第2話:何か居る?

 幼なじみの妹なう 第2話:何か居る?

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「あ、みうちゃんお帰りー」
「え、えーっと……未来ちゃん、ですか?」
「うん、未来だよ? どうしたの改まっちゃって」

 こんにちは、僕は私立時渡学園中等部に通う2年生の男の子です。
 だけれどそれはついさっきまでのお話で……。

 何だか僕、今とてもややこしい事になってしまっています。

「あ、何でもないの。ごめんね」
「うん、みうちゃん」

 今、みうちゃんと呼ばれたのが僕です……。
 中等部2年生の男の子はさっきまでの僕、今の僕は初等部6年生の女の子。
 つまり小学校6年生の女の子、と言う訳なのです。

「みうちゃんは今日もめろんぱん食べたの?」
「えっと、焼きそばパンだよ」
「えっ!? あの甘い物スキーのみうちゃんがめろんぱんじゃないだなんて……」

「あ、違うの! 焼きそばパンを食べたのはおにいちゃん! みうはめろんぱんだよ!」
「へぇーそうなんだ。おにいちゃんって、みうちゃんのおねえさんの幼なじみさんの?」
「う、うん……」

 つまりそのお兄ちゃんと言うのは僕です……。

「だよねー、何かみうちゃんイコールめろんぱんって感じなんだもーん」
「そうなんだ……そんなにみうってめろんぱんな感じかな?」
「うん、もう見てるだけでめろんぱんに見えちゃうくらい」

 そ、そうなんだ……。

「ところで未来ちゃん、何やってるの?」

 未来ちゃんは制服を脱ぎ出して、机の上で綺麗に脱いだ制服を畳んでいます。
 そして体育着姿になってしまって……。

「ん、何って次の授業水泳でしょ? だから更衣室で水着に着替えるから、体育着に着替えてるんだけど。それより何でそんなに顔が赤いの?」

 目の前の未来ちゃんはブルマ姿で僕の視界に入って来て……。
 小学生のかわいい女の子のブルマ姿、男の子の僕としてはこんな近くじゃ見るに耐えられないです。

「あ、そうなんだ、プールなんだ……あはは」

 どうやら更なる波乱が僕を待ち受けていたようです……。


 うぅっ……今日の僕の運の無さと来たら一体何なのでしょうか。
 さっきみーちゃんと事故で入れ替わってしまって、女の子になってしまった事を戸惑っていたら……今度はまさかみうちゃんと入れ替わってしまうだなんて。
 みーちゃんだったならばまだ若干猶予はあったかもしれない、でもみうちゃんのクラスは次の授業が水泳で……いきなり僕は女子更衣室に放り込まれていました。

 みーちゃんだったらそれはそれで生理だったようだし、また違う苦労が待っていたのかもしれないけれど。
 でもどっちの方がまだマシだったとか、そういう問題でも無いよね……。

「みーうちゃん♪」
「わわっ! み、未来ちゃん! 服っ、服!」
「何でそんなに恥ずかしがるのー? 女の子同士でしょー?」

 未来ちゃんはタオルも着けずに……下着姿のまま僕の視界に飛び込んで来ました。

「で、でも下着姿だなんて……」
「なーに言ってるのー! 下着なんてまーだ軽いもんでしょー? 股間のピーまでも見せ合った仲じゃなーい♪」

 な、何か物凄く良くない用語っぽいものが……ま、まさかみうちゃんがそんな事。
 未来ちゃんが言っている事は只の冗談なのか、それとも本当なのか……。
 もし本当だったら、未来ちゃんとみうちゃんの仲って一体……。

「未来ちゃん……や、止めて」
「えー? なーにを止めて欲しいのかなー? 早くみうちゃんも体育着脱いで着替えちゃいなよー!」

 みうちゃんは事前にプールに備えて、制服の下に体育着を着ていました。
 もう入れ替わっていた時から下に体育着を着用していた状態だった為、僕はみうちゃんの身体でのブルマを穿いている感覚には、違和感無く馴染めていました。

