第2話:異性の身体

 幼なじみなう 第2話:異性の身体

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「じゃあお兄ちゃん、また明日!」
「じゃあね、ろっくん!」
「うん、また明日」

 分かれ道で僕の姿をしたみーちゃんと別れました。
 みーちゃん、大丈夫だよね……きちんと僕の家へ帰ってくれてるよね?

「ねえ、おねえちゃん」

 と、とりあえず今は余計な事を考えないように……みーちゃんになりきらないと。

「何? みう」
「明日雨でプール入れなかったら、おねえちゃん達のクラスは何するの?」
「多分体育館で基礎体力作りみたいな運動をやると思うけど」
「へぇー、そうなんだ。でも夏だから暑いし明日は晴れるといいね?」
「うん、そうだね」


「家に着いたー」

 みーちゃんと別れてから早数分。
 分かれ道からそんなに遠くもないので、みーちゃんの家へはすぐ着きました。

「ただいまー!」

 みうちゃんが元気良く家の中へと駆け上がって行きます。

「おじゃましま……じゃなくって! ただいまー」

 おっと、危ない危ない……ボロを出しちゃダメなんだよね……。

「おねえちゃん? お邪魔しますって……何で?」
「あっ! な、何でもないの! ちょっとボケただけなの!」
「へぇー、おねえちゃんでもボケる事あるんだ? くすくす」

 ふぅ、な、何とか誤魔化せた……かな?

 えーと、確かみーちゃんの部屋は2階だよね?
 みうちゃんの部屋の隣で……そうだったよね、みうちゃんに着いて行けば大丈夫だよね?
 僕は元気に階段を駆け上がるみうちゃんを追い掛けて、みーちゃんの部屋へと入りました。

 みーちゃんにさっきの夢での出来事を、まだ全部話せてないのが少し気掛かりだけれど……。


「おねえちゃん、ご飯できてるよ? 食べようよ♪」
「えっ、もうそんな時間なんだ?」

「うん、そうだよ! 今日はみうとおねえちゃんの大好きな唐揚げだよ! じゃあみうは先に下へ行ってるからね! おねえちゃんも早く来てね!!」
みい子「うん、分かったよ。みう」

(ちゃん……ついついみうちゃんって言ってしまいそうだった……気を付けないと)

 僕はみーちゃんのお部屋へ入って以降、特に何もしないでじっとしてました。
 何だかずっと身体が重い感じがして……何なんだろうこれは。

 とりあえずみうちゃんに呼ばれたし、一旦下へと行ってみよう。

「あっ、おねえちゃん!」

 台所へ入るとみうちゃんが元気良く声を掛けてきました。

「みい子どうしたの? 服も着替えないで」
「あっ……」

 僕が今着替えてしまうと言う事は、みーちゃんの下着姿を見てしまう訳で。
 後ろめたさもあってか、僕は結局着替えられないままでいたのです。
 それで結局帰って来てからは、ずっと制服を着たままになってしまっていました。

「おねえちゃん、服くらい着替えてきたら?」
「う、うん……そ、そうだね」

 僕は一旦2階のみーちゃんのお部屋へと戻り……。

 正直その時の記憶はあんまり覚えてなかったりするのです。
 間違いなく僕自身が1人でやったのだろうけれど、いつの間にか気が付けば着替え終わっていたのです。

 無意識のうちにがむしゃらにでもなっていたのかな……?


 そして再び1階の台所へと戻ります。

「おねえちゃん、早く食べようよー」
「うん、じゃあいただきます」

 みーちゃんのお母さんの手料理かぁ、最後に食べたのはいつ頃だったかな?
 小さい頃は良くみーちゃんちへ来て、夜をご馳走になってから帰ってた事も結構あったけれど。
 みーちゃんのお母さんの料理はあの頃と変わっていなくておいしいです。

「「ごちそうさまでした!」」

「じゃあ少ししたら2人共お風呂へ入っちゃうのよ」
「はーい。じゃあおねえちゃん先に入る?」
「お風呂……う、うん。じゃあ先に入るよ」

 お風呂に入ると言う事はみーちゃんの裸を僕が見てしまう訳で……。
 確かにこの状況って『お互いの事をもっと沢山知れる状況』ではあるけれど……。
 しかしさすがに、大好きなみーちゃんの裸を見てしまうのは後ろめたいのです。

 こういう時みーちゃんならばどうしてるだろう?
 きっとお風呂やトイレは最低限の生活の事なので仕方ない、と割り切るのかな?
 と言うかそうだよね。生活の上で仕方ない事だし、割り切るしかないのだろうね。

 今は僕がみーちゃんなんだし、この身体を不潔にしちゃう訳にはいかないもの。

 お部屋へ戻る早々、僕はみーちゃんのタンスにおそるおそる手を触れて……着替えや下着を取り出しました。
 みーちゃんの下着を見てしまったばかりでなく触れてしまっている罪悪感……でも仕方ないよね!?


