
 みうちゃんの石化は徐々に進んでいて、もうすぐで股の辺りまで達してしまいそうです。
 足が完全に石化してしまったみうちゃんは、もう動く事ができません。
(みうちゃん、諦めないで! まだ手は動くもの! 魔法を使って!)
「えっと、こういう時は……石化が解けるといいな♪ えいっ!」
 みうちゃんは自身に魔法を掛けましたが……。
(なっ! 私の魔力でも通じない!?)
「みうったら何やってるのー、無駄だよ? みい子の魔力に勝てる訳ないんだよー」
 変身しているみうちゃんの放つ魔法は、地球上最強クラスの魔力。
 しかしそんなみうちゃんの魔法でさえも、悪堕ちして悪魔娘と化したみい子ちゃんの魔力には太刀打ちできなかったのです。

「時間が止まるといいな♪ えいっ!」
「未来ちゃん!」
 急いでやって来た未来ちゃんが、時間停止の魔法を発動しました。
「ちっ、邪魔が入ったね……でも今のみい子には通用しないよ?」
「でも石化の魔法は止める事ができたみたいだよ?」
 未来ちゃんが時間停止を発動しても、みい子ちゃん自身には効いていません。
 しかしみうちゃんの石化現象を食い止める事はできたのです。
「未来ちゃん、みい子はみうを殺さなくちゃいけないの。邪魔をするならば、未来ちゃんまでも巻き添えになるよ?」
「みい子さん、あなたはゆいちゃんに洗脳されているだけなのよ! 今私達が助けてあげるから……だから、安心して!」
「みい子が洗脳されてる? ……違う、みい子はみうを殺したいの。みい子はろっくんの事が好き。でもみうが居るからろっくんとくっつく事ができないんだ! みうはみい子に取って邪魔なんだ!」
「どうやらこれがみい子ちゃんの嫉妬心で、普段心の奥に隠していた本音みたいだね」
「ってミャンコ! 呑気に解説してる場合じゃないでしょ!? 何か手立てはないの!?」
「手立てが無い事はないさ」
「え、本当に!?」
 ミャンコには何かしら作戦があるのでしょうか?
「未来ちゃん、みうはどうでもいいから……おねえちゃんを助けて」
「大丈夫よ、みうちゃん。みうちゃんもみい子さんも、必ず助けるから」
「へー、ミャンコは何か手立てがあるんだ? じゃあまずはミャンコからやらないとね」
 みい子ちゃんは物凄いスピードでミャンコに魔法を放ちました。
『ドーン!』
「ミャンコ!!」
 魔法がミャンコに直撃すると、ミャンコの身体は木端微塵に吹っ飛んでしまったのです。
「ミャンコ!? ミャンコ!! うぅっ……嘘、でしょ」
「お、おねえちゃん……嘘、めちゃくちゃ強い……」
 未来ちゃんの目からは涙が零れ落ち……地面には、木端微塵になって原型を留めていない嘗てミャンコだった物が散らばっていました。

「みい子ちゃん、これで僕を倒した気になったと思ってるのかい?」
「え、ミャンコ!?」
 先程木端微塵になった筈のミャンコが、何故か元通りの身体で再び現れたのです。
「未来ちゃんの前ではこういう事がなかったから、知らなかったよね。僕達の種族はね、いくらでも身体の替えがあるんだ」
「え、つまり……どれだけ木端微塵にされても死なない、って事?」
「そういう事になるね」
「ミャンコー! 良かったぁーーー……」
 未来ちゃんはミャンコを抱き締めました。
「身体のスペア? いや、いくらスペアがあっても限度はあるに決まってる……何度も殺せば済むだけの事!」
 みい子ちゃんは再び、ミャンコを狙って攻撃します。
『パーン!』
 再びミャンコの身体が木端微塵に弾き跳びます。
「もう、いくらスペアが無限だからって無暗に身体を破壊しないで欲しいな。勿体無いもの」
「くっ、どうやらスペアは本当みたいね……このままじゃ埒が明かない。ならば直接みうを殺すのみよ!」
 みい子ちゃんはみうちゃんにターゲットを切り替えます。
「やっ、みう死にたくないよ! 助けてっ!」
『ドーン!』
「ミャンコ!?」
 ミャンコがみうちゃんの盾になり、代わりに攻撃を受けてみうちゃんを守りました。
「もしかしてミャンコの言った手立てって……自分が何度も攻撃を受けて、みい子ちゃんの魔力が尽きるまでそれを繰り返すって事?」
「みい子ちゃんって洗脳されると結構激しいんだね。それとも潜在能力と嫉妬心が合わさって、凄い能力が引き出されているのかな?」
「ミャンコ! ねえ、ミャンコの作戦ってそうなの?」
「うん、僕が何度も盾になれば絶対に2人がやられる事はないよ」
「でも……でも、ミャンコが何度も木端微塵になる姿なんて、私とても見てられないよ!」
「未来ちゃん……みうにも、何かできる事は無いのかな……」
(魔法を使ってもみい子ちゃんには敵わない……何か方法は)
 みうっちも必死に考えを巡らせているようですが、他に対抗手段が思い付きません。
 時間停止魔法はみい子ちゃん自身には効かなくても、時間進行に特化した魔法なので石化を食い止める事はできたのです。
 しかし未来ちゃんにもこれ以上は成す術が無く……。

