第3話:2人のみうちゃん

 幼なじみなう 第3話:2人のみうちゃん

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「うぅっ……ドキドキが止まらないよぅ」

 お昼休みが終わって次は体育の時間です。
 本来今日はプールの予定だったけれど、雨が降ってきた為中止となりました。
 恐らく体育館で体力測定辺りでもやるのだと思います。

 それなので今は体育に備えて教室でお着替えなのですが……。
 心は男の子なのに、幼なじみのみーちゃんと入れ替わって女の子となってしまった僕。
 今の僕の周りは、下着姿を晒して着替えているクラスの女の子達だらけなのです。

「できるだけ見ないようにして着替えないと……」

 僕は目のやり場に困りつつ、できるだけ周りの光景を視界に入れないように着替えました。
 みーちゃんの身体で下着姿になってブルマを穿くだなんて、只でさえ恥ずかしいのに。
 その上周りの光景は意図した訳でもないのに、下着姿の女の子だらけで……。

「みーいちゃん!」
「ひゃっ!?」

 誰かに急に声を掛けられて、僕は思わず驚いて凄い声を出してしまいました。

「ど、どうしたの!?」
「あ、ごめん……な、何でもないの」
「急に凄い声出すからびっくりしたよー」

 僕は急に声を掛けられてびっくりしました……。

「ごめんねっ、私着替えるから……」

「何だかみいちゃんさ、凄くそわそわしてたみたいだから気になってさ」
「だ、大丈夫……ですっ、みい子いつも通りです」
「そうかな、じゃあ何でみいちゃんったらあたしから視線を逸らすの?」

「そ、それは……くーちゃん、できれば早くブルマ穿いてほしい、です」

 僕の目の前に立ってるのはみーちゃんと仲良しなくーちゃん。
 みーちゃんと仲良くしてるから、僕もそれなりにお話した事があります。

 そんなくーちゃんは、下着姿のままで僕の視界に入って来たのです……。

「えっ、だって女の子同士でしょ? それにいつもの事でしょ?」

 本当は女の子同士でもないしいつもの事でもないのです……。
 でもみーちゃんからすればいつもの事みたいだね。

 女の子って下着同士でも、結構お構い無しにきゃっきゃうふふなのかな?

「ねえねえくーちゃん、みい子達っていつもこんな感じだっけ?」
「えっ、何言ってるのかなこの子は。あたし達の仲でしょー?」

 本気なのか冗談なのか、みーちゃんとくーちゃんの関係って一体……。
 ……冗談と思いたいけれど、本気だったら怖いので深くは考えないでおく事にします。

 それにしてもみーちゃん、今頃お着替えは大丈夫かな……?


 体育着に着替え終わった僕は、未知の感覚にびっくりしてしまいました。

 みーちゃんになってしまってから仕方なく初めてブルマと言う物を穿いたのですが、おしりを優しく覆ってくれる信頼のフィット感とピッチリ感、更に男の時には感じる事のできなかった安心できる穿き心地。
 男のアレが無いからこそ、まるで股間に完璧に吸い付くかのようで。

 少し喰い込む感じも、何だか思わず病み付きになってしまいそうで……。

「くーちゃん、ブルマって凄いんだね」
「凄いって何が? 今日のみいちゃん何だかおかしいよ?」

「えっ、あ、ごめん。私何か変な事言った?」

 僕はどうやら「ブルマと言う物の魔力」に取り込まれてしまっていたようで、無意識のうちについつい変な事を喋ってしまっていたようです……。

「うん、まあいいや。とりあえず体育館へ急ごっ?」
「あ……もう残ってる生徒、誰も居ないね……」

 いつの間にか周りに他の生徒の姿がありませんでした。
 きっと僕が着替えで色々と戸惑っていて、大分時間を掛けてしまっていたのかな……。

 でも僕と一緒に残って着替えてくれたくーちゃん。
 くーちゃんってとても優しくて素敵な女の子なんだね。
 みーちゃんと仲良しなのも凄く分かる気がするよ。

 僕とくーちゃんは急いで体育館へと移動しました。


「今日の体育は男女合同でドッジボールなんだね」
「てっきり体力測定や体力作りでもするかと思ったのにね」
「うん、そうだね。でも男女合同なら六君と一緒になれるよね?」

「う、うん……」

 みーちゃんの様子が心配で気になっていたので、僕に取って今回の体育が合同であったのは好都合でした。
 男子の列に混ざって並んでいるみーちゃんも気にしているようで、僕の方をちらちらと見てきます。

 そんなみーちゃんの様子を見ていると、特に大丈夫そうなので良かったです。
 でもみーちゃん、何だか僕に何かを言いたそうな顔をしているような。
 長年幼なじみの僕には何となく分かるのです。

 でもみーちゃんは何を言いたいのかな、みうちゃんの件を気にしてるのかな?