 脱衣所へと行ってお風呂に入ろうと着替え出して。
 ゆっくりと1枚ずつみーちゃんの着ている服を脱いで行き……みーちゃんのブラジャーを外します。
 するとそこには、何とも美しい形の良い美乳が姿を現したのです。

 やっぱりみーちゃんって意外とそれなりに胸があるんだね。

 最後にパンツを脱げばみーちゃんが全裸の姿になります。
 でもお風呂に入るのだし……仕方ないんだからね!?

 パンツに手を掛けておそるおそるそーっと脱いで行きます。
 そしてパンツを脱いだ僕は……ある物を見てとても驚いてしまいました。

「な、何これーーーっ!?」

 パンツの内側に何か布みたいな物が敷かれていて……そしてその布が真っ赤だったのです。
 これってどう見ても血だよね!? 身体が重い感じがしたのもそのせいなの!?

 も、もしかしてみーちゃん病気とか……そういえば今日中庭で倒れちゃってたもんね!?

「おねえちゃん、どうしたの!?」

 僕の発したみーちゃんの悲鳴を聞き付けたようで、みうちゃんが脱衣所にやって来ました。

「血……血がっ」
「血がどうしたの? おねえちゃん確か生理だよね?」

「……えっ、生理?」

 生理って噂だけしか聞いてないから、僕はまだ良くは知らないけれど……。

「えっと……私、病気なの?」
「生理で血が付いただけでしょ? 問題無いよね?」

 あ、そうなんですか……。

「何だか身体が重い感じがするけどそれももしかして……」
「生理、だよね?」

「や、やっぱり……あ、あの」
「何、おねえちゃん?」
「えーと、このパンツに敷いてある紙……使い方分かる?」

「そりゃ分かるに決まってるけど、どうして? おねえちゃん本当にボケてるの?」
「あぅっ……さ、さっき日中に倒れたからそーかもしれないの」

 ちょっと強引な気はするけど……。

「……えっと、ナプキンの使い方だね?」
「うん、あとできれば生理についても一通り教えてもらえると……」

「分かったよ、おねえちゃんのお願いならばいいよ。でも先にお風呂入っちゃう? 風邪ひいちゃうよ?」
「あっ、そ、そうだね」

 とりあえず僕はお風呂へと入りました。
 お風呂の中でも色々あったけれど、それについてはまた別のお話なのです……。


「おねえちゃん、頭は大丈夫?」
「えーと、多分大丈夫だと思うよ?」
「もし心配だったら明日お医者さんで診てもらう?」
「い、いや……大丈夫だよ」

「うーん……でもおねえちゃんがナプキンの使い方を訊いてくるだなんて」

 お風呂から出た僕は、みうちゃんの部屋でナプキンや生理について教わっていました。

「多分倒れたせいで急にボケちゃっただけだから気にしないで」
「う、うーん……じゃあ教えるからね」

 みうちゃんはそう言うなり、タンスを開けて1枚の下着とナプキンを持って来ました。

「み、みうちゃんのパンツ……」
「えっ?」
「な、何でもない! 何でもないよ!」

「おねえちゃん、何で顔が真っ赤なの?」
「えっと、きっとお風呂でのぼせたせいよ!?」

「?」

 その後の僕はみうちゃんの実演でナプキンの使い方、生理についてなどを良く聞きました。
 正直ナプキンの使い方や生理の事より、みうちゃんのパンツばかりが頭に残っているけど……。
 べ、別にやましい気持ちは無いし仕方ない事なんだもの、早く忘れよう……。