「一体何の騒ぎなの!?」
「え、この声は……光ちゃん!?」
「魔法少女リリカルひかりん、参上よ!」
 どうやら騒ぎを聞き付けたようで、リリカルひかりんこと光ちゃんも参戦に着たようです。
「光ちゃん、危ない! 逃げて! 光ちゃんの魔力じゃその……言っちゃ悪いけど、太刀打ちできっこないよ!」
「へぇー、この子が光ちゃんなんだね」
「ミャンコ、相変わらず呑気に言ってる場合かい……」
「あ、ミャンコちゃん!」
「え、リリちゃん!」
 ミャンコが地球まで追い掛けて捜していたリリちゃんが、光ちゃんと一緒に居たのです。
「わー、リリちゃん! 会いたかったよー!」
「ミャンコちゃんこそ元気だったかにゃん!?」
「わー何だかこの2匹、バカップルみたいですよー……」
 未来ちゃんはついつい突っ込んでしまいました……。
「光ちゃんか……雑魚が増えた所で何にも変わらないね」
「みうちゃん、この悪魔の子……みい子ちゃん、なの!?」
「実は悪い魔法少女に洗脳されちゃってるようで……」

「みい子ちゃんの洗脳魔法を解けばいいんだにゃん? ならばそんなの簡単だにゃん。光の潜在能力は無限大なんだにゃん」
「え、でも光ちゃんの魔力じゃ絶対に太刀打ちだなんて……みうの最強の魔力でも無理なんだよ!?」
「ミャンコちゃん。合体だにゃん」
「うん、リリちゃん」
 2匹はそんな事を言い出すと、突然お互い寄り添い合い……身体から光を発して、1つの姿に融合しました。
「こ、これは一体……」
「な、何と……」
 未来ちゃんとみうちゃんはその光景を見て、とても驚いています。
 みうちゃん達ですら、精霊同士で融合ができるだなんて知らなかったようなのです。
「「成功したね。さあ光ちゃん、私達を身体に吸収して!」」
「え、どうすればいいの!?」
 光ちゃんが最後まで聞き切る間も無く、融合した2匹は光ちゃんの身体の中へ飛び込んで行きました。
「わわっ……な、何これ。力が……凄い力が溢れてくる!」

「な、何だと……一体これは!?」
 みい子ちゃんも目の前で起こっている光景を見て、少し驚いています。
 2匹を体内に取り入れた光ちゃんからは、天使の輪っかと背中に白い羽が現れて、更にねこの尻尾が生えました。
 そして手に持っていたマジカルステッキは、大きいハートアローへと形を変えます。
「魔法少女ゴッドひかりん! この世の為にご奉仕するにゃん☆」
(ゴッドひかりん!? ま、まさかゴッドひかりんって、ゴッドあかりんの……後継者!?)

「あ、あのー、ちょっといいですか」
 みうちゃんが何か言いたそうにしていました。
「これ、光ちゃんシリーズじゃなくてここでやっちゃっていいのかな……」
「みうちゃん、メタ的発言してる場合じゃないでしょ!?」
「あ、はい……」
 みうちゃんは何だか触れてはいけない事に触れてしまったようです……。