 だから教室では着ている制服を脱いで、未来ちゃんみたいに折り畳むだけで良かったんだ。
 でも今度は……自らみうちゃんの体育着を脱いで下着を露出し、更に女の子特有のあのスク水へと着替えなくてはならない。

「ほらー、時間無くなっちゃうよー? みうちゃんも早く脱いだ脱いだー♪」
「わわっ、お、お願い止めてっ、自分でやるから!」

 未来ちゃんは急かしたいのか、それとも只単にじゃれているだけなのか。
 僕の……みうちゃんのブルマに手を掛けて来て、無理やり脱がそうとしてきました。

 うぅっ……も、もう僕、理性が飛んでしまいそうです。
 下着姿で何度も視界に入って来て、おまけに無理やりブルマを脱がそうと僕に迫り来る未来ちゃん……。
 このままでは未来ちゃんを勢いで襲ってしまいそうです……もう見るに耐えられないです。

 僕はその場にうずくまって、俯いてしまいました。

「およっ? みうちゃんどうしたの? 調子でも悪いのかなー?」
「未来ちゃん……みう、やって行ける自信無いよ」
「やって行ける自信? はて一体何の事かな……?」

 もうダメ……これ以上は僕、もうおかしくなりそうです。
 代われるならば誰か代わって……。

「あら、みうちゃん大丈夫なのかな?」
「うん、大丈夫だよ」

 あ、あれ……これは一体何が起きているのだろう。
 僕はうずくまっていた筈なのに……意思と関係無く、僕の身体が勝手に動き出す。
 そして僕の意思を無視して、勝手にみうちゃんの口から言葉が出て来ている。

(大変だったら目瞑ってて? 大丈夫だからね……)

 頭の中で誰かの声が聞こえる……えっと、これは一体何なの?

(えっ、ちょ、ちょっとこれは一体……?)

 僕は口を動かしたつもりだったけれど……何故かそれは言葉になっていませんでした。

「じゃあプールに備えてどんどん着替えちゃおー♪」
「おーう!」

 未来ちゃんはるんるん気分で下着を脱いで行き……タオルで隠そうともせずに真っ裸になりました。

(わーっ、未来ちゃんーーー///)

 僕は凄く恥ずかしかったのですが、表情に出ていませんでした。
 全然顔が赤い感じもしないし、相変わらずみうちゃんの身体は僕の意思を無視して、せっせと着替えを進めている。

 僕は未来ちゃんから目を逸らそうと、周りを見てみると……。

(わーっ、わーっ、わーーーっ///)

 周りの女の子達も皆タオルも使わず、下着姿だったり真っ裸だったりと……。
 これが今の小学生の現状!? な、何でタオルすらも巻かないの……。

(ね、ねえ未来ちゃん……何でみんなタオル使わないの!?)

 僕は未来ちゃんに訊いてみたつもりが……返事はありませんでした。
 何故ならば僕が喋ったと思った言葉は、声に出ていませんでした……まただ。

 えーっと、僕一体どうなってしまっているのだろう……。
 身体は自分の意思で動かせない、言葉も喋れない、でも視界は見える。
 僕の頭の中には恥ずかしさの感情が溜まるばかりでした……。

 うぅっ……小学生の女の子達のあられもない姿を沢山見てしまった……。

(目、瞑ってていいよって言ったのに……あ、でもどうせ私の言葉は届いてないかもね)

 頭の中で聞こえるこの声は一体誰なのでしょう……空耳なのだろうか?
 僕はどうなってしまったのでしょう……。

「じゃあみうちゃん、プールサイドへレッツゴーだぁ♪」
「う、うん。未来ちゃん」

 あれっ……思った通りに言葉が出た。
 更に僕の身体が意思通りに動いて……自由が戻っていて。

 そんなみうちゃんである僕は、身体が動く頃にはすっかりとスク水に着替え終わっていました。
 身体の自由が戻った途端、身体全体に纏わり付くようなスク水の生地を感じてしまい。
 な、何だこれは……女の子のスク水って、男の子のと違ってこんなに気持ちいいの!?

