15.さよならゆいちゃん

 魔法少女ゆいちゃん 15.さよならゆいちゃん

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「うぅっ……怖かったよぉー!」
「よしよし、もう大丈夫だから」

魔法少女ゆいちゃんによっておっぱいボールにされてしまい、酷い目にあってしまったみうちゃん。
人間の姿でなければ魔法も使えず、彼女の運命はもはや燃やされて命を終えるしかなかったのですが……。

「あたしが助けに来たからどうにかなったけど。みうちゃん、ちょっと油断し過ぎだよ?あたしが居なかったら今頃どうなっていた事か」
「はい、反省しています……」
「みうちゃんの記憶だけ保ったまま、みうちゃんがゆいちゃんに会う前まで時間を戻したから。あとはあたしの予知能力でゆいちゃんの動向を探れれば……」

未来ちゃんによって助かったみうちゃんは、打倒ゆいちゃんを目指して作戦を練っていました。

一方そんな事も知らずに、ゆいちゃんは上機嫌で下校していました。

「今日は何だかケーキが食べたいなー!誰かゆいにケーキくれないかな?あ、無いならケーキを調達しちゃえばいいんだね☆」

ゆいちゃんは物凄くケーキが食べたいようで、早くもまた良からぬ事を考えていたようです。
適当な女の子をケーキにでもしてしまおう、と思っているのでしょうか。
しかも本人に悪い事をしている、と言う自覚がないのだから尚更性質が悪いです。

「あのー、すみません」
「え、ゆいの事?」

ゆいちゃんは誰かに声を掛けられました。

「あ、え、えっと……みうね、えっとね」
「ゆいに用なの?なーに、ちゃんと言ってよね?」

ゆいちゃんに声を掛けたのは、みうちゃんと名乗った女の子。
彼女は何だか怯えているような感じで、少しぎこちない様子です。

「こ、これ!一緒にどうですか!?」
「え、何これ?ケーキのクーポン券!?」

みうちゃんはケーキのクーポン券を持っていて、2枚ゆいちゃんに差し出しました。

「みうね、ケーキが好きで食べたいんだけど、一緒に行く相手が居ないの。それであなたがケーキ食べたいって言ってるのが聞こえちゃってね。だから一緒にどうですか?」
「ケーキが食べられるの!?うん!いいよ☆」
「萌木町にあるケーキ屋さんだから、ちょっと遠いけど大丈夫?」
「電車に乗ればすぐだよね!?それともゆいの魔法で移動しちゃう?」
「魔法……へー、もし魔法でもあるものならば凄いよねー?」

みうちゃんは何だか、魔法と聞いてトボけるような反応を取りました。
前回の失敗を省みて、自分が魔法少女だと悟られないようにしようと思ったようです。

「ねえねえ、名前は何て言うの!?」
「え、みうは……じゃなくて、私は桜みうって言うの」
「みうちゃんって言うんだね!?ゆいはゆいだよ!宜しくね☆……あれ、何か前にも同じような事があったような」
「え!?きっと気のせいだよ!?今日初めて会ったんだもん!?」
「みうちゃん、何でそんなに焦ってるの!?んーでもそうだよね?」

さすが魔法少女さん……時間を戻した事で会う前に戻ったのですが、もしかしたらゆいちゃんの中では薄らと前回の記憶が残っているのでしょうか?

「うんうん、そうそう。みう達は初対面だから……」
「何か引っ掛かるような、まあいっか!それより早くケーキ食べに行こっ☆」

こうしてみうちゃんとゆいちゃんは、萌木町と言う所にある美味しいケーキ屋さんへ向かう事になりました。


『間もなくー、萌木町へ到着しまーす』

電車内でのアナウンスが流れて、あっと言う間に萌木町へ到着です。

「わー、早速着いたね☆」
「電車だと本当にあっと言う間だったね」

電車を降りて改札を抜けると、そこは萌木町でした。
萌木町へ降り立つと、みうちゃんが先頭に立って歩きます。

「じゃあゆいちゃん、みうがお店まで案内するから着いて来てね?」
「うん、分かった☆」

ケーキを食べるのが楽しみで、とてもわくわくしているゆいちゃん。
一方それとは裏腹に、少し切羽詰まったような表情で歩くみうちゃん。

「みうちゃん、何だか難しそうな顔してるけどどうしたの?」
「え、何でもないのよ!?」
「ふーん、まあゆいがケーキ食べられるなら何でもいいけどね♪」

みうちゃんはまだ少しビクビクとしているようです。
前回の件が相当応えたようで、みうちゃんに取っては結構トラウマになってしまっているのでしょうか……。

「えーと確か、この辺りかな……」
「みうちゃん、お店この辺りなの?何だかお店の並ぶ辺りから離れている気がするけどー」
「え、大丈夫だよ!?普通の所からはちょっと離れた場所にあるの!」
「ふーん、そうなんだ。分かった☆」