 そんなこんなでみーちゃんになってしまった僕の1日は終わりました。


 そして次の日……。

『ピピー、ピピー、ピピピー! ピピピー!』

 いつもと違う聞き覚えの無い目覚ましの音。
 前日にセットしていたいつもと違う見慣れない時計。

『カチッ』
「ふわーぁ……あれ、何だかかわいい声……みーちゃん?」

 僕が喋った筈なのに、何故かみーちゃんの声がしました。

「あれ、ここは……みーちゃんの部屋? あ、そういえば昨日……」

 僕は寝ぼけていた頭をフル回転させて、昨日の事を思い出しました。
 そういえば不思議な夢を見たあ後、みーちゃんと心が入れ替わっちゃって……。

「……そっか、僕がみーちゃんなんだよね」

 昨日の事をはっきりと思い出した僕は、自分がみーちゃんである事を自覚しました。
 そしてこの身体である以上、きちんとみーちゃんになりきろうと決意します。

「うん、僕は……いや、私はみーちゃん。みい子だもん!」

 ボロを出して周りを混乱させられないし、お互いの正体をバラす訳にもいかないのです。
 何故ならば正体をバラしてしまったらその時点で僕達は……。

 とりあえずまずはお日様の陽射しを浴びなくちゃ。
 僕は窓へと向かい、みーちゃんの部屋のかわいいカーテンを勢い良く開けました。

「あー、雨なんだね……」

 朝なのに外は暗く、雨がざーざーと降り注いでいます。
 こんな天気じゃきっと今日のプールは中止かな……。

「良かったような……」

 昨日いきなりみーちゃんの身体になってしまった僕なので、まだ女の子の身体や女の子のお洋服自体にも慣れていません。
 トイレだって大変だし、昨日のお風呂だって……。

 そんな僕がみーちゃんとして女の子の水着を着るだなんて。
 内心雨が降っていて、少しホッとしてしまったのです。

「うー、それにしても相変わらず何だか身体が重いような……これも生理のせいなのかな?」

 みーちゃんの身体となってしまって以来、僕の身体は何だかずっと重いままです。
 いつもの男の時と違って何だか鈍いと言うか、何と言うかそんな感じなのです。

「ちょっとためらうけれど……着替える前にトイレを済ませちゃおう」

 そんなこんなで僕はトイレへと向かい、例の如く慣れない生理で驚いた事は割愛しておきます……。


「さて着替えなくちゃだね……い、今更何を戸惑ってるんだ僕。トイレだって行けたのだし」

 昨日はがむしゃらに無我夢中で着替えていたようで、正直着替えた記憶はあんまり残っていないのです。
 お風呂から出た時はお風呂の時の事が色々と恥ずかしかったので、服を着るだけであまり抵抗なかったけれど。

 今回は一旦パジャマを脱いで、下着姿になってから着替えないとだものね……。
 でも僕はトイレでみーちゃんのパンツは見ているのだし、それくらいどうにかしないと。
 ナプキンのセットだって自分でできたもん……着替えるくらいどうって事ないよね?

「まずは制服を用意しないとだね。確かクローゼットのハンガーにしまったような……」

 みーちゃんの部屋のクローゼットを開けて、まずは制服を持って来ます。

「よし、じゃあパジャマを脱いで……」

 僕はそそくさとパジャマを脱いで行き、上下共に下着姿となりました。
 近くに姿見があったので、ついついみーちゃんの身体を確認してしまう僕。

「みーちゃん……や、やっぱりスタイル良いしかわいい」

 僕は顔を少し火照らせながら、下着姿のみーちゃんと向かい合っていました。
 それと同時にみーちゃんに黙って下着姿を見てしまっている罪悪感も……。

「うぅっ、みーちゃんごめんなさい……」

 姿見に映るみーちゃんの顔は少し困ったような、恥ずかしがっているような表情で。
 僕には下着姿であるみーちゃんの表情がとても愛くるしく見えました。

 でも今はこれが僕なんだよね、僕がみーちゃんなんだよね……。

『バタン!』
「おねえちゃんおはよー! 起きたー!? 早く起きないと学校遅れちゃうよー!」

「えっ、み、みうちゃ!?」

 突然部屋のドアが開いたかと思ったら、勢い良くみうちゃんが部屋に入って来ました。
 トイレでの戸惑いや着替えでの時間ロス……どうやら結構時間が経ってしまっていたようです。

「あ、おねえちゃん着替え中だったの? ご、ごめんねっ!」
「あ、あぅっ………」

 みうちゃんはそう言うなり部屋を出て行こうとしたけれど……。

「おねえちゃんはスタイル良くていいね。おにいちゃんは幸せだねー」

 そう言い残してみうちゃんは部屋を出て行きました。
 お兄ちゃん……? みうちゃんの言うお兄ちゃんとは恐らく……僕の事、だよね?

「それってどういう意味……?」

 部屋から出て行ってしまったみうちゃんからの返答はありませんでした。

「と言うか……みうちゃんに下着姿見られちゃった」

 みーちゃんの身体だと分かっていても、なんだか僕はとても恥ずかしい気持ちでいました……。


「おねえちゃん、早く食べないと遅れちゃうよ!」
「うん、急がないとだね」

 みーちゃんになりきらないと、そう決めたのに僕ったら……。
 ついついトイレで戸惑ってしまったり、着替えでタイムロスをしてしまったのです。
 いつも朝の登校時、みうちゃんはみーちゃんより遅くやって来るのです。

 きっとみーちゃんが先にご飯を済ませて家を出るのだろうね。
 なのに今日はみうちゃんより僕の方が遅い、これだといつものみーちゃんではないよね。

「ごちそうさま! じゃあいつも通りおねえちゃんは先に学校行っててね!」
「えっ、いつも通り先にって……?」

「いつも通りだよ? おねえちゃん本当に昨日の一件でボケてる?」

 みうちゃんはそういうなり茶碗を流しへと持って行き、せっせと洗い物を始めていたのです。
 そういえばみうちゃんの親達が見当たらないね……もうお仕事へ出ているのかな?