 胸の所にはきゅっと張り付いて、股間のみうちゃんの大事な部分は優しく包んでくれていて。
 おしりにもしっかりとフィットしてる……何だか落ち着くような着心地で。

「未来ちゃん……」
「ん、何ですかなーみうちゃん?」
「スク水って……凄いんだね」

「へっ!?」

 僕はどうやら"スク水と言う物の魔力"に取り込まれてしまったようです……。

「この胸元の安心感、おしりの優しさ、股間のフィット感。スベスベ生地も合わさって最高で……」
「わーっ、何だかみうちゃんがヘンタイっぽいよ!?」

「女の子のスク水って気持ちいい……」

 魔力に取り込まれてしまった僕に、未来ちゃんの言葉は届かなかったようです……。


「うぅっ……ねえ、未来ちゃん?」
「んー、なーに?」
「みう……さっき何言ってたのかな」

「うん、何か凄いヘンタイっぽい事言ってた」

 少しして正気に戻った僕は、先程の言動を思い返して物凄い自己嫌悪……。
 プールサイドで体育座りをしながら、1人自己嫌悪オーラを出しまくってます。

「みうちゃん元気出して……女の子以前に人間だもん、誰だってそういう時はあるって」
「未来ちゃんにみうの気持ちなんか分からないもん……」
「えー? もしかしたら分かるかもよー?」

 僕は超ネガティブ状態で未来ちゃんと話を交えつつ、準備体操をやりました。
 こんな感じだったから女の子のスク水姿でも気にする余裕もなく……無事準備体操は凌げて。

 プールの授業では順番に25mを好きなように泳ぎ切る、と言うのをやるようです。
 いわゆる自由型と言うやつかな、ともかくプールのこっち側から向こう側まで泳ぎ切れば良いみたいです。

 未来ちゃんの番が来たようで、僕はプールサイドから未来ちゃんを見ていました。
 スク水姿の未来ちゃんは……改めて良く見ると、小学校高学年の女の子らしくてすごくかわいい。
 スタイルも悪くなく、いかにも小学生的な健康な女の子と言った感じで。

 こうなんて言うのかな、小学生から中学生になり掛けてるような……そのさじ加減がちょうど良い。
 中学生のように見えるとか大人っぽいと言う訳ではないけど、しかし小学生にしてはレベルが高いと言う感じで。

 一方今の僕自身であるみうちゃんの身体は。
 みうちゃん……ごめんね、申し訳無いけれど確実にほぼぺったんこだよね……。

 だけれどそれはそれで悪くもないし、それがみうちゃんらしさとも言える気がする。
 うん、何処かの誰かさんが言ってたものね、貧乳はステータスで希少価値なんだよ。
 そんなみうちゃんの身体、僕は嫌いじゃないよ。

 それにおしりは小さくてかわいいし、ぷりっッとしている感じ。
 だけれどそれが今は自分自身なんだと思うと、何だかとっても不思議で変な気持ち。
 僕が女の子でしかも小学生であるみうちゃんだなんて……未だに夢なんじゃないか、とも思ってしまう。

「みーうちゃん♪」

 未来ちゃんはみうちゃんである僕に声を掛けて来た。
 夢だとも思ってしまうけど……でも、間違い無く今の僕の魂はこの中にある。
 そして今、みうちゃんとして未来ちゃんと一緒に居るのも間違いなんかじゃない。

「うん、なーに?」
「そろそろみうちゃんの番みたいだよー?」

 あ、未来ちゃんはいつの間にかもう25m泳ぎ切ってたみたいだね。
 じゃあ僕もそろそろプールの飛び込み場所付近で準備をしようかな。

 それにしても……未来ちゃんがプールの飛び込み場所に立った時、僕の視線も含めて沢山の視線が未来ちゃんに集まっていた。
 プール授業は男女一緒なのだけれど、未来ちゃんが立った途端まるで男子達の多くがざわついていたような。