「ではドッジボールのチーム分けをします。今日は2列で整列している横一列をチームとします」

 クラスの体育委員が前へ出てきてチーム分けを促しました。
 その分け方によるとどうやら僕とくーちゃん、更にみーちゃんも同じチームのようです。

「同じチームだね、ろっくん」
「う、うん……ねえ、みーちゃん」
「なーに?」

「2人共ー、仲良しさんなのはいいけどもう始まるぞー。早くコートへおいでよー」

「あ、行こうろっくん」
「えっ……うん」

 僕はみーちゃんよりも先にコートへと向かって行きました。
 その後ろでみーちゃんが心配そうに僕を見つめている、そんな事には気付きもしなかったのです……。

『ピーッ!』

 試合開始の合図が体育館に鳴り響き、チームの中で1番背の高い2人がボールを打ち合います。
 僕のチームの人がボールを弾き、先に僕達のチームからの攻撃になりました。

 その間もみーちゃんは何かを言いたそうな顔で僕の方を見ています。

「ねえ、みーちゃん……」
「何? 何か言いたいんだよね?」
「うん、あのね、えっとね……」

「ボールが怖いの? 私が守ってあげるから大丈夫だよ」
「えっ……あ、ありがと。で、でもね。そうじゃなくて」

「相手からの攻撃が来るよ!」

「えっ、ろっくん私の後ろに隠れて!」
「え!? う、うん」

 端から見るとみーちゃんの後ろに本来の僕が隠れている光景、女の子を壁にしてその後ろに男の子が隠れている、何とも不自然な光景に見えるかもしれません。

 でも今はそんな周りの体裁なんか気にしちゃいられない、だって僕の後ろに居るこの子はみーちゃんなんだもの。

「くーちゃんナイスだよ!」

 相手からのボールをくーちゃんがキャッチしました。
 くーちゃんは初等部の頃から球技が好きなようで、ドッジボールは得意みたいです。

「行くよ! それっ!」

 ボールがそこそこの勢いで相手チーム目掛けて飛んで行きます。
 しかし女の子の投げるボールでは力不足だったのか、相手チームの男子生徒にキャッチされてしまいました。

「……こっちに来るっ! ろっくんしっかり隠れて!」
「う、うん……」

「ねえねえ、何だか今日のみい子ちゃん頼もしくない?」
「いつもは体育じゃあんな感じでもないのに、何だか活き活きしてるよね?」
「みい子ちゃんかっこいい……」

 さすがクラスで人気者のみーちゃんと言った感じでしょうか。
 周りからはみーちゃんに関する話し声がちらほらと聞こえてきます。

「ここだっ!」

 僕はしっかりと両手でボールをキャッチしました。

(あ、あれっ……今一瞬クラッとしたような)

 もしかしたら女の子の身体となってしまっている今の僕に取って、男の子の勢いあるボールを受け止めるのは少し厳しかったのでしょうか?
 激しい動きでボールをキャッチしたら何だか一瞬立ち眩みを感じてしまい……。

「みーちゃん、大丈夫!?」
「み、みーちゃん……」

「だーいじょうぶだって! みい子に任せてっ!」

 それでも僕はしっかりと元気に振る舞って、男の子の時のような勢いでボールを全力で投げました。

「行っけぇーっ! えいっ!」

 僕がしっかりと勢い良く投げた筈のボール。
 だけれど何だか身体にあまり力が入らず……緩い球となってしまったようです。

 あれっ、何だかまた身体がクラッとする……これは一体。

「みい子ちゃんからのボール頂きー!」

 ボールは相手チームに居た僕の悪友がキャッチしました。

「六ー、何みい子ちゃんの後ろなんかに隠れてるんだよー? ビビってるのかー!?」

 悪友は中身がみーちゃんだと知る由もなく、僕だと思って挑発しています。

「うぅっ……み、みーちゃん……」
「いつまでもみい子ちゃんの後ろに居ないで出て来いよー!」

 悪友は本来の僕……みーちゃん目掛けてボールを投げてきました。

「みーちゃん!」

 僕はついつい無我夢中で無意識のうちにみーちゃんの名前を呼んでしまい、みーちゃんを守ろうとして自らボールへと立ち向かいました。

『ドンッ!』
「あうっ!」

 そしてその結果、ボールは凄い勢いで僕のお腹に当たったのです。
 正確にはみーちゃんのお腹に直撃だったのです……。

 自ら突っ込んでしまった事もあってか、当たった衝撃はそれなりに大きかったようでして……。

「み、みい子ちゃん!? お、お前がみい子ちゃんの影にずっと隠れてるから悪いんだぞ!?」

 どうやら悪友はみーちゃんにくっ付いている僕が気に喰わなかったらしく、それで僕目掛けてボールを当てようとしたつもりだったようですが……。

 確かに間違いなくボールは「僕」に当たりました、ただし身体はみーちゃんだけど。

(あ、視界がぼんやりでクラクラする……ダメッ、倒れそう)