「おねえちゃんもどんどん食べて茶碗持って来てね? でないとみうも遅くなっちゃうから」
「う、うん。分かった」

 僕はともかくご飯を胃袋へと流し込んでいきました。

「熱っ! あぅっ……」
「おねえちゃん大丈夫? おみそ汁で火傷した?」
「んっ、大丈夫……ごめんね、みう」

 急ぎ過ぎておみそ汁で火傷をしかけてしまいました。
 今はみーちゃんの身体なのだし、大事に扱わないとだよね……。

「ごちそうさま、洗い物流しに置いとくね?」
「うん、じゃあみうはお洗濯とか色々やっておくから先に行っててね」

「えーと、でもみうちゃ……みうは大丈夫なの?」
「へーきだって! みうはいつも急いで追い付くでしょ? それにろっくんがきっと待ってるから先行ってね!」

「ろっくんが……待ってるから?」

 なるほど、僕が待っているからみーちゃんは先に家を出て……。
 それでみうちゃんは自分が親の代わりに、朝は家事などをやっていると。
 みうちゃん、僕に気を利かせてみーちゃんを先に行かせているのかな?

 そうだったんだ……これがいつもみうちゃんの登校が遅い訳だったんだ。
 いつも起きるのが遅くて急いでご飯を食べて……と言う訳ではなかったんだね。

 何だかみうちゃんの意外な一面を知れたような気がしました。

「じゃあ先に出るよ? みうも慌てないで来るんだよ?」
「はーい、おにいちゃんに宜しくね!」

「行ってきまーす」

 僕はみーちゃんのお財布に家の鍵が入っているのを確認すると、きちんと戸締りをしてみうちゃんより先に家を出ました。


 さっきまで雨がざーざー降りだったけれど、みーちゃんちを出る頃には一旦治まってました。
 鞄に折り畳み傘が入っていたので傘は大丈夫だよね。
 傘を差して行くのでは大変だし、どうにか学園まで持ってくれるといいけれど。

 それにしてもみうちゃんは親の代わりに家事をやっていたんだ。
 まだ小学生だし朝の忙しい時間なのに……偉いね、みうちゃん。

「ろっくんー、おはよー」
「あ、みーちゃ……ろ、ろっくん。今は僕がみーちゃんだよ」
「あ、そ、そうだよね……みーちゃん!」

「まぁ……周りに誰も居なさそうなら大丈夫だけれど」
「うんうん、その事なんだけれどさ……昨日、夢で何を見たの?」

 みーちゃんはどうやら、昨日のお話の続きを気にしているようです。
 うん、みーちゃんにはきちんとお話しておかないとね……。

「うん、実はね……」


 夢の中の僕はみーちゃんになっていて……。

「何で僕がみーちゃんに……?」

 身体が突然みーちゃんになってしまっていて、戸惑っていた僕。
 そんなこんなで戸惑っていると、突然僕の元にある1人の女の子が姿を現したのです。

「お互いが入れ替わればお互いの事を良く知れるよね」
「えっ!? み、みうちゃん!?」

 そこに立っていたのは何とみうちゃんだったのです。

「おねえちゃんの中身はろっくんだよね?」
「えっ、な、何で……」
「何でも何も、2人の心を入れ替えたのは私だもん」

「えっ!? み、みうちゃんが……!?」


「ろっくん……それ、本当なの?」

 お話を聞いていたみい子ちゃんが僕に問い掛けてきます。

「うん、夢の中でお話をしたのは間違いなくみうちゃんだったよ」
「でも本当にみうが……みい子達の心を入れ替えちゃったって言うの!?」
「うーん、正確に言うとみうちゃんと言うのかどうか……」

「どういう事……?」
「うん、実はね………」

「おねえちゃん達ー、待ってぇー」

「あっ、みうちゃんが! ごめんっ! 今は僕になりきって!」
「えっ、う、うん」

「はぁっ、はぁっ、やっと追い付いたよーぅ」
「みうったら大丈夫?」
「うん、平気だもん! ……ごほっごほっ」

「あらあら今日もつっかえちゃって……無理しちゃダメよ?」
「はーい」

 2人のやり取りはいつも見ているけれど……みーちゃんはこんな感じで良かったかな?
 みうちゃんも普通の反応をしているし、きっとこれで大丈夫だよね。

 でもみーちゃんったら、いつもみうちゃんの準備が遅くて遅れてくるかのような対応をしてるよね。
 みうちゃんもみうちゃんで、朝は色々やってるから遅くなっちゃうって事を一切言わないようで。

 何か僕に言えないような理由でもあるのかな……?

「おにいちゃん、どーしたの? みうの事じろじろみて」
「えっ、あ、何でもないの」

「?」

 みーちゃんはどうもみうちゃんの事を気にしているみたい。
 さっきあのようなお話をしたから無理もないかな……でもあまり不自然だと良くないね。
 ここはどうにか僕がフォローをしないとかな?