 僕の……みうちゃんの番が回って来て、僕はプールの飛び込み場所に立った。
 すると何だか……うん、確かに感じる。
 痛い程に男子達からの僕に集まって来る視線を感じるのだ。

 うん、みうちゃんはかわいいし人懐っこいしいい子だし。
 おまけにドジッ娘で……きっとポイント高いのかな。
 クラスにもみうちゃんの事を好きな男子は多そうな気がする。

 その何よりもの証拠が、この痛い程の視線なんだろうね。
 女の子って普段こんな目で見られているのかな……大変なんだね。

 頭の中ではみうちゃんの身体で何を考えられているか分かったものじゃない。
 想像すると何だか僕の方が恥ずかしくなりそうなので……変な所も反応しちゃいそうだし。
 僕は考えるのを止めて、先生の笛の合図と共にプールの中へと飛び込みました。

『バシャーン!』

 プールでクロールをしてみると、何だか水を切る感じがいつもと違う。
 みうちゃんの身体が小柄だからだろうか……それとも女子用のスク水だから?
 何だか身体全体が軽い感じで、泳ぐのがとても気持ちいい。

 そういえばみうちゃんは水泳が大好き、といつも言っていたよね。
 それだからみうちゃんの身体だと泳ぎやすい、と言うのもあるのかな?

 何だか水に包まれて、まるで身体が勝手に進んで行くような感覚で。

 半分くらい泳いでみると、僕は少し気になる事が出て来てしまいました。
 おしりが何だか……みうちゃんのおしりに、何かが食い込んで来ているような感じがするのです。

 水着に着替える時は何故か身体の自由が利かず……記憶が無かった訳ではないけど、勝手に水着に着替えられていて。
 だから僕自身はスク水への着替えを良く見てはいなかったのだけれど、もしかして水着の下に何か穿いている……?

 泳げば泳ぐ程おしりに水圧が来て、僕の……みうちゃんのおしりに何かが食い込んで行く。
 更にスク水も徐々に食い込みだして来るような感じがして……。

 うぅっ……女の子のスク水って何だか大変。
 スク水でこんな感じなら、もしかしたらブルマとかもそうなのかな。
 何だかこれから先の体育の授業、女の子としてやって行くのが思いやられそうです。

 おしりの食い込みがあまりにも気になって、泳ぎに集中できなくなって来て……。
 僕は一旦泳ぎを中断して、プールの中で立とうとしました。

 だけれど立とうとする際、いつもと違う身体の感覚で違和感を感じ、バランスを崩してしまったようで……。

「わっ! お、溺れる!?」

 僕はプールの中で足を滑らせてしまった感じになりました。
 まずい、これは僕じゃなくてみうちゃんの大事な身体だって言うのに、このままでは沈んでしまう!

 だ、誰か……助けて!

(えっ……あっ、あれれっ!?)

 沈んでしまったと思ったみうちゃんの身体は……バランスを立て直して再び泳ぎ出していました。
 僕の意思に反して身体が勝手に泳いでいる……溺れてしまう危機は回避しましたが、しかしこれはこれで一体何がどうなっているやら。

(ふぅ……危なかったね)

 そして頭の中でまたまた聞こえる謎の女の子の声……誰なの?

 そのまま僕の身体は自分の意思に反して、25mを勝手に泳ぎ切ってしまっていた。
 もしかして僕の身体を動かしているのは……みうちゃん?
 でもみうちゃんは今、みーちゃんになってしまっているのだから……そんな筈は無いよね。

 身体の自由も利かないし、一体これは何なの?

(ね、ねえ……みうちゃんの身体を動かしているの、誰?)