「みーちゃん!」

 僕の身体は地面に倒れました……そうなったと思ったのですが。
 ぼんやりとした意識の中、僕の身体をみーちゃんが必死に支えているのが見えたのです。

「大丈夫!?」

 くーちゃんも慌てて駆け寄り、僕の身体をみーちゃんと一緒に支え出しました。

「みいちゃんを早く保健室へ!」
「みーちゃん! みーちゃん! 大丈夫だからっ! 大丈夫だからねっ!?」

 その後の事ははっきりと覚えていません。
 周りが凄いざわざわしていて、最後にみーちゃんがそう言ってたのを覚えていて。

 僕の意識は途切れてしまいました……。


 体育の先生と保健委員が協力して、ろっくんが保健室へと運ばれて行きました。
 みい子の身体はどうだっていい、でもろっくんが大丈夫か心配で……。

「みい子のせいだ……みい子のせいでろっくんが!」
「ろ、六君!? お、落ち着いて!? ろっくんはあなたでしょ!」

「あ、あぅっ……そ、そーでした、落ち着かないと……」

 ドッジボールはろっくんが運ばれる騒動で一旦休止となってしまい。体育館内にはざわざわしている生徒達の声が響き渡っていました。

「ごめんよみい子ちゃん! 六を狙ったばかりにこんな事に……」

 ろっくんのお友達さんはみい子……ろっくん目掛けてボールを勢い良く投げた事を後悔してるようです。

「みいちゃん、大丈夫かな?」
「き、きっと大丈夫だよ……ね!?」

 中身はみい子じゃなくてろっくんなんだから……ろっくんなら、きっと大丈夫だよね!?

 でもろっくんったら、何だかふらふらしながらもみい子の事を守ってくれた。

 みい子には分かるよ、ろっくんったらみい子の身体が生理なのに無理して体育になんか出て。
 それとも生理だから体育を休んだ方が良い、と分からなかったのかな……。

 ずっとろっくんに生理の事言いたかったけれど、周りに聞かれても恥ずかしいし言いそびれちゃって。
 もしかしたらみい子がろっくんに言えなかったから……だからろっくん、ふらふらしてこんな事になっちゃったのかも。

「やっぱりみい子のせいだ……」
「六君落ち着いてしっかりして! 混乱してるみたいだけど六君がしっかりしなくちゃ!」

 そ、そーだよね……今はみい子がろっくんなんだもん。
 心配してても自分を責めてもどうにもならないもん……みい子がしっかりしないと。
 でないと余計ろっくんにみい子の事で心配を掛けちゃうかもしれないもん。

「そ、そうだよね。ありがとうくーちゃん!」

 結局体育はその後、怪我人が出たと言う事でドッジボールは中止となり。
 残りの時間は体力作りの運動で終わってしまいました。


 男の子だらけの中での着替えは慣れずに大変だったけれど……どうにかしのいで6限目。
 本来はプールで2時間予定していたのに生憎の雨、この時間帯は自習となりました。

 みい子は自習だから抜け出しても良い、と先生に言われて。
 なのでろっくんが心配だったから保健室へと様子見へ行ったのです。

『ガラーッ』
「すみません失礼します! みーちゃん大丈夫!?」

「しーっ、寝てるから静かに……ね?」
「えっ……み、みう? ちゃん……」

 保健室へ入ると保健の先生は不在のようで、そして何故か妹のみうが居たのです。
 だってみうはまだ授業中の筈なのに……何でなの?

「意識は大丈夫よ。ろっくんね、寝てるみたいだから静かにね?」
「う、うん……ねえみう、今ろっくんって言った、よね?」
「うん、言ったよ? あなたはみい子ちゃんだよね?」
「そ、そうだよ……や、やっぱりみうは知ってるのね?」
「全部知ってるよ、みい子ちゃん。いや、今はおねえちゃんと言うべきかな」

「どういう事……みう、だよね?」
「私がみい子ちゃんの妹以外に見えるかな?」
「みうにしか見えないけど……」
「でも万が一おねえちゃん達みたいに中身が違ったら?」