ゆいちゃんはみうちゃんを不審にすらも思わず、すんなりと信じ込んだようです。
みうちゃんに誘導されている、とも知らずに……。


「ねえ未来ちゃん、未来ちゃんの魔法でゆいちゃんをどうにかできないの?」
「あたしの魔法は未来予知に特化している物が多いから……あとは未来を変える為に、さっき言った通り時間を戻す魔法が使えるくらいで」
「そっか……じゃあさ、ゆいちゃんが魔法少女になる前まで時間を戻すと言うのは?」
「それはちょっと危険かな?あたしの力でゆいちゃんの事を少し調べてみたけれど、彼女がどうやって魔法少女になったのか不明なのよ」
「え、そうなの?ゆいちゃんって一体何者……なの?」

小学校の帰り道、みうちゃんと未来ちゃんは作戦会議をしていました。
未来ちゃんはみうちゃんのお友達で、みうちゃんの中に居る未宇ちゃんと同じ星の魔法少女さんです。
だから未来ちゃんも凄い魔法を使えるのですが、ゆいちゃんを止める手立てはなかったようです。

「ゆいちゃんはもしかしたら、生まれた時から既に魔法少女だったのかもしれないね。あたしの星の住人ならともかく、普通の人間じゃありえない筈なんだけど……」
「じゃあゆいちゃんが生まれる前に時間を戻すのは?」
「あまりにも時間を戻し過ぎると、今の歴史がどうなってしまうか分からないわ。みうちゃんとみうっちの関係、あたしとの関係もやり直しでどうなってしまうか……」

みうちゃんは未宇ちゃんと共に魔法少女になるまで、色々と大変な事があったようです。

「またやり直す事になってしまうと、場合によってはみうちゃんかみうっちのどちらかが消える結末にもなるかもしれない……」
「うぐっ……そ、そうなんだ。じゃあやっぱり時間を戻しても解決しないのかなぁ」
「それにゆいちゃんがまた生まれて来て、結局同じ流れになる可能性が高いと思うの」

ゆいちゃんを食い止める手立ては、本当に何も無いのでしょうか……。

「あ、そういえば未来ちゃん。みうね、以前……光ちゃんにランドセルにされたり、メロンパンにされて食べられちゃった事があるんだけど……」
「あーそれは色々と大変だったみたいね……」
「でもみうが変身させられちゃったって事は、つまり魔法少女にも状態変化魔法って効くんだよね?」
「中のみうっちは地球上ならほぼ最強の魔法少女、と言えるくらい魔力が高いよね。それでもゆいちゃんにあんな目に遭わせられたんだから……うん、効く筈だよ」
「でも生憎みうは状態変化魔法を狙って撃つ事はできない……ねえ、未来ちゃんの力で光ちゃんを探れないかな?」
「え、光ちゃんを探るって……あ、みうちゃんもしかして」
「うん、その通り。ゆいちゃんを食い止めるには、それしかないんじゃないかなって思うの」

みうちゃんの作戦はどうにかまとまったようです。


「ねーみうちゃん、お腹空いたーケーキ屋さんまだなのー!?」
「あ、そろそろだと思うけど……」

ゆいちゃんは早くケーキが食べたくて、段々しびれを切らしてきたようです。

「あれ、あっちの方で何か光ってるね?」
「うん?きっと気のせいだと思うけど」
「えー、そうかなー?まあゆいはケーキさえあれば何でもいいけどねー」

光っている方向では、今まさに光ちゃんが魔法少女の活動で魔法を使っているようです。
しかしこの光ちゃんと言う魔法少女は凄くドジッ娘で、魔力不足故に魔法を失敗させて暴走させる事がしょっちゅうのようでして。