 僕は問い掛けたけれど……やはり言葉になってはいなかったのです。


 泳ぎ切ってプールサイドに上がった頃、僕のみうちゃんとしての感覚が急に戻りました。
 あ、身体が自由に動かせる……僕に起こっていた謎の現象は、一旦終わってくれたようです。

「みうちゃーん」

 泳ぎ切った僕の元に、未来ちゃんが慌てて駆け寄って来ました。

「ねえ、さっきみうちゃん溺れ掛けてなかった!? 大丈夫?」
「うん、何か溺れたかと思ったら……良く分からないけど身体が勝手に動いて」

「身体が勝手に? もしかして……みうっちなの?」

「えっ? みうっちって……みうのあだ名?」
「あ、何でも無いの。どうも違うみたいね……みうちゃん、だよね」

「?」

 未来ちゃんは何だか良く分からない事を言っていましたが……。
 言葉通り僕には何を言っているのか本当に分からず……何の事だろう。

 みうっち? 未来ちゃんの他のお友達か誰かなのかな?

「うーん、みうちゃん。何か最近変わった事は無い?」
「変わった事?」
「うん、例えば自分の身体の事とか……」

「身体……と、特に無いよ?」

 ごめんなさい、みうちゃんの身体には僕が入っています……。
 でも、これとても未来ちゃんに言える事じゃないものね……。

「そう? うーん、分かった」

 未来ちゃんはみうちゃんに何を言いたかったのだろう?

 その後もプールの自由型は続きます。
 僕は未来ちゃんと順番が来るのを待っている間、プールサイドでお話をしていました。

「ねえねえ未来ちゃん、ちょっと訊いてもいいかな?」
「うん、なーに?」
「女の子の水着って……何でこんなに食い込むの?」
「……何かエッチな事言い出したよこの子は!?」

「ちょ……僕だって恥ずかしいんだよ!? 真面目なお話のつもりだったのに」
「僕……? あれ、みうちゃんってボクッ娘だった?」
「あ……い、今のはね!? たまにはみうだってそういう気分の時があるだけだよ!?」

「みうちゃんってさ……もしかして」

 ドキッ!? ま、まさか中身の事……ばれた!?

「ボクッ娘スキー?」
「……へっ?」
「ボクッ娘のみうちゃんとかテラかわゆいんだけどー! ねえねえもう1回言ってみて!?」
「えっ? えっと……僕?」
「テラかわゆーーー!」

 えーと……未来ちゃんって、ボクッ娘フェチ?
 ま、まあそういう事なら……少しくらい言い間違えちゃっても安心かな……。

「それでみうちゃん、何だっけ真面目なお話だっけ? ごめんねエッチとか言っちゃって」
「い、いいよ……女の子の水着って何でこんなに食い込むのかなって。何か対処法とか無いのかな?」
「えっ、食い込むの? 私はそういう事は無いけど……」
「そうなんだ、女の子のスク水は食い込みやすいとか、そういう訳じゃないのかな?」

「うーん、恐らく考えられるのはおしりに対して水着が小さい、サポーターの穿き方が悪い、後は……泳ぎ方が激し過ぎて水圧が沢山掛かっちゃうとかかな?」

 うーん、みうちゃんの場合はスク水も良くフィットしている感じだし、サイズが小さい事は無いと思う。
 サポーターって言うのは……一体何だろう?

「未来ちゃん、サポーターって何?」
「えっ、サポーター知らないの? まさか穿いてないって事は無いでしょ?」
「えっ、やっぱり水着の下に何か穿いてるの?」

「……えーっと、みうちゃん?」
「うん?」
「水着、股の近くすこーしだけ捲って見てみ?」

「えーっと……何だかそれ、少しエッチじゃないですか?」

「みうちゃんが真面目なお話って言ったんだよね!?」
「あははっ……ごめんごめん」

 僕は未来ちゃんに言われた通り、股付近の生地を少し捲ってみました。
 すると……下にベージュ色のような物が見えます。
 水着の下に更に何かを穿いているようで……これがサポーターと言う物?