「えっ……!?」

「ごめんごめん、嘘だよ嘘っ。私は間違いなくみい子ちゃんの妹でみうよ」
「な、何だ……良かった」
「ただしね、もう1人のみうなの」

「もう1人の……みう?」
「そうだね、紛らわしいから未来人の未に宇宙の宇で未宇とでも名乗っておくよ」

「未宇……えーと、あなたはみうじゃなくてもう1人の"未宇ちゃん"なのね?」
「うん、もう1人の未宇なの」

「みい子達を入れ替えたのは……あなたなのね?」
「うん、そうよ。でも色々と理由があってね」
「理由……できれば詳しく聞かせてもらえる?」

「あ、ごめんね。ろっくん目が覚めるみたい……いつものみうの人格に戻すね?」
「えっ、ちょ、ちょっと……!」

「あれっ、ここは……えーと、僕そういえば倒れ掛けて」
「ろっくん!? 気が付いたのね!?」

 未宇ちゃんの言った通りだ……その後ろっくんはすぐに意識を取り戻したのです。
 どうやら寝ていたみたいなので起きただけなのかもしれないけど。

「おねえちゃん大丈夫?」
「……みうちゃん? それにみーちゃんも」
「おねえちゃん目が覚めて良かったー! 心配だったんだよー」

 みうは……何だかすっかりといつものみうに戻っている感じでした。
 やはりさっき「未宇ちゃん」が言ったように、2人のみうが居るのかな……?
 それで今はいつもの私が知っている「みう」なのかもしれない。

 ろっくんは普通に目を覚ましたし大丈夫そうだね。

「さっき保健の先生から聞いたんだよー。おねえちゃんアレなのに体育してたって」
「アレ……? あ、あーそういえば見学した方が良いって言ってたよね」
「それすらも忘れていたの……?」

「アレなのに無理するから身体がふらふらしたんだよね? でも、ありがとっ……」
「ありがとってどうしたの? おにいちゃんとおねえちゃん、何かあった?」
「い、いや? 別に何も無いよ!?」

 みい子は知ってるもん、ろっくんは今みい子の身体でアレだから……。
 身体が重い筈なのにドッジボールで必死に私を守ってくれたんだもん。

 そんなろっくんの優しさ、みい子はちゃんと知っているよ。

「ところでみうちゃんは何でここに居るの?」

 授業中の筈なのに何故か保健室に居たみう。
 みい子はそれが気になってしまいみうに訊いてみました。
 もしかしたら「みう」ではなく「未宇」ちゃんの意思で来たのかな……?

「えっとね、おねえちゃんが体育で倒れたって連絡があってね。2日連続だから心配で……」
「あ、それで先生が行ってあげなさいって言ったのかな?」
「うん、でもとりあえずは大丈夫そうだったから良かったよー」

 なるほど、それでみうは保健室に来てたのね。

「おにいちゃんも同じ感じ?」
「プールが中止になったから6限目が自習になってね。それで抜けてきたの」
「そうなんだー。プール中止で残念だったね」

 プールが中止にならなければろっくんはこんな事にならなかったのかな。
 でもあったらあったで、普通に生理中でも忘れてプールへ入っていそうだよね……。

「2人共ありがとね、心配掛けちゃってごめんなさい」
「いいよいいよ。それよりもアレの時はもう体育で無理しちゃダメだよ?」
「身を持って知ったので良く覚えておきますぅ……」
「みーちゃんが無事で良かった……」