実はみうちゃん、そんな光ちゃんのドジッ娘さに賭けてみたのです。

「あと少し……」
「みうちゃん、何ぶつぶつ言ってるの!?」
「何でもないのよ?」

そんなやり取りをしている間、光ちゃんの方からは眩しい光が数回見えました。

(今よ、みうちゃん!ゆいちゃんから離れて!)
「分かったよ、みうっち!」
「えっ!?」

次の瞬間、予測不能の暴走魔法がゆいちゃんを直撃しました。
いくら魔法少女と言えども、暴走魔法と言うくらいなのでいつ急に何処へ飛んでくるのかも分かりません。
予測不可能過ぎる暴走魔法はエネルギーも膨大で、直撃すれば防ぐ手立てがありません。

「やったの!?」

ゆいちゃんは本当に呆気なく、暴走魔法の餌食となってしまいました。

「でもゆいちゃんの事だから、ちゃんと効いているかどうか……」

みうちゃんはビクビク怯えながら、光が治まるのを待ちました。
光が引くと、そこにはお皿に乗った美味しそうなショートケーキがぽつんとありました。

(え、何これ!?身動き取れないよ!?)

ゆいちゃんは物凄く驚いて、とても動揺しているようです。

「良かったー!光ちゃんの暴走魔法がきちんと効いたみたいだね?」

みうちゃんはこのケーキが、ゆいちゃんだと確信しました。
以前メロンパンにされてしまった事があるみうちゃん。
暴走魔法に巻き込まれて状態変化効果が出ると、頭の中の思考が影響しやすくなる事をみうちゃんは知っていました。

ゆいちゃんの頭の中は、ケーキの事でいっぱいだったのです。

「未来ちゃんの助けがあって良かったー。暴走魔法が飛んでくる位置の予測までできるだなんて」

みうちゃんは事前に未来ちゃんの予知で、ゆいちゃんがケーキを食べたがっている事を知りました。
そして萌木町に居るケーキ好きな先輩のお友達さんから、ケーキクーポンを2枚譲って貰いました。
更に未来ちゃんの予知で、光ちゃんの活動を探って今日ここで暴走魔法が発動する事を予知していたのです。

「良かった……」

みうちゃんは安心しきって緊張がほぐれたようで、その場にペタンと膝を付いて脱力してしまいました。

「さてあとはケーキ屋に行って、未来ちゃんにお礼のケーキを……」

未来ちゃんは能力を使うのに結構魔力を消費するので、みうちゃんは未来予知のお礼に未来ちゃんへケーキを上げる約束をしました。
元々花音ちゃんと言う子からもらった2枚のケーキクーポンは、ゆいちゃんの誘導以外にも未来ちゃん用に使うつもりでした。

「ケーキ屋に行ったらみうと未来ちゃんのケーキを買ってー……でもどうしよう。このケーキ……きっと、放っておくとゆいちゃんに戻っちゃうよね?」

みうちゃんは中に居る未宇ちゃんことみうっちから色々聞いているので、暴走魔法に関する知識を一通り知っていました。
恐らくケーキ姿であっても、ゆいちゃんが絶頂を迎えたり満足する事でもあれば、ゆいちゃんはきっと元の姿に戻ってしまうのです。

「捨ててもどうなるか分からないし、それに凄く美味しそう……やっぱり元が女の子だからなのかな?」

みうちゃんはこのケーキをどう処理しようか、暫くの間悩んでいました。


「未来ちゃん、ありがと!上手く行ったよ!」
「みうちゃんもみうっちもお疲れ様。2人共無事で良かったわ」

みうちゃんは一仕事終えた後、未来ちゃんの元へ来ていました。

「はい、未来ちゃん。これ、お礼のケーキだよ」
「わーありがとう!」

みうちゃんは未来ちゃんに、箱に入ったケーキを袋ごと渡しました。

「あたしの場合魔力を消費すると、甘い物が欲しくなるみたいなんだよね。助かるよ」
「凄くおいしそうなケーキだから、良く味わって食べてね」
「でもほんとに良かったの?奢って貰っちゃって」
「色々助けて貰ったしいいよいいよー。それにお金は……えーと、気にしなくていいから。ね?」
「何だかごめんね、でもありがとう。ところでみうちゃんは自分のケーキ、買わなかったの?」
「みうはいいかなって」
「クーポン2枚貰ったのに、買わなかったの?もしかしてお金があまり無かったとか?」