「ね? 穿いてるでしょ?」
「うん、これがサポーターって言うんだ?」
「もしかしてみうちゃん、このサポーターって言う名前を知らなかっただけ? まさか穿いてるのも知らないって程ボケたんじゃないよね?」

「う、うん……そう! 名前を知らなかっただけなの!」

 と、そういう事にしてもらっておきます……。

「このサポーターを少しおしりに合わせて広げると……もしかしたら、若干食い込みがマシになるかも?」
「そうかな、ありがとう。やってみるよ」

 僕はみうちゃんのおしりに手を持って行って、スク水の中に穿いているサポーターの生地に手を掛けて少し伸ばしてみました。

「お、おい見たか……」
「みうちゃんが何だかおしりを弄っているぞ……」
「そういえばさっきは何か、股間弄ってなかったか?」

 男子側からは何だかひそひそとやらしい会話が聞こえてくるような……。

「わーたーしーのーみーうーちゃーんーをーけーがーすーなぁーーー!」
「ひいいいっ!?」

 男子達は何だか殺気でも感じたかのように、急にびくっとしました。
 えっ、未来ちゃん……? 声なんて出してなかったよね。
 なのに未来ちゃんからそんな声でも聞こえたかのような、殺気みたいな物が……。

「みーうちゃん、悪い虫は私が追っ払うからね♪」
「う、うん……あははははー」
「かわいいみうちゃんは私の物だもん♪」

 ほんっと、未来ちゃんとみうちゃんの関係って一体……。


 しばらくすると、再び未来ちゃんの泳ぐ順番がやって来ました。
 さっきは良く見ていなかったし、今度は未来ちゃんの泳ぎでも良く見てみようかな?
 未来ちゃんは食い込まない、と言っていたからどういう泳ぎをしているのか研究しようと思いました。

 未来ちゃんへの視線が一斉に集まり、その後未来ちゃんが飛び込みました。
 未来ちゃんの泳ぎは凄まじく、何だか水泳が得意な女の子と言う感じがします。
 優雅なクロールで何だか見る者を魅了してしまうかのような……。

 最後まで見ていると、あっと言う間に向こう側まで泳ぎ切ってしまいました。

「みうちゃーん♪」

 未来ちゃんは僕が見ていた事に気付いたのか、手を振って上機嫌でこちらへ戻って来ました。

「私の事見ててくれたんだ?」
「うん、未来ちゃん泳ぐの速いねー」
「もーうなに言ってるのー、みうちゃんの方が泳ぐの速いくせにぃー」

 えっ、そうなのかな?
 自分自身ではさっき泳いでいて分からなかったけど……みうちゃんって未来ちゃんより速く泳げるんだ?

 うーん、と言う事はもしかして食い込みの原因ってやっぱり……。

 更に少し経って、再び僕の……みうちゃんの泳ぐ番が回って来ました。
 僕は飛び込む場所に立って泳ぐ準備をします。

(今度はしっかりね? と言っても……まあ私の声は聞こえてないのかもしれないけど)
「えっ、また女の子の声!? 誰なの?」

(えっ!? もしかして私の声……聞こえてるの?)
「みうちゃん、誰か何か言った?」
「あれっ……誰も何も言ってないの?」

「うん、誰も何も言ってないよね?」

 また僕の頭の中に聞こえて来た謎の女の子の声……僕が声に出して反応したら、今確かに「聞こえてるの?」と反応があった。
 でも未来ちゃんは誰も何も言ってないと言っている……。

 えっ? 何、どういう事。この声一体誰なの?

「みうっち……?」
「みうっち?」

 未来ちゃんは、再び「みうっち」と言う誰かの名前を口にしました。
 みうっちって誰? 未来ちゃんのお友達なの?

『ピーッ!』

 僕が考えていると、先生が飛び込みの笛の合図を鳴らしました。
 あ、今はとりあえず飛び込まないと!