 その後は6限目が終わるまで、みい子とみうはろっくんの側に居ました。
 ろっくんは起きて以降、特に何ともないみたいで本当に良かったよ。


 そのまま帰りのHRとなりました。
 みい子とろっくんは、6限目が終わると一旦教室へ戻ったのだけれど……。

「あ、みい子ちゃん。大丈夫だった!?」
「桜さん大丈夫でしたか?」
「皆心配してたんだよー」

 教室へ戻るそうそうみい子……であるろっくんは、皆に囲まれていました。

「だ、大丈夫だよ。皆心配掛けてごめんね?」
「みいちゃん! 良かったー何ともなかったんだねー」

 皆がみい子の事をこんなに心配してくれて……。
 今は中身がろっくんだけど、みい子はとても嬉しい気持ちになりました。

「みーちゃんごめんよぉー! 俺がボールを当ててしまったばかりに……」

 ろっくんのお友達さんは、ろっくんの目の前で土下座をして謝り出しました。

「俺の事嫌いにならないでくれよぉ……」
「ちょ、ど、土下座とか大丈夫だから……私、平気だから」

 お友達さんはろっくんにボールを投げた事を相当後悔していたみたい。

「ごめんよぉー俺の事嫌わないでくれー!」

 お友達さんは土下座のままろっくんに訴え続けていました。


 放課後となり、帰りの準備をしていると。
 みい子の身体であるろっくんにくーちゃんが声を掛けていました。

「ねえねえみいちゃん。みいちゃんって今日アレじゃなかったっけ?」
「えーと、そうだけど……」
「やっぱりねー、確か前回の体育を見学してたからそんな気がしたんだ」

「そうだったんだ……やっぱりアレの時は見学しないとなんだね」
「女の子なら分かるでしょー? もう無理しちゃダメだよー?」

 くーちゃんもどうやらみい子が生理だったと分かってたようです。
 くーちゃんも相当心配してくれていたし……ありがとう。

「じゃああたし、部活があるからまたね」
「うん、ばいばい」

 くーちゃんは廊下へと向かいました。

「ろっくんもじゃあね」
「あ、うん。ばいばい」

 教室へ出る途中、くーちゃんはみい子にも声を掛けてくれました。

「みーちゃん、じゃあ帰ろうか」
「あ、ろっくん。うん、そうだね」

 みい子とろっくんはそのまま帰路へと着きました。


 外へ出ると雨は上がっていました。
 空はまだまだ曇っているけれど……家まで持ってくれるといいな。

「今日はみうちゃんは?」
「何やら委員会の関係で放課後やる事があるだとか」
「それで帰りは一緒じゃないんだね……じゃああの夢の件だけれど」

「もう1人の未宇、の事だよね?」
「みーちゃん知ってたの?」
「さっきろっくんが目覚める前ね、保健室でもう1人の未宇に会って……」

「なるほど。普通の世界でも出てくる事ができたんだね」
「出てくる事ができたって……どういう事? ろっくんはもう1人の未宇について色々知ってるの?」
「うん、夢の中で色々と聞かされたからね。現に身体は入れ替わってるしみーちゃんはもう1人の未宇ちゃんと会った」

「と言う事は………?」
「きっと夢の中で聞いた事は全部本当の話だと思うんだ」

 ろっくんは果たして夢の中で何を聞いたのだろう……?

「今なら帰り道だし、周りに他の生徒も居ないし大丈夫だね。じゃあみーちゃんにも話すよ?」


 僕はみうちゃん……いや、未宇ちゃんから僕達を入れ替えた事を聞きました。

「何でみうちゃんが……?」
「私は確かにみうよ。でも正確に言うともう1人のみうなの」

「もう1人の……みうちゃん?」

 見掛けは普通にみうちゃんだけれど、未宇と名乗ったこの女の子は……。
 今現在の自身の事についてや、何故もう1人のみうちゃんなのかについて話し出したのです。

 お話によると、未宇ちゃんは地球ではなく、違う星で暮らしていた女の子との事でして。
 色々と訳があってその星での生涯を終えてしまい、今は地球人の女の子に転生してしまったようなのです。

 そして転生した少女が「みうちゃん」であったようです。
 元々本来のみうちゃんがこの世に生を受けた時、未宇ちゃんはみうちゃんに転生したのです。

 もう1人のみうちゃんとして、身体を一緒に共有する事になってしまって。

「みうちゃんにそんな秘密があったなんて……」

「本当はきっと、私も普通の女の子に転生する予定だったのかもしれない。でも実際に転生したら、その身体には既にみうちゃんが居ただけのお話よ」

「なるほど……普段のみうちゃんは君の事に気付いてないんだね?」
「うん、私も気付かれないように隠し通してるからね。これは絶対気付かれちゃいけないの」
「何でなの? せっかく同じ身体を共有しているのに……同じみうちゃんなのに」

「実はね、みうちゃんに私の存在が知られちゃうとね……」
「知られちゃうと……?」


 ろっくんはみい子にここまで話してくれました。
 もう少しでみい子達を入れ替えた理由なども分かるのかもしれない……?

「おねえちゃん達ー待ってぇー」
「みう、委員会のお仕事終わったの?」
「うん! まだおねえちゃん達に追い付けるかな、と思って急いで終わらせてきたよ!」

 みうが来ちゃったと言う事は……お話は一旦ここまでよね?
 肝心のみい子達を入れ替えた理由が1番気になるけど……また今度なのかな。

「みうちゃん、お疲れ様」
「うん、ありがとうおにいちゃん! ……どうしたの? みうの事じーっと見て」
「い、いや。何でもないよ」

「もしかしておにいちゃん、おねえちゃんじゃなくてみうの事が好きなのー?」
「ち、違うってば……あれ、でも違わなくはないけど……」

「あははははー……」

 かわいい妹だもん、好きの意味には色々あるけれど否定はできないもん。
 でもみい子がろっくんとして「好き」とみうに言ったら、それはそれで意味が変わってしまいそうで。

 ろっくんの身体で妹のみうとお話するのは色々ややこしいね……。


「じゃあおにいちゃん、また明日ね!」
「ばいばい、ろっくん!」

「あ、もうお別れなんだね……うん、また明日」

 気付けばいつの間にか、おうちの分かれ道まで来ていました。
 みい子は遠ざかるみうと、私の身体であるろっくんの後ろ姿をただただ見つめていたのです。

 姉妹としていつもみうが一緒に居て当たり前だった。
 ろっくんになってしまってからは、おうちに帰るとみい子は1人っきり。
 昨日は入れ替わり初日で色々大変だったから、そんな気持ちに浸っている余裕はなかったけれど……。

 何だか遠ざかって行くみうの背中を見ていたら、今になってそんな気持ちが溢れてくる。
 無意識のうちに今まで抑えられていた、寂しい気持ちでいっぱいになる。
 また明日会えるのに、そう分かっていても寂しい気持ちになって不安になる。