未来ちゃんはみうちゃんがケーキクーポンを2枚用意していた事を知っていて、てっきりみうちゃんと未来ちゃんのを1つずつ買うのかと思っていたようです。
1個しかケーキを買わなかったみうちゃんを、若干疑問に思ったようでして。

「みうの分は大丈夫だから、ね?」
「うーん、でもあたしだけ奢ってもらっても悪いよ。じゃあさ、みうちゃんこれからあたしのうちへおいでよ。ケーキ半分個にして一緒に食べよ?」
「え、いいの?で、でもそのケーキね、実は……」

みうちゃんは何かを考えていましたが……あまりにも美味しそうなケーキだと知っていて、思わずよだれを垂らしそうになっていました。

「どうかしたの?」
「ううん、何でも無いの。じゃあみうも、お言葉に甘えて……」

未来ちゃんは満面の笑みで、みうちゃんと一緒におうちへ向かいました。


「みうちゃん、遠慮しないでくつろいでね」
「あ、お構いなくー」

未来ちゃんは家に帰ると、早速ケーキを取り出しました。

「今フォークとナイフ持ってくるからね。何か飲む?」
「あ、みうは大丈夫だよ」
「分かった、とりあえず食器類持って来るね」

そう言って未来ちゃんは一旦お部屋を後にしました。

「このケーキ……ゆいちゃん、なんだよね」

みうちゃんはケーキを見つめながら、ぽつりと呟いた。

(ようやく外に出して貰えた……ちょっとみうちゃん、これどうなってるの!?)
「あ、ケーキから声が聴こえる……」

みうちゃんは地球上ではほぼ最強に近い魔力を持つ魔法少女。
中の人のみうっち補正で、どうやらそういう事になっているようです。
その為非常に魔力が高いみうちゃんには、魔法で変身してしまった者の声も聴こえるようです。

(ところでここ……何処?ゆい、これからどうなるの!?)

ケーキにされてしまったままのゆいちゃんは、状況も分からずかなり動揺しています。

「ゆいちゃん、ケーキにされてもまだ生きてるんだよね……。捨てる訳にも放っておく訳にもいかないから、一か八か美味しそうだったから未来ちゃんに食べさせちゃおうとしちゃったけど……うん、そうだよね、無責任過ぎだよね」
(え、みうちゃん何言ってるの!?)
「元が女の子だったケーキを食べて大丈夫なのか、なんて分からないもの。ならば責任を取って……みうも一緒に食べればそれでいいよね?それに凄く美味しそうだし……」

みうちゃんがよだれを垂らしそうになると、ケーキは一瞬「ビクッ!」と反応を示した気がしました。

(え、ゆいを食べちゃうの……?)
「だってこんなに美味しそうだもん。それにもう人間の女の子でも魔法少女でもなくて、ただのケーキだよね?」
(待ってみうちゃん、ゆいは人間の女の子でケーキじゃないんだよ!?)
「ゆいちゃんはただのケーキになっちゃったんだから、ケーキなら食べられても当然。みうが持ってきたんだから、それをどうしようとみうの勝手だよね?」
(そんな!?ゆいの事食べるとか嘘だよね!?)

みうちゃんはケーキに対して、自分の思いをぶつけました。

「物になっちゃえば人間じゃないし、元が女の子とか関係無いよね?ゆいちゃん、自分の言った事に責任を持とうね?」
(え、ゆいそんな事言ってな……あれれ!?みうちゃんって……あれ、何で普通に生きてるの!?)

どうやらゆいちゃん、時間を戻された事で抜け落ちた筈の記憶を思い出してしまったようです。
やはりゆいちゃんも魔法少女補正があったようで、何処かしらで薄らと抜け落ちた記憶を保っていたのかもしれません。

「ゆいちゃんの悪行を止める為にね……みうは、やられる訳にはいかなかったんだ」
(そ、そんな、冗談でしょ……みうちゃんごめん!謝るから!)
『ガチャ』
「みうちゃん、お待たせ。じゃあケーキ食べよっか」
「うん、そうだね。美味しそうだったから待ち詫びちゃった……」