『バシャーン!』

 僕は男子達の視線を感じる中、プールの中へと勢い良く飛び込みました。
 今度は泳ぐ事に意識を集中して……みうちゃんの身体で水を切る気持ち良さを感じつつ、がむしゃらに25mを泳ぎ切りました。

 私が向こう側へ着いた頃には、すっかりと水着も食い込んでしまっていて……。
 うぅっ、サポーターとやらを直してみたのに全然変わりない……。
 やはりみうちゃんの泳ぎの水圧で食い込んでしまうのだろうか?

 未来ちゃんが言うには、みうちゃんの泳ぎは僕から見て速く感じた未来ちゃんの泳ぎよりも速いらしい。
 つまりそれは激しいと言う事で……泳ぎ方でも変えてみない限り、もうどうにもならないのかな?

 プールサイドに上がった僕は、自然と無意識のうちにおしりへ手を持って行き、食い込みを直す仕草と取ってしまっていた。

「おおっ……」
「みうちゃんがおしりを……」
「食い込み直しを……」

「おーまーえーらぁーーー!!」
「ひぃいいいいいいっ!?」

 また未来ちゃんが男子共の方を凄く睨みつけている……。
 そして男子達が凄いびくっとした様子で怯えている……。

「みーうちゃん♪ もう大丈夫だよー!」

 大丈夫って男の子達の件なのかな……。

「うぅっ、やっぱり食い込んじゃうよぉ……」
「みうちゃんの場合は泳ぎ方が激しいからどうもそれみたいね?」
「どうにもならないのかなぁ……」

「みうちゃん、じゃあ私が食い込まなくなるおまじないを掛けてあげようか?」
「おまじない? そんなのがあるの?」
「うん、ちょっとした魔法のおまじないだよ♪」

 女の子って皆おまじないとかこういうのが好きなのかな?
 でも、もしそれで本当に食い込みが治るなら凄いものだよね。

「じゃあお願いしちゃおうかな?」
「うん、じゃあおまじないするよー。みうちゃんの水着が食い込まなくなるといいな♪ えいっ!」

「えーと、終わったのかな?」
「うん、きっとこれで今日はもう食い込まない筈よー」
「えーっ、本当かなー?」

 未来ちゃんのおまじないは本当に効くのだろうか……?


 そして迎えた3巡目。
 今日はこれが最後の25mとなります、終わったら残りは自由時間です。

 食い込まないおまじない、と聞いていても何だかおしりが気になってしまいます。
 僕は何だかおしりを気にするような仕草ばかり取ってしまっていたようです。
 更に飛び込み場所に来たみうちゃんの姿である僕のそんな仕草は、当然男子達の視線を更に集め……。

「みうちゃんおしり気にしてるぞ?」
[食い込みかなまた弄るのかな?」
「もうこのまま股間も弄っちまえよ」

「ガルルルル………」
「ひぃいいいい!?」

 何か、もう慣れました……。
 懲りない男子共にも、未来ちゃんの威嚇にも……。

 先生の笛の音と共に飛び込み、僕は泳ぎ始めます。
 特に力も抜かず精一杯クロールをして……すると何とも不思議なもので。
 今度はどれだけ激しく泳いでも、スク水が全然食い込まないのです。

 何だかスク水が食い込もうとしても、自然と生地が伸びて戻されて行く感じで。
 もしかしたら未来ちゃんのおまじないとやらが本当に効いているのかな!?

(あれっ……この感覚って何だか……)

 あれっ……また謎の女の子の声が聞こえる。
 この声って僕にしか聞こえないのだろうか……一体誰なの?