 ろっくんの身体になってからは生理も無いのに、何故か重い気持ちになってしまう。
 明日になれば会えるのに……何で今になってこんなに寂しくなるのだろう。

 ろっくん、みい子寂しいよ……。


「ねえねえおねえちゃん」
「なーに、みう?」

「おにいちゃん……何だか様子がおかしくなかった?」
「えっ、そ、そうかな?」

 僕になってしまったみーちゃんと分かれた直後の事です。
 みうちゃんが僕にそう言ってきたのです、みーちゃんは恐らくまだ慣れていないのかな……。

「うん、最後別れる時のおにいちゃんの表情見た?」
「えっ、表情?」

「おにいちゃん、今にも涙が溢れそうな顔してたよ。まるで女の子みたいな表情で……」
「涙が溢れそうな顔……? みーちゃん、何かあったのかな」

「えっ、みーちゃんって?」

「あ、何でも無いのよ! ちょっと心配だから行って来るね」
「おねえちゃん、じゃあみうも」
「みうちゃんは先帰ってて!」

「あ、おねえちゃん……」

 僕はみうちゃんを置いて、みーちゃんの元へ駆け付けていました。

「みうだって……おにいちゃんの事、心配なのに」


「みーちゃん!」
「ふぇっ!? ろっくん?」

 ろっくんのおうちへ向かって歩いていると、突然後ろから聞こえた私の声。
 慌てて振り向くと、そこには私の姿をしたろっくんが立っていました。

「ろ、ろっくん……ぐすっ」
「みーちゃんやっぱり泣いてる……どうしたの?」

 ろ、ろっくんに泣き顔見られちゃった……今はろっくんの身体なのに。
 何だか泣き顔を見られたみい子は、とても恥ずかしくなって……慌てて涙を拭いました。

「ぐすっ……だ、大丈夫だよ。みい子、泣いてなんかいないもん」
「大丈夫じゃないでしょ? 泣いてる事、分かってるよ? はい、ハンカチ持って」
「ぐすっ……ありがと、ろっくん」

 ろっくんはやっぱり優しい……みい子の寂しい気持ちに気付いてくれたんだ。

「みうちゃんがね、何だか僕……みーちゃんの様子がおかしかったって言うから」
「えっ、みうが……?」

 そ、そうだったんだ……ろっくんがみい子の気持ちに気付いてくれた訳じゃなかったんだ。
 みうがみい子の気持ちに気付いてくれたんだね……みう、みう……。

「うん。みうちゃんに言われて良かったよ。それでみーちゃん、どうしたの?」
「……な、何だか急に寂しくなっちゃって」
「寂しくなっちゃったの?」
「うん……今まで妹のみうが居て当たり前だった。でも今はみうが居ない」

「なるほど……でもね、みうちゃんはきっといつでもみーちゃんの事、想ってるよ」
「みうがいつでも……私の事を?」
「うん。だから寂しくなったら、みーちゃんも同じようにみうちゃんの事を想えばいい」

 寂しくなったらみうの事を想う……。
 みうと居て楽しい事、嬉しい事、良かった事……あ、何だか気持ちが温かくなってくる。

 何だかまるで……みい子の心の中にみうが居てくれてるみたいで。

「ろっくん、ありがと。みい子もう大丈夫だよ」
「良かった……寂しくなったらいつでも電話して。みうちゃんに代わる事もできるから」
「うん、ありがとうろっくん」

「おにいちゃん、おねえちゃん、呼んでいる名前が逆だよ?」
「えっ!? みう!?」
「ちゃん!?」

「何でかなー何でかなー、みうちゃんに不振に思われちゃうよー?」

 突然妹のみうが現れて……みい子達は凄く焦り掛けたけど、何だか様子が……。

「えっ? えーと……未宇ちゃん、ですか?」
「うん、私はもう1人の未宇よ。ちょうど私で良かったわね」

「な、なんだ……驚いたよ。みうちゃんには先に帰るように言ったのに」
「みうちゃんも帰るつもりだったみたい。でも何だか急に心が不安定になっちゃったみたいで」

「そうなの? 妹の方のみうは……大丈夫なの?」
「うん、大丈夫だよ。でも心が不安定で、このまま歩いてても車とか危ないから私が出てきたの」
「そうだったんだ……ありがとう、未宇さん」