 地上に舞い降りた天使、ゴッドひかりん。
 まるで天使対悪魔のような光景です。
「ゴッドひかりんだと……そ、そんな姿になったって、今のみい子の敵では」
「ホーリーアロー!」
 光ちゃんがハートアローをみうちゃんに向かって撃ちました。
 するとみうちゃんの石化がみるみるうちに解除されて行きます。
「何これ……これが、光ちゃんの真の力……!?」
「みうちゃん! みい子ちゃんを元に戻すにはみうちゃんの愛の力が必要なの! 手伝って! だにゃん☆」
「え、みう、何をすればいいの!?」
「みい子ちゃん目掛けてこのハートアローを撃つから、みい子ちゃんの事を想って一緒に魔力を込めて欲しいんだにゃん☆」
「う、うん、分かった!」
「くっ……そんな物にやられてたまるか! みい子は……みい子はみうを殺すんだ! そしてろっくんを独り占めするんだもん! 皆死んじゃえー!」
 みい子ちゃんが光ちゃん目掛けて魔法を撃ってきました。
『パーン!』
「なっ……!」
 何と光ちゃんに直撃した魔法は、そのまま破裂して弾き飛ばされてしまったのです。
「す、凄い……光ちゃんの潜在能力……」
 みうちゃんは普段の光ちゃんの暴走魔法を見て、光ちゃんには潜在能力があると気付いていました。
 しかしまさかその潜在能力が、ここまでの威力だとは思ってもいなかったらしく……。

「行くにゃん☆ みうちゃん!」
「うん、光ちゃん!」
(みい子ちゃんを……元に戻して!)
「「想いよ届け! ハートアロー!!」」
 未来ちゃんが見守る中、2人はみい子ちゃん目掛けて物凄い勢いのハートアローを撃ちました。
「くっ、こんな物。うわっ!!」
 その速さは凄まじく、みい子ちゃんがかわす程の隙すらも与えませんでした。
「うっ……うわああああああーーーーーーっ!」
 身体にハートアローを受けたみい子ちゃんからは、みるみるうちにドス黒いオーラが抜けて悪魔の羽や尻尾も消えて行きます。
「「やったの……!?」」
 3人が見守る中、しばらくすると光が治まって……そこには、いつものみい子ちゃんが気絶していました。
 どうやらみい子ちゃんからはゆいちゃんの魔力が抜け切って、元に戻ってくれたようです。

「おねえちゃん! おねえちゃん! しっかりして!」
「うぅっ……み、みう。ごめんなさい……」
「おねえちゃん、いいんだよ……おねえちゃん、洗脳されてたんだもの」
「違うの……ろっくんに対する嫉妬心、みうの事、心の何処かで邪魔だと思ってたの……みい子の本当の気持ちだったのかもしれない……」
「おねえちゃん、そんなのどうだっていい。おねえちゃんが無事ならばみうは、みうはそれでいいもの……」

「みい子ちゃん、良かった……元に戻ってくれた」
 未来ちゃんはホッと一安心していましたが……。
「うわあーん。助けてーーー」
「え、あれ、何? このスライムっぽい物」
「私、光だよーーー!」
 魔力を完全に使い切ってしまった光ちゃんは、どうやらスライム化してしまったようなのです……。
「ひ、光ちゃん……スライムになっちゃったんだ;」

「光は時間経過でいずれ元に戻るにゃん」
「だから大丈夫だよ」
「あ、ミャンコにリリちゃん……」
 2匹は光ちゃんの体内から出てきたようで、融合も解けて元に戻っていました。
「ちょっと光ったら、張り切り過ぎたみたいだにゃん。でもこれが光の潜在能力だにゃん!」
「暴走魔法の時から思ってたけど……地球上最強って、もしかしてやっぱり光ちゃんなのかな……?」
 こうしてみい子ちゃんも元に戻って、今回の件は無事に収束したのでした。

「くっ……まさか、みうちゃん以上に凄い魔法少女が居ただなんて……それにしてもゴッドひかりん? ゴッドあかりんだか……何だか聞き覚えがあるような」
 遠くから傍観していたゆいちゃん。
 彼女は何だか……ゴッドあかりん、と言う言葉に聞き覚えがあったようです。
 果たしてゴッドあかりんとは一体……何者なのでしょうか。

「あのー、ほんとこれ、光ちゃんシリーズじゃなくてこっちでやっちゃって良かったのかな」
「まーまーみうちゃん、気にしない気にしない。助かったんだから」
「みう、ごめんね……みい子のせいで」
「いや、大丈夫。それよりもゆいちゃんをどうにかしないと……これ以上暴走されたら次は何をされるか」
「ふえぇー……私、まだスライムのまま戻らないよぉー……」
 光ちゃんはこの後、しばらくの間当分スライム状態のままだったそうな……。


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  • 最終更新:2018-02-09 18:12:01

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