第1話:妹になっちゃった!?

 幼なじみの妹なう 第1話:妹になっちゃった!?

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 こんにちは、僕は「私立時渡学園中等部」に通う2年生の六と言います。
 何処にでも居るごく普通の中学生です。

「ろっくんーおはようー!」

 そんな僕には、小さい頃からずっと一緒だった幼なじみがいます。
 通学路で合流して、元気に挨拶してきた女の子。
 僕の幼なじみのみーちゃんです。

「おはようみーちゃん。今日もいい天気だね」
「うん!」

 ちょっと天然っぽい性格が受けるのか、みーちゃんは皆に好かれやすいようです。
 クラスでもとても人気者のかわいいみーちゃん。

 僕は幼なじみとしてみーちゃんの事は好きだけれども、しかしみーちゃんは人気者過ぎて恋愛対象としては見れません。
 僕なんかじゃ普通過ぎて、釣り合わないんじゃないかな……と思って。

「ろっくんー、何か考え事?」
「あ、ごめん。みーちゃんの事を考えていて……」

「えっ!? みい子の事!? 何々ー?」
「な、内緒だよ!」
「えー、何ではぐらかすかなぁ……」

「あははははー……」

 うん、僕なんかじゃ普通過ぎて、みーちゃんの彼女さんにはなれない。
 だからこの気持ちはずっと、自分の中だけに閉まっておこうと思っている。

「おにーちゃーん、おねーちゃーん、おはよー!」

 後ろからみーちゃんの妹さんであるみうちゃんが、元気に駆け寄って来ました。
 いつもみーちゃんより少し遅れてやってくるみうちゃん。
 お布団が恋しくて、いつもみーちゃんより起きるのが遅いのかな?

「みうちゃんおはよー。今日もお寝坊さんだったの?」
「ぶーっ、みうお寝坊さんじゃないよー!」
「でもみうちゃんって、いつもみーちゃんより後に来るよね?」

「えーっと、それはね……」
「みうったらねー、まだまだお布団が恋しいみたいなのよねー」

「うーっ……もうそういう事にしとけばいいよ」

 みーちゃんがみうちゃんに、何か目で合図を送ったように見えましたが……。
 一体何だったのか僕には良く分かりません。
 まあいつもの事みたいだし、気にしても仕方無いよね?

 僕達の日常はいつもこんな感じです。
 僕と幼なじみのみーちゃん、妹さんの3人で学園へと向かいます。

「着いたー! じゃあまたお昼に会おうねー!」
「うん、行ってらっしゃい。みう」
「行ってらっしゃい」

 みうちゃんは初等部に通う小学6年生の女の子。
 僕達とはここで一旦お別れとなります。

「さーって、僕達もクラスへ向かおう」
「うん、今日も1日頑張ろうね!」

 僕達は中等部の教室を目指して行きました。


「ろっくんー、一緒に廊下行こー」
「うん、いいよ」

 僕は10分間の休み時間、みーちゃんに廊下へ呼び出されました。

「じゃあみい子、行って来るね」
「うん、ここで待ってるからね」

 みーちゃんはここ最近、休み時間に僕を廊下へ呼び出しては何処かへ行ってしまう。
 何で僕を呼び出しておいて、何処かへ行ってしまうのだろう……?

「おう六ー、またみい子ちゃん待ちかー?」

 僕に話し掛けて来た男子生徒。
 何故か僕にやたらと絡んで来る生徒で、僕に取っては悪友みたいな人です。
 名前は……まあどうでもいいかな。

「うん、そうだけど。ねえねえ、何で僕にやたらと絡んで来るの?」
「そりゃー六があのかわいいみい子ちゃんといつも一緒だからじゃないかー!」

 うん、恐らく嫉妬ってやつなのかな……。

「だって幼なじみだし……」
「別に幼なじみだからって、いつも一緒じゃなくてもいいだろー! 六だけみい子ちゃんときゃっきゃうふふとかずるいんだよー!」

「別にみーちゃんとはそんなんじゃ……」
「嘘だーじゃあ何でいつも一緒であんなに仲良しなんだよー?」
「いや、だから幼なじみだからって」

「あー羨ましい奴だなー。いっつもみーちゃんと仲良くにゃんにゃんしててよぉー!」

「そんな事言われても……」
「あ、みーちゃんお帰り」

「げげっ、みい子ちゃん!? べ、別に俺、六の事いじめたりなんかしてないよー? 勘違いだからなー!?」

 悪友さんはみーちゃんの姿を見て、何だか気まずそうに逃げて行ってしまいました。
 まああの悪友さんは言葉は悪いけど、別に絡んで来るだけで僕もいじめられてる訳ではないんだよね。

「ろっくん、またあの悪友さんに絡まれてたの?」
「うんー、何かみーちゃんがどうのこうのっていつも言ってくるんだよね……」
「みい子、好かれているのかな?」

「うーん、そんなような気がするけど」

「気持ちは嬉しいよね。でも好きなら好きで正面から堂々と来てほしいよ」
「うん、僕ばかりに絡んで来られてもね……」

 みーちゃんは正面から堂々と来てほしいタイプなのかな。

「ところでみーちゃん、用事は済んだかい?」
「うん、大丈夫よ」
「いつも何処行ってるの? ここ最近毎日みたいだけど」

「えーと……内緒よ! 女の子には色々あるの!」

 そう言ったっきり、みーちゃんは何だか顔を赤くしてしまいました。
 僕は何でなのか理解できないまま、そのままみーちゃんと教室内へと戻りました。


『キーンコーンカーンコーン』

 午前の授業が終わってお昼休みとなりました。
 僕の学園は初等部から高等部までが一緒のエスカレータ式になっていて、学園全体が一緒にお昼休みの時間となります。

 お昼はお弁当も良し、購買部で買うも良し、学食でも良し、とそんな感じで色々と自由です。
 ただし初等部では3年生までお弁当持参、4年生以降からは自由で良いらしいのですが。

 僕とみーちゃんはいつも購買部へパンを買いに行きます。
 そしてみうちゃんも購買部でパンを買って、いつも3人で仲良く中庭でランチにします。

 そんな訳で僕とみーちゃんは、みうちゃんと合流して中庭へと来ました。

「今日もいい天気で清々しいね」
「うん、空気がおいしいねー」
「わーい中庭中庭ー! これからおいしいランチー」

 3人でいつもの場所に座って、それぞれのパンを食べ始めます。
 僕は焼きそばパン、みーちゃんはあんぱん、みうちゃんはめろんぱんです。

「ねえみうちゃん、何でいつも10円を忘れちゃうの?」

 僕はパンをかじりながら、みうちゃんに尋ねました。
 みうちゃんは何故か2回に1回ペースで10円を忘れて来てしまい、購買部でいつも10円が足りずとらぶっちゃうようで……僕がいつも10円をあげてます。

「えーと……みう、ドジッ娘だから! てへっ☆」
「うん、みうちゃんってやっぱりドジッ娘なんだ」
「今巷ではドジッ娘が熱いらしいからね……みうも便乗なの!」

「ろっくんいつもごめんね、みうには良く言ってるつもりなんだけど」
「うん? 僕は別にいいよ。只みうちゃんも、もう少しドジが治るといいね」

「えへへっ、ごめんなさーい」

 みうちゃんは笑顔でそう言いました。
 でもその笑顔には何だか悪意を感じるような……僕の気のせいなのかな?

 3人で雑談をしながら仲良く食べるお昼。
 今日もいつも通り、そんな時間が続くものかと思っていましたが……。

 突然みーちゃんが食べる手を止めてしまったのです。

「あれ、みーちゃんどうしたの?」
「おねえちゃん?」

「みい子、お腹が凄く痛い」

「えっ、お腹が? どうしたの?」
「ううっ……痛くて動けない」

 みーちゃんは手に持っていたあんぱんを袋にしまって置き、両手をお腹に当てて何だか苦しさに耐えている感じです。

「そんなに痛いの? みーちゃん病気なのかな!?」
「おねえちゃんそんなに生理痛酷いの!?」

「わっ! みうったら言っちゃ嫌ー! ろっくんも居るのに……」
「あっ! ご、ごめんねおねえちゃん!?」

「えっ、生理痛……? 生理って、あの女の子の……」

 僕は言い掛けて恥ずかしくなってしまいました。
 自分でも顔が赤くなってしまっているのが良く分かります。

「ろっくんー、やだーこれ以上言わないでー……」
「ご、ごめん……」
「おねえちゃんごめんねー!?」

 みーちゃんはどうも生理痛が酷くて苦しんでいるようで……。

「みうちゃん、生理……い、いや、アレってどうすればいいの?」
「う、うーっ……みうにもどうすれば……」

「痛い……」

 みーちゃんはお腹に手を当てて、うずくまってしまいました。

「考えてる場合じゃないかも!? 僕、みーちゃんを保健室に運ぶから!」
「えっ、おにいちゃ」
「ほらみーちゃん、しっかりつかまって!」

「えっ、ろっくん!?」

 僕は無我夢中でうずくまるみーちゃんを促し、肩にしっかりと手を掛けさせました。
 そのままみーちゃんの身体に背中を密着させ、みーちゃんの腰を支えておぶりました。

「みーちゃんしっかりつかまって!」
「ふええー……みい子おんぶされちゃってる……は、恥ずかしい」
「今は言ってる場合じゃないでしょ!? 今保健室連れて行くからね!?」

 僕はみーちゃんをおぶり、保健室へと向かいました。

「あ、行っちゃった……と、とりあえずみうはめろんぱん食べちゃおう」

 みうちゃんは1人、中庭へぽつんと残されていました。


「みーちゃん、大丈夫!?」
「ご、ごめんろっくん……結構痛い」
「急ぐからね!」

 僕はみーちゃんが心配で、みーちゃんをおんぶしたまま必死に走っていました。
 しかしみーちゃんを心配するあまり、慌て過ぎていたようで……。

「あっ!」
「きゃあああっ!?」

 僕は昇降口のカーペットに足を引っ掛けてしまったのです。
 そのままみーちゃんと一緒に盛大に転んでしまいました。

『ドスーン!』

 みーちゃんを背負ったまま転んでしまい、凄い音がしました。
 そのままみーちゃんは僕の下になってしまい、僕がみーちゃんの上に被さってしまい。
 みーちゃんはあんなに苦しがっていたと言うのに、大丈夫だろうか……。

「みーちゃん!?」
「うぅっ、ろっくん……あれ、お腹痛くない」
「うっ……な、何このお腹の痛み」

「「あれっ!?」」

 何だか僕はおかしい事に気付いてしまいました。
 みーちゃんと僕の声が、全く逆になってしまっているのです。
 そして突然僕のお腹には、物凄い痛みがやって来て……。

「えっ……この声、ろっくんの声」
「……この声みーちゃん!? うぅっ……お、お腹痛い」
「と、とりあえず保健室行こう!?」

 僕が僕に寄り添って肩を貸してくれました。
 僕は僕の肩に手を掛け、そーっと立ち上がりました。

 目の前には僕が居て……そう、僕が居るのです。
 一方僕には猛烈なお腹の痛みがあって、声もかわいくなってしまっていて……。

「ね、ねえ……僕達ってもしかして」
「う、うん。どう見てもそうだけど……でも今はお腹が大変なんでしょ!? とりあえず保健室だよ!」
「うん……痛たたた」

 目の前に居る僕、それは間違い無くみーちゃんでした。
 そして僕は何故かみーちゃんになってしまっている。

 転んだ衝撃で!? 何故か僕達2人は心が入れ替わってしまっていたのです。


「軽い生理痛ね。ろっくんありがと、もう大丈夫よ」
「先生……ろっく、みーちゃんは……お薬飲めば治りますか?」
「横になって少し安静にすればすぐに治るわよ」
「そう……良かった」

「うぅっ……ごめんなさい」

 みーちゃんになってしまった僕は、お腹が苦しくて自分1人の力じゃまともに動けませんでした。
 僕の姿をしたみーちゃんが肩を貸してくれて、保健室まで一緒に歩いてくれたのです。
 そんなみーちゃんに申し訳無いと思い……僕はみーちゃんに謝っておきました。

「いいんだよ、ろっく……いや、みーちゃんが無事で良かった」
「うん、ごめんね……みーちゃ、いや、ろっくん」

「何だか2人共、様子がちょっとおかしいわね?」
「「えっ、きっと気のせいです!?」」

「うーん、2人共頭がちょっと混乱してるだけみたいね?」

 何で入れ替わりが起きてしまったのかは僕には分かりません。
 でもこうなってしまった以上は……普通では有り得ない事になっているんだもの。
 周りの人達に話をしたって、信じてもらえるか分からない……。

 さっきみーちゃんと一緒に保健室へ向かいながら少しだけお話をして、お互いになりきろうって事で話を付けたのです。

「じゃあろっくん。みーちゃんはもう大丈夫だからね。後は先生が診ますから」
「はい、ありがとうございました」

 みーちゃんは保健の先生にお礼を言って、保健室を去って行きました。

「さてみい子ちゃん。先生はこれから職員会議があるけれど……後は大人しく安静にしていれば大丈夫ですから。行って来ても大丈夫かな?」
「はい、分かりました。ありがとうございます」
「じゃあ大人しく安静にしているのよ。良くなるまでゆっくり休んでていいからね」

 みーちゃんが教室へ戻ったすぐ直後、保健の先生も去って行ってしまいました。
 先生はみーちゃんを一旦教室へ返す為、職員会議があるのに自分が診るからって言ったのかな?

 1人保健室にぽつんと残された僕、何だか自分の身体じゃなくて心細いです。

「あー、あー……僕はろっくん。僕はろっくん……どう足掻いてもみーちゃんだよね」

 声を出してみたりしましたが……やはりこれは夢なんかではなく、みーちゃんの声です。
 何で僕とみーちゃんは入れ替わってしまったのだろう……2人で転んだにしても、それで入れ替わってしまうなんて事が普通は起きるのでしょうか。

 でも……現に入れ替わってしまっている訳です。
 普通では考えられない超常現象が、間違いなく僕達に降り掛かっています。

 何だかみーちゃんの身体は僕の身体よりも心臓の鼓動が速く感じて、下半身も変な感じで明らかに僕の時よりおかしいです。
 みい子ちゃんが生理だってみうちゃんが言ってたから、そのせいなのでしょうか……?

 かわいいみーちゃんの身体になって、みーちゃんの身体を調べてみたい衝動がありつつも。
 僕は理性を抑えて自分に良く言い聞かせました。

「これは大事なみーちゃんの身体、僕が勝手に汚す訳にはいかないんだ……」

 僕は少しの間、理性と闘っていました……。


 少し横になっているとお腹の痛みも治まり、僕の……いや、みーちゃんの身体はもう大丈夫そうでした。
 女の子の身体になってしまったせいなのか、僕は異常な程そわそわしていました。

 何だか居ても立っても居られず……お腹の痛みが引いた僕は何だか落ち着かず、ベッドから起きて保健室の中をうろうろと歩いていました。

 そわそわして大人しくなんかしていられない。

『ガラーッ!』

 そんな時突然、勢い良く保健室のドアが開いたのです。

「おねえちゃん大丈夫ー!? ってうわあああっ!」
「えっ、何!? わーっ!」

『ゴチーン!』

 みうちゃんが急に保健室へと駆け足で入って来て……。
 保健室をうろうろしてちょうど入口付近に居た僕は、みうちゃんと思い切りぶつかってしまったのです。

「痛たたた……今日は踏んだり蹴ったりだよー。大丈夫?」
「う、うん……みうは大丈夫、あれっ?」

 みうちゃんは何か違和感を感じて驚いている様子。
 しかしそれは僕も同じで……僕の発した声はみうちゃんの声でした。

「えーと……この声おねえちゃんだ……みう、おねえちゃんになっちゃったの!?」
「み、みう……ちゃん?」
「う、うん……目の前に私が……おねえちゃんなの?」

 みーちゃん……恐らく中身はみうちゃん、が僕に尋ねてきます。
 ぶつかった衝撃で、今度は僕とみうちゃんが入れ替わってしまったようです……。

 みうちゃんはお姉ちゃんとぶつかって、今のみうちゃんの中身、僕の事をお姉ちゃんだと思っているようです。
 僕は……どうしよう、お姉ちゃんじゃなくて六なのです。
 でもみうちゃんはお姉ちゃんとぶつかって、みーちゃんと入れ替わったと思ってしまっていて。

 いきなりこんな訳の分からない事になっているのに、更に中身が僕だったなんて。
 みうちゃんはいきなりこんな事を信じられるものでしょうか?

「う、うん……みい子だよ」

 みうちゃんはお姉ちゃんと入れ替わってしまった、と思っているんだ。
 このままあまり混乱させてしまうのも良くない……そう思った僕は、お姉ちゃんだった事にしてみーちゃんの振りをしました。

 だって、さっきみーちゃんとお互いになりきろうって……約束したばかりだったもの。

「よ、良かった……おねえちゃんなんだね。ねえ、何でみう達入れ替わっちゃったの!?」
「恐らく……お互い強くぶつかっちゃったからなのかな?」
「えーっ……こんな事が本当に起こるだなんて」

「うぅっ……どうしようか、みう」

 あんまりみうちゃんを呼び捨てにするのは気が進まないけれど……。
 でもみーちゃんになりきるならば、そうするしかないよね。

「とりあえずおねえちゃん、この事は2人の秘密にしよ? 周りにお話してもきっと信じてもらえないだろうし……皆きっと混乱しちゃうよ」
「う、うん……そうだね、みう」

 うん、僕、完全にみうちゃんにみーちゃんだと思われてる……。
 これで良かったのかな、でもここで僕が六だと言ったら余計ややこしくなりそうで。
 更なる混乱を生みそうな気もする訳で……でもみうちゃんを騙しちゃうのもそれはそれで。

「入れ替わっちゃった物もの仕方無いから……お互いばれないようになりきろ? みうは頑張っておねえちゃんになりきるから……おねえちゃんは頑張ってみうになりきって?」
「うん、分かったよ……お互いなりきるしかないよね」
「みう達は姉妹だもん、おねえちゃんならばきっと大丈夫だよね?」

「うん……」

 僕は少し自信の無いような返事をしていました。

「おねえちゃん……元気無いみたいだけど、まだ調子悪い?」
「あ、調子はもう大丈夫なのよ? みうが私の身体になっちゃったけど……お腹、もう痛くないでしょ?」
「うん、そういえば大丈夫みたい。でもおねえちゃんの身体って今生理なんだよね?」
「うん、そうみたいだけれど……」
「みう、プール楽しみだったんだけどな……タンポンでも使わないとプール入れなくて面倒だね」

 タンポン……って何だろう?

『キーンコーンカーンコーン』

「あ、お昼休み終わるみたい……」
「一応みい子、具合良くなったら勝手に戻っても良いみたいだったから……」
「うーん、じゃあみうはこのままおねえちゃんの教室戻るね? おねえちゃんはみうの教室、分かるよね?」
「うん、確か6年3組だったよね?」

「じゃあ後は上手くやってね? みうはおにいちゃんに助けてもらいながらどうにかするから……おねえちゃんは何か困ったら、未来ちゃんに訊いてみて?」
「えーと、未来ちゃんって?」
「あれ、おねえちゃん知らなかったっけ? みうのお友達だから、きっと声掛けて来ると思うよ」

「うん、分かったよ」
「じゃあおねえちゃん、また放課後に! みう教室戻るからね!」
「うん、また後で」

 何だか色々とややこしい事になってしまっている……。
 えーと、ここまでの状況を整理すると……まず最初に僕とみーちゃんが入れ替わった。
 つまり今、僕の身体の中にはみーちゃんが居る訳で……。

 その後、さっき僕とみうちゃんが入れ替わった。
 みーちゃんの身体にはみうちゃんが居て、僕はみうちゃんになってしまっていて。
 僕とみーちゃんはお互いの振りをすると約束をしたから、僕になってしまったみーちゃんは僕の振りをして……そして僕はみーちゃんの振り。

 入れ替わってしまったみうちゃんはみーちゃんになりきって、そして僕はみうちゃんにはおねえちゃんだったと思われていて。

 えーと、つまり僕はみうちゃんに対しては"みーちゃんの振り"