「一応私も妹のみうなんだから、"さん"なんて言わなくてもいいよいいよ」

「で、でも……急にみうの中に、もう1人未宇さんが居たって知って……」
「みい子ちゃんは他人行儀なのね、そっかそっか……」
「あ、ごめんなさい……」

「いいよいいよ。実際みい子ちゃんにすれば他人みたいな感じだろうし、仕方ないよね」

 未宇さんの言っている通りで……。
 確かに見掛けは妹のみうだけれど、私に取っては馴染み深くない素振りのみうであって。

 それに同じみうでも「もう1人の未宇」であると聞いてしまった以上、みい子には何だかみうと同じ妹のようには思えなくて……。

「そういえば未宇さん、あの……何でみい子とろっくんを入れ替えちゃったりしたの?」
「えっ、まだろっくんから聞いてないの?」
「うん……聞かされてないよ」

「周りに知られちゃうとまずいって聞いたから、なかなか話すタイミングがね……」
「あー、なるほどね。じゃあそれならば私が今直接……あっ、ダメみたい」

「ダメって……何でなの? 何で教えてくれないの?」
「別に入れ替えた事も兼ねて意地悪じゃないんだよ。ただね、実は今みうちゃんが出ようとしてるようで」

「みうが出ようとしてるの? いつもの妹のみうに戻るって事?」
「うん、だから私はまた奥に引っ込むけど……ごめんねっ。あと皆に2人の事、気付かれないように気を付けてね?」

「「う、うん。分かった」」

「おにいちゃんおねえちゃん。何が分かったの?」
「「あっ、何でもないの」」

「んんっ……? みう、何だか今、2人から凄く変なお話を聞いてたような」

「き、きっと気のせいだよっ!」

 えーと、こういうのって普通、もう1人が出てる時の記憶は残ってないのが相場じゃないのー?
 何だかみうの言動を聞くと、薄らと記憶が残ってるような……だ、大丈夫かな。

 だから未宇さんは「気付かれないように気を付けて」と言ったのかな……?

「うーん、そうなのかも。何だか良く思い出せないし気のせいなのかな」
「うん、気のせい気のせい」

「そういえばおにいちゃん、さっき泣いてなかった?」
「えっ、大丈夫だよ? ……ありがとう」
「良かった、大丈夫なんだね」

 みう……みい子の気持ちに気付いてくれてありがとう。
 いつでもみい子はみうの事、想ってるわよ。みい子がろっくんになってしまっても……。

「じゃあ帰ろっか。おにいちゃんばいばいー」
「うん、また明日ね。ばいばい」
「ばいばいろっくん!」

 再び遠ざかって行くみうと私自身の背中を見つめる。
 でも今度は大丈夫、みうはいつでもみい子の中に居るんだもん。

 みう、大好きよ。


「ろっくん大丈夫そうで良かったね」
「うん、みうが気付いてくれたおかげだよ」
「やっぱり泣いてたのかな……?」

 そっか、みうちゃんは未宇ちゃんが出てたから良く覚えてないんだね。

「泣いてたみたいだけど大丈夫だよ」
「そっかそっかー。そういえば今日って暑いね」
「うん、いつの間にか晴れてきたね」

 雨でプールが中止となり、そしてさっきまで曇ってたのですが……。
 空を見渡すといつの間にか陽射しで明るくなっていました。
 夏場の晴れ空はとても暑い光を地上に届けていました。

「さっきまであんなに天気が悪かったのにね」
「帰ったら冷たい飲み物でも飲もうね」

「あ、そういえば今朝冷蔵庫を見たら、飲み物無くなってたよ」
「あ、そうだったんだ?」
「ねえねえおねえちゃん。ちょっと寄り道して自販機で買って行こうよー」

 みうちゃんはそう言うなり、家の方から少し道を外れました。

「えーと、じゃあみうはこれで!」
『ガシャン!』

 みうちゃんは自販機でオレンジジュースのボタンを押しました。

「えっと、じゃあみい子は……」
「あ、待って。おねえちゃんの分はみうが奢るから!」
「えっ、でも……」

「いいのいいの。おねえちゃんここまで付き合わせちゃったし、それに今日倒れちゃったから」

 そういえば5限目はそんな事もあったね……。
 僕自身は眠っていたから、その間の記憶はほとんど無いのだけれど。

「うーん、いいのかな」
「いいのいいの。だってみう達姉妹じゃない!」

 姉妹、か……本当はみーちゃんが聞くべき言葉だよね。
 何だかこういう絡みを知っちゃうと、みーちゃんが寂しがってたのも良く分かります。
 常に一緒だった妹と一緒に居られない気持ち、痛い程良く分かります……。

「それでおねえちゃんは何にする?」
「えっと、じゃあみい子はこの紅茶で」
「うん、分かった!」

『ガシャン!』

「お釣りが260円だね」
「50円分が10円玉で出てきたね。この10円はお昼に備えて取っておかないとね」
「うん、でも明日はまた10円忘れて行くよ!」

「えっ、何で? みうはわざと10円玉を忘れていくの?」
「だって、ろっくんが構ってくれてみうを助けてくれて……何だか嬉しいんだもん」
「そうなの………?」

「おねえちゃんも知ってるでしょ? みうだってろっくんの事が好きだもん」

 みうちゃん……そうだったんだ。
 2日に1度ペースで10円玉が無いと言ってたのは、わざとだったんだね。

「でもあんまりそういうのは良くないんじゃ。ろっくんは大丈夫かもしれないけど」

 きっと本物のみーちゃんが、僕に申し訳無くて困っちゃいそうだよね……。

「うーん、そうだね。えへへっ」

 それにしてもみうちゃんが僕の事を好きだと言ったけれど。
 勿論それっておにいちゃんみたいだから、とかきっとそういう意味だよね?
 みーちゃんの妹だし、恐らく深い意味なんかは無いよね?

「おねえちゃんどうしたの? 考え事?」
「えっ、別に何でもないよ?」
「みうがおにいちゃん好きだって言って嫉妬してたんじゃないのー?」

「な、何で……」
「だっておねえちゃんだっておにいちゃんの事、だーいすきなんでしょー?」

「えーと、そうなの?」
「そうなの、って……おねえちゃん、何でみうに訊くの?」

「あ、おかしいよねーあははははー……」

 みーちゃんって僕の事が好きなのかな……。
 僕は幼なじみのみーちゃんを妹みたいなかわいい女の子、として見ています。
 確かにみーちゃんはかわいいけど、恋愛対象として見てしまうには……。

 僕なんかじゃこんなかわいいみーちゃんには釣り合わない、そう思うと申し訳ない気持ちになってしまいます。
 だから自分の気持ちを押し殺して、今までみーちゃんを恋愛対象として見ないようにしてました。

 でも、みーちゃんはもしかしたら僕の事が好きなのかもしれない訳で……。

「おねえちゃーん?」
「な、なーに?」
「おにいちゃんの事考えてるでしょー?」

 えーと、その逆なんだけどね……また不自然だとあれなので、そういう事にしておきます。

「う、うん……」
「やっぱりおねえちゃんもおにいちゃんの事、大好きだよね?」
「あははははー……」

 本当の中身はお姉ちゃんじゃなくて僕なんです……。
 何だかみうちゃんからみーちゃんの気持ちを知っちゃったのは申し訳なかった、と思い。
 例え不可抗力と言えども、僕は何だか苦笑いをするしかありませんでした。


 こんな調子で今日も1日が終わって行きます。
 みーちゃんと入れ替わっちゃったけれど、今日も1日どうにか無事に終わるかと思いました。

 思っていたのですが……僕とみうちゃんが帰宅してしばらく後、携帯に1本の電話がありました。

「もしもしろっくん? ケータイだから名前でもいいよね?」
「あ、こっちがみーちゃんを呼ぶのは不自然だから一応用心しないと……こっちにはみうも居るし」
「あ、そっか……お部屋に居ても聞こえちゃったらまずいもんね」

 電話はみーちゃんからでした。
 もしかしたらまた寂しくなっちゃったりして、早速電話でもしてきたのかな?

「ねえねえみーちゃん、明後日のお休み一緒にプール行こ?」
「えっ、プール? 何で……? って、暑いからだよね」

「違うよー。そうじゃなくてぇ……授業でいきなり水着じゃ戸惑っちゃったりするでしょ?」
「なるほど、授業で困らないようにお互い慣れておく為に……かな?」
「うん、そうそうー。だから明後日のお休みはプール行こうよ」

 突然みーちゃんからプールに誘われた僕。
 別に断る理由も無いし、みーちゃんが言う事にも納得はできます。

 僕が女の子として泳ぐのはちょっとあれだけれど……授業で困っちゃうものね。

「うん、いいよ」
「じゃあ明後日はみい子、迎えに行くから。一緒に行こー」
「うん、分かった。あと私がみい子ね、今は……」

「あ、ごめんごめんなりきらないと……だよね」
「うん……ごめんねっ、大変だろうけど」
「いいよいいよ。ところでさ、未宇ちゃんのお話の続きの事なんだけど……」

「おねえちゃーん」

「あ、ごめんっ! みうがお部屋に来たみたいだから……またねっ!」
「あっ、ちょ、ろっく……まだ色々お話したい事が」
「また後で掛け直すからー!」

 みうちゃんが来ちゃったらこのお話はできないものね……。

「なーに? みう」
「みうね、明日水泳が無くて残念だから、次のお休みはプール行きたーい」

「えっ、プール……? えーと、実は明後日ろっくんと一緒に行くけど」
「えっ、本当!? じゃあみうも一緒にいい?」
「うん、どうせなら一緒に行こうか」

 きっとみーちゃんも、みうちゃんだったら一緒でも構わないよね?
 そんな訳で明後日はみうちゃんも交えて、3人でプールへ行く事になりました。

 これが思わぬ事態に動いてしまうと……この時の僕はまだ知る由も無かったのです。


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  • 最終更新:2018-02-10 00:35:38

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