「ねえねえろっくん、今日はお天気も悪いしプールは中止かなぁ?」
「えっ、そういえば朝からお天気悪いよね……」

「おねえちゃん達は残念だねー、雨がまた降ったらきっとプールは無しだね」
「みうは昨日晴れたから入れて良かったね」
「うん、みうプール大好きだもん!」

「ろっくんは今日はプール入りたかった?」
「うーん……微妙、かな」
「みい子もちょっと、ね……」

「おねえちゃんとおにいちゃんってプール嫌いだったの?」

「いや、そうじゃないんだよ?」
「うん、そうじゃないんだけど……」

 きっとみーちゃんも同じ事を考えているに違いないです。
 身体が入れ替わっちゃったから、このまま水着になるのは抵抗があるのだろうね。

 不自然なみーちゃんを助けようと僕が話題を投げ掛けたけど、プールの話題にしちゃったのはちょっとまずかったかな……。


「とうちゃーく! じゃあね、おにいちゃんおねえちゃん!」
「うん、じゃあまた後でね」
「みうちゃん、またね」

 気付けばいつの間にか時渡学園に到着していました。
 みうちゃんは僕達に手を勢い良く振り、初等部の方へと向かって行きました。

「ねえねえ、さっきのお話だけど……」
「ごめん、学園内では誰かに聞かれたらまずいから……また帰りに」

「……う、うん。きっと何か理由があるのよね、分かった」

 僕もできれば早くみーちゃんにお話ししておきたかったけれど……。

「あ、ごめん……みい子の事で1つだけ訊いていい?」
「うん、悪いけど手短にね?」

「その……言い辛い事なんだけど、アレ……大丈夫だった?」

 僕の姿をしたみーちゃんは、頬を赤らめて少しもじもじとした様子で訊いてきました。

「アレってアレの事だよね……う、うん。なんとか」
「何か分からない事、あったらすぐに訊いてね?」

「あ、ありがと。でもみうちゃんに色々訊いといたから……」

 ……僕とみーちゃんはお互い頬を真っ赤に染めて歩いています。
 きっと端から見たら何だか不自然に見えそうだけれど……でもこの気持ちは簡単に止められないです。
 みーちゃんの身体で僕には今アレが来ていて……考えると何だか恥ずかしい気持ちでいっぱいになります。

 こんな様子のまま僕達は教室へとやって来ました。
 みーちゃんは確かいつも教室へ来ると元気に……。

「おはよう!」
「おはよう」

 こんな感じの元気なあいさつで良かったよね?

「みーちゃんおはよー」
「みい子ちゃん、今日もかわいいねー」
「桜さん、おはようございます」

 ははっ、みーちゃんってば相変わらずクラスの人気者だね……。

「おうおう六ー、2人揃って教室へ入るなり顔が真っ赤で相変わらず熱いねぇー! 何かあったんだな?」

 うっ、いつもの悪友が中身はみーちゃんな僕に絡んできます……。
 僕が何とかしないとダメかな……。

「うぅっ……み、みーちゃん助けて」
「その反応は何だい、まさか図星ってやつかー?」
「ざーんねんだけどっ! みい子とろっくんは別に何でもないんだよー?」

「み、みーちゃん……そ、そうかい。そりゃごめんよ……」

 みーちゃんが言った途端下手になっちゃって……。
 もしかしてこいつもみーちゃんの事が好きなのかな?

「じゃあ席へ行くね。また後でね、ろっくん!」
「う、うん。また後でね」

 僕になってしまったみーちゃんには、まだ何処となくぎこちなさがみえます。
 僕の方は自分では分からないけれど……大丈夫かな、ちゃんとみーちゃんになれているかな?


 みい子とろっくんが入れ替わってしまっても関係なしに授業はいつも通り進む。
 そして10分間休憩の出来事……みい子になってしまったろっくんが、みい子に声を掛けてきたの。

「ねえろっくん、ちょっと廊下いいかな?」
「うん、いいよ?」

 いつもみい子がろっくんに言っている通りで。
 みい子になってしまったろっくんは同じようにしてたの。

「もしかして……アレ?」

 みい子が凄い小声でろっくんに訊いてみると……。
 みい子になってしまっているろっくんからは、小さく頷くお返事がありました。

「待ってるからね。行ってらっしゃい」
「うん、行ってくるね」

 ろっくん大丈夫かな……生理の事で戸惑ったりしてないかな?
 そういえば今日のみい子……男の子の身体で生理が無いからなのか、何だか心もすっきり。
 いつもはおトイレへ行くのも不安でろっくんを呼び出すけど、今日は不思議なくらいに重い気持ちが無い。

 男の子っていいなぁ……面倒な生理が無いなんて。

「六ー、今日もみい子ちゃん待ちかー?」

 あ、えっと……ろっくんのお友達さん?