2人分のお皿が置かれると、ナイフでケーキを2人分に切り分けます。

(やだー!切らないでー!痛いのやだよぉー!ごめんなさいごめんなさい!)
「こんな物でいいかな、はいみうちゃん」
「うん、ありがとう未来ちゃん」

どうやら未来ちゃんにはゆいちゃんの声が届いていないのでしょうか。
未来ちゃんは特に何も気にせず、普通にケーキを切り分けてしまいました。

みうちゃんはゆいちゃんを倒すべき相手だと認識していて、更に前回あんな酷い事もされたので……同情する気も無いようです。
そして何よりも鼻を突く甘い香り、ほのかに漂うミルクの香りがみうちゃんの食欲を促します。
果たして生クリームのミルクはゆいちゃんの……ミルクなのでしょうか、みうちゃんにはもはやただのケーキにしか見えていません。

「さて頂きまーす、まずはいちごからパクっと」

未来ちゃんは半分に切り分けたいちごを口の中に運びました。

(ひっ!?ゆいの股間舐めないでー!)

どうやらいちごの断面は……ゆいちゃんのアソコだったのでしょうか。

「みうちゃん、このケーキのいちご凄く美味しいよ!?甘くて口の中でとろけるような感じ」
「え、ほんと?みうもいちごから食べちゃおうかな?」

みうちゃんも同様にいちごを口に運びます。

「……こ、これは!すっごく美味しいよ!?」
(や、やめっ……割れ目ペロペロしないでぇー!)

ゆいちゃんの悲痛の叫びなんてお構い無しに、みうちゃんは口の中でいちごを弄ぶかのようにペロペロします。
みうちゃんにはもはや完全に、ただのケーキのいちごでしかないのです。

「ん!スポンジも柔らかくて口の中で溶けるかのような触感だよ!しかもミルクの味が凄いの」

一方未来ちゃんは、ケーキ側にも着手していました。

(ゆいの胸が……噛み千切られてる!?わーん、止めてよぉー!)

やはりミルクが濃厚な箇所は、ゆいちゃんの胸だったようです。

「本当だ、ミルクの味が甘くてとろけそうで凄く美味しい!こんなケーキなら毎日でも食べたいね……」
「ねえみうちゃん、このケーキ萌木町のケーキ屋さんで食べられるんだよね!?今度また食べに行こっか!?」
「あ、実はこのケーキ……期間限定みたいだよ!?次行った時はもう同じの無いかも」

ゆいちゃんだったケーキなのだから、世界に1つしかないケーキです。
みうちゃんは必死に誤魔化しました。

「そっかー、残念。じゃあ尚更良く味わって食べないとだね」

未来ちゃんは口の中で良く味わって、ケーキの味をこれでもかと言うくらい堪能しました。

(ゆいのお汁がどんどんと口の中で吸い取られてる感じ……)

次第に未来ちゃんの方のケーキは完全に食べられて無くなりましたが、みうちゃん側で残っているのでまだゆいちゃんは生きているようです。

「じゃあ最後の一口を……」
(待って、今ならまだ間に合うよね!?お願い、食べきらないで……ゆいを、ゆいを助けてーーー!)
「パクッ!うーん、美味しーい!」
(ごめんなさい!ごめんなさい!もう悪い事はしません、絶対しません!だから助けて!)
「ごっくん」

みうちゃんが最後の一口を飲み込むと、ゆいちゃんの声はもう聞こえませんでした。


「ふー、酷い目にあったなー」

一方その数時間後、ゆいちゃんのおうちでは。

「全くもうー、みうちゃん達ったらゆいの事食べちゃって酷いよね!?」

何と食べられたはずのゆいちゃんが、元気にピンピンとして生きていました。

「念の為に分裂魔法で予備の身体を用意しておいて良かったよー!やっぱり保険は掛けておくものだよね☆」

ゆいちゃんの辞書に「死」と言う言葉は……どうやら無かったようです。

「でも行方不明者が多く出ちゃうと、またみうちゃんみたいな子がゆいを倒しにやってくるのかな。相手するのも面倒だよねー、そろそろいいタイミングだし転校しちゃおうかな!?」

ゆいちゃんはパソコンを起動すると、新たなる転校先の学校を探し始めたのでした。

「あ、この学校制服なんだー!かーわいい!次はこの学校にしよーっと!」

ゆいちゃんの活躍は……これからも、まだまだ続きます。


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  • 最終更新:2018-02-09 17:06:39

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