 25mを泳ぎ切った僕は、早速未来ちゃんに報告しました。

「未来ちゃん! おまじない効いたみたいだよ!」
「本当!? 良かったー♪」

 未来ちゃんは上機嫌で満面の笑みを見せました。

「あ、そういえば何かね、泳いでる途中誰かの女の子の声が聞こえて」
「誰かの女の子の声?」
「うん、何か頭の中から話してくるような感じで」

「みうっち……だよね」

「ねえ、未来ちゃんさっきから時々そればかり言ってる気がするけど、誰?」
「あ、何でも無いのよー、きっといつかみうちゃんにも分かる時が来るよ?」
「えっ、そうなんだ……?」

 未来ちゃんのお友達なのやら誰なのやら……。

「さーてみうちゃん、おまじないのお礼たっぷりしてもらうよ」
「えっ、まさかの有料ですと!?」
「残りの自由時間は私とにゃんにゃんする事! それでいいのよにゃんにゃん♪」

 未来ちゃん……活き活きしてるなぁ。
 本当にみうちゃんと未来ちゃんの関係って一体……。

 その後の自由時間は未来ちゃんにずっと付き合わされて……。
 もう言葉通りそのままで本当に「にゃんにゃん」した感じでした。

 思い出すと色々恥ずかしいので、早めに忘れる事にします……。


「はぁー今日も満足満足♪」
「うぅっ……みう、もうお嫁に行けないかも……」
「まったまたーみうさんは大袈裟ですなぁ! 売れ残ったら私が貰ってあげるからねー♪」

 未来ちゃんの言葉は何だか本気だと言う気さえしてきます……。

「うーっ……今度はスク水から体育着へ着替えないとなんだよね」
「みうちゃん? 帰りの会始まっちゃうし早く着替えよ?」
「みうもうダメかも……恥ずかし過ぎて爆発しそう」

 僕は最初にここへ来た時と同じく、再びうずくまって俯いてしまいました。
 でもそうしたつもりが……僕の身体は不思議と自然に着替えを進めていました。

 また勝手に身体が動いてる……再び僕に謎現象が。

(ねえ……私の声、聞こえてるみたいだよね? 無理しなくていいから私に任せて)

 うん、聞こえてるけど……言葉が出せなくてお返事ができない。
 やっぱり僕の……みうちゃんの中には他にも誰かが居るんだ。

 僕の考えていた事は、推測からほぼ確信へと変わりました。
 そして今は僕の代わりに、謎の女の子が身体を動かしてくれている。
 何だか困っている僕に協力してくれているようではあるけれど……。

 一体誰なの? みうちゃんではないよね……?

「ねえねえ未来ちゃん」
「ん、なーに? みうちゃん」
「またにゃんにゃんしようね♪」

 ちょ、ちょっと勝手に何言い出すのさこの子は;

「言われなくてももちろんですさーティヒヒ」

 それ何処かで聞いた事あるような……。

「さてお着替えおーわりっと」

 あ、早くも着替え終わったみたい……みうちゃんの身体は、いつの間にか半袖とブルマで包まれていました。
 さっきまでスク水だった為か、ブルマに変わるとまたさっきと感覚が違って。
 うん、僕には再びきちんと感覚が戻っているみたい。

 最初みうちゃんになってしまったばかりの時、水泳の準備でみうちゃんは事前にブルマを穿いていて。
 その時はなってしまったまま穿いていたから良く分からなかったけれど……。
 改めてブルマを穿いてみると、これはこれでまた素晴らしい感覚。

 スク水とはまた違うフィット感、下半身全体を易しく包んでくれる安心感。
 ああっ、できる事ならこのまま上からなでなでしてみたい……。

「みうちゃんのブルマ姿、相変わらずかわいいおしりでエロいですなー」
「ちょ、未来ちゃん恥ずかしい……(///」
「ねえねえーブルマのおしりなでなでしてもいいー?」

「も、もーう! 未来ちゃんみうの身体にセクハラ禁止ー!」

 うん、この子……どうやら本物みたいだ。
 未来ちゃんはガチ百合ッ娘……僕の中で未来ちゃんのイメージが固まったのでした。


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  • 最終更新:2018-02-10 10:40:48

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