「えーと、そうだよ?」

「なあなあ、お前ら本当は付き合っているんだろー?」
「え、何で?」
「だって今朝一緒に来た時、不自然な程顔が真っ赤だったじゃん。何かあったんだろ?」

「えーと、決してそんな事は……」

 うぅっ、ろっくんのお友達さんがみい子に絡んで来るー。
 私はろっくんじゃなくて本当はみい子なんだってばー……。

「でもお前、昔からみい子ちゃんの事好きだよな? 凄く仲いいもんな?」
「えっ……?」

 ろっくんが……もしかしたらみい子の事を好きなのかもしれない?

「いつもの2人を見てりゃ誰だって分かるよな。お前らが普通以上に仲良い事くらい」
「そ、そーかな?」
「ああ、本当にみい子ちゃんと仲良しでお前が羨ましいよ」

 ろっくんと普通以上に仲良し……。
 それってやっぱり、周りから見ればただのお友達以上に見えてるって……事?

「で、いつもみい子ちゃん何処か行ってるけどトイレ?」
「う、うん。みーちゃんね、いつも休み時間におトイレ行くみたい」
「ふーん。女の子ってやっぱりトイレとか近いのかな」

 あ、そう言われてみれば……生理の事とかを抜きにしてみても、何だか今日はいつもよりおトイレが遠いと言うかそんな感じが。

 男の子って女の子と違って何だか楽でいいなぁ……。

「みい子ちゃん、もしかして生理なのかな。そう考えるとすっごく萌えるよな」
「ちょ、そ、そんな事は……ば、ばかぁーっ!」

 ろっくんのお友達さんにみい子が生理だと言われて、凄く恥ずかしくなってしまい。
 ついついみい子は思わず声を上げて叫んでしまいました。

「お、おい何で六が怒るんだよ……」
「今のはみーちゃんの気持ちを代弁したんです!」
「だ、代弁って………な、何でそんな必死になるんだよ!?」

「ちょっとちょっとだーれが生理だって? そんな事言うデリカシーのない男の子は嫌っちゃうよん?」
「み、みい子ちゃん……お、俺何も言ってませんごめんなさい!」

 あ、お友達さん逃げちゃった……。

「ふぅ、戻って来てみればやっぱり悪友に絡まれてたね……」
「あ、ありがと……」
「あんな奴はささーっと流しちゃっていいんだよー?」

 ろっくん、ありがとう……みい子、まだまだろっくんになりたてで不安だよぉ。
 みい子これからきちんとやっていけるのかな……。

『キーンコーンカーンコーン』

「あ、チャイムだね」
「じゃあ席へ戻ろう」
「うん、また後でね」

 次の授業が始まる、みい子とろっくんは席へと戻りました。


 そして授業時間はあっと言う間に過ぎてお昼休みの時間。

「ねえねえ購買行こー」
「うん、えーとところでさ……」
「何? ろっく……みーちゃん」

「ちょっとここじゃ不審に思われると面倒だから……場所を移動しよ?」
「えっ、う、うん」

 ろっくんは何かみい子に話したい事があるようです。


 みい子とろっくんは人気の無い空き教室へと移動しました。

「うん、ここなら普通にお話しても大丈夫かな?」
「恐らく誰も来ないよね?」

「えーとね、お互いのお財布と携帯の事なのだけど、元に戻した方がいいかな?」
「えーと、お財布と携帯? みい子が本来の私のお財布と携帯を持つって事?」
「うん、僕が勝手にみーちゃんのお金を使っちゃったりするのはまずいかな……って」

「うーん、そうだよね……でも、お互い完全になりきらないとダメなんでしょ?」
「うん、それでお財布と携帯だけ元の状態に取り換えるのは不自然かな?」

「そうかも……みい子、ろっくんだったらいいよ。みい子のお金使われたって」
「うん、僕もお金は構わないから。それに家の鍵も入っていたようだし、やっぱり交換はしない方がいいかな?」
「そうだね……携帯の連絡とかは、本人でないと分からない事があればその都度回せばいいと思うよ」

 みい子もできれば元のお財布と携帯を持ちたいな、とは思う。
 でもろっくんがお互い完全になりきらないとダメ、と言っている以上それだと不自然よね?
 みい子は今ろっくんなのに、この姿でみい子のお財布と携帯を持っているなんて。

「ところでろっくん、何でみい子達はお互いになりきらないとダメなの? それに何でみうが……」
「えーと、一応誰かに聞かれちゃうとまずいから、また帰りにでもお話するよ」

「う、うん……分かった」

 何でみい子達を入れ替えるような、普通では有り得ない事がみうにできるの?
 そもそも何でみうはみい子達を入れ替えちゃったの?
 みい子に取って気になる点は沢山あるから非常に気になるけど……。

 何でお互いなりきらなくちゃならないのか、それに何でみうはみい子達に何も言ってこないのか。
 ろっくんの素振りを見ていると、みうにも隠さなくちゃならないような感じよね……?

「じゃあ教室へ戻って、お財布持って購買へ行こっか」
「う、うん」

 ろっくんにそう言われて、みい子達はその後購買部へと行きました。


「あ、おねえちゃん達!」

 ろっくんとお話していた分少しだけいつもより遅くなったようで、今日は既にめろんぱんを買い終えたみうが待っていました。

「ごめんみう、みい子達すぐ買ってくるからね。今日はお金はちゃんと足りたの?」
「うん! みうだっていつも同じ失敗はしないよ!」
「でも2日に1回ペースで忘れてるよね……?」

「あはははは……」

 みい子は苦笑いするしかありませんでした。
 何故ならばみうがいつも10円を忘れてくる本当の理由はね……。

「じゃあろっくん、買いに行こっか」
「うん。まだあんぱん残ってるといいなぁ」
「みい子も早く焼きそばパン食べたいよー」

 みい子達はお昼のパンを買って中庭へ移動しました。
 天気はあまり良くなくて曇り空だけれど……雨は何とか大丈夫そうね。

「「いただきまーす」」

「焼きそばパンおいしーい」
「めろんぱんもおいしいー……あ、あれ、おねえちゃん焼きそばパンなの?」
「あっ……た、たまにはいいでしょ?」

「それに、今日はおにいちゃんがあんぱんなんだ? いつもと逆だね」

「あ、無意識のうちにあんぱんを……た、たまにはいいよね?」
「あははーおねえちゃんと同じ事言ってるよー」

 購買部では何も考えずに、無意識であんぱんを買っていたみい子。
 そしてそれはろっくんも同じだったようで、みい子なのに焼きそばパンを買っていて。
 でもあんぱんはみい子のお昼の楽しみだもん……。

「「こ、これだけは譲れないもん」」
「えっ、えっと……何だか良く分からないけどそうなんだ」

 みうはキョトンとした顔で不思議そうにみい子達を見てました。
 もしかしたらみうに不自然と思われてるかな……?

 でもみうは何でみい子達に何も言わないの?
 ろっくんのお話が本当ならば、みい子達を入れ替えたのはみうなのよね?

「あ、あのさ。みう……ちゃん、昨日夢でさ」
「あっ、食べ終わったら今日もお散歩しよっか!?」

 突然ろっくんがみい子の言葉を遮るかのように喋りました。

「あ……な、何でもない」

 ろっくんが目でみい子に合図を送ってきてる、言っちゃダメって事みたいね?

「うん、お散歩しよー! ところでおにいちゃん、夢がどうしたの?」
「き、気にしないで!」

 何で……みうには言っちゃダメなのかな?


「ごちそうさまでしたー」
「おいしかったねー」
「これで午後の授業も頑張れるね!」

「じゃあお散歩でも……あっ、ご、ごめん。みい子、先に戻ってるね」
「あっ……い、行ってらっしゃい?」
「うん、分かった!」

 ろっくん、きっとみい子の身体だから生理なんだね……。
 ちょっと不安だけれど……ろっくん、1人で大丈夫かな?

「あ、1階のおトイレは個室が暑いから3階がいいよ!?」
「えっ、あ、ありがとっ……」

「えっ、おにいちゃんもしかして気付いてた……?」
「あ! ま、まあ女の子には色々あるよね!?」

「あははははー……」

 しまった……ついついろっくんにおトイレの事を言っちゃった。
 みうに不振がられないかなぁ……で、でもみい子、昨日1階のおトイレで調子崩しちゃったんだもん。
 ろっくんが同じ目に遭ったら大変だから……教えずにはいられなかったの。

 ろっくんは中等部校舎の方へと戻って行ってしまいました。
 みい子は中庭で妹のみうと2人きりになりました。

「ねえみうちゃん、お姉ちゃんの様子はどう?」
「えっ、様子って……どういう事?」
「昨日倒れちゃったでしょ? だから様子がおかしくないかなって思って」

 ろっくんがみい子としておうちでも上手くやれてたか……みい子は気になっていたのです。

「うーん、何だか少し変だった感じはしたかな?」
「えっ、変だったってどういう風に?」

「何だか知ってて当たり前の事を知らないみたいな感じで……倒れたからボケちゃったのかな?」
「うーん、どうだろう……ちなみに、何を知らないって言ってたの?」

「え、えーと……それはね……ろっくんがさっき言った事」

 みうは顔を赤らめて言いました。
 ……そういう事ね、今朝ろっくんがみうに色々教わったって言ってたものね。

「あ、大丈夫だよ。察したからね……」
「う、うん……ところでさ、おにいちゃん」
「なーに?」

「おにいちゃんはさ……おねえちゃんの事、どう思う?」
「えっ、どう思うって……」

 ろっくんがみい子の事を好きなのか、と言うお話なのかな!?

「えーと、おねえちゃんの様子の事だよ」
「あ、様子の事なのね……」
「アレの事知らないとか絶対おかしいよね? 昨日倒れて何処か悪くなっちゃったのかな?」

「みうちゃん、大丈夫だよ。何で大丈夫なのかは言えないけど……」
「う、うん……そう、かな? おねえちゃん、本当に大丈夫ならいいのだけれど」

「教わる程だったんでしょ? もし心配だったらみうちゃん、お姉ちゃんの様子見に行ってくる?」
「う、うーん……確かにちょっと心配かも。みう、ちょっと3階のおトイレまで行ってくるね」
「うん、ろっくんを宜しくね」

「えっ、ろっくんを?」
「あ、違うの何でもないの!」

 みうはみい子の言い間違えで不思議そうな顔をしていました。

「と、とりあえずみう、行ってくるね!」

 ろっくんはみうに任せたから……とりあえずみい子はここで待ってようかな?

「あ……雨、降ってきちゃったね」

 辺り一面にポツポツと雨が降り注いできました。
 これじゃあきっと次の体育のプールは中止かな……。

「教室……戻らなくちゃ」

 雨に濡れちゃうので待っている訳にもいかず、みい子は教室へ戻りました。


 トイレの個室へと入って早数分経ちました。
 僕は色々と困ってしまっていたのです……みい子ちゃんになってしまって、女の子になってしまってまだ色々と不慣れだったせいもあるのでしょうか。

 替えのナプキンを携帯し忘れてしまったのです……。
 多分多めに携帯しとかないとダメだったのだろうけれど、制服のスカートポケットに1枚入れただけでした。

 当たり前だけれど今まで男の子だったから生理の経験も無いし、生理の知識自体も昨日みうちゃんに教わった初歩的な範囲のみしか無いのです。
 まさか1日に2回も取り換える事になるとは思わず、1枚あれば平気だと思っていたのです。

 1枚どころか……このナプキンの具合を見ると、数時間に1回ペースで取り換えないとダメそうだね……。
 パンツを下ろしてナプキンの汚れ具合を見た僕は、衝撃を受けつつも結局困っていました。
 さっきの10分休みで1枚使っちゃったし、もう他の替えのナプキンは無いのです。

 だからってもうこんなに汚れてしまっているのに、またこのまま穿き続けるのはさすがにね……。
 みい子ちゃんの事をもっと知りたいと思ってはいたけれど……女の子ってこんなに大変だとはね。

 きっとみい子ちゃんは僕の知らないところで、いつも大変な思いをしていたのだろう。

「おねえちゃん、居るかなー?」

 僕が困っていると、突然トイレの入り口付近からみうちゃんの声がしました。

「みう? みい子はここに居るよー」

 僕はみうちゃんに聞こえるように声を出しました。

「あ、良かった居たー。おねえちゃん、昨日倒れてから少し様子がおかしかったから心配で……」
「あ、それで心配で来てくれたの? ありがとう」
「おねえちゃんアレだよね? 昨日みうに色々訊いてたけど大丈夫?」

「うぅっ……あ、あまり大丈夫じゃないかも」
「えーと……おねえちゃん、今どういう状況?」
「1枚だけポケットに携帯してたナプキンを10分休憩の時に使っちゃって」

「換えのナプキンが無いの?」
「うん……もう大分汚れちゃってるし、取り換えないとダメそう」

「おねえちゃん……アレの時は常に沢山のナプキンを持っておかないとダメだよ?」
「うぅっ……良く覚えておきますぅ……」
「使ったら常に新しいのをまたポケットに携帯しないと。とりあえずみうの使って?」

 みうちゃんが来てくれて助かりました……。
 個室のドアを開けて中から手だけ伸ばして、みうちゃんから換えのナプキンを受け取りました。

「ありがとう、換えたらすぐ出るね」
「うん、慌てないでゆっくりでいいからね。みう、ここで待ってるから」
「ありがとう……」

 みうちゃんはみーちゃんと同じで優しいね……。

「みう、お待たせ。助かったよ、ありがとう」
「いいよいいよ。女の子だったら急にアレになると心配だから、常に携帯しとかないとね」
「うん、次からは絶対にそうします……」

『キーンコーンカーンコーン』

「あ、予鈴だね! 教室へ戻らないと」
「うん、きっとろっくんも教室へ戻ってるよね……みい子も戻らなくちゃ」

「おねえちゃん達は次体育だよね? このお天気じゃプール中止かな?」
「雨降ってきちゃったみたいだね。きっと体育館で何かやるのかな」

「プール無くて残念だねー。じゃあね、おねえちゃん!」

 みうちゃんは元気にお別れをして初等部の方へ戻って行きました。
 ごめんなさい、みうちゃん……僕はプール中止で内心少しホッとしていました。
 女の子のお洋服や身体にすらまだ慣れていないのに……女子用水着を着なくちゃだなんて。

 それならばまだ体育着の方がマシかな……。

「さてと、着替えないと遅くなっちゃうし早く戻ろう」

 僕は教室へと戻って行きました。


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  • 最終更新:2018-02-10 00:33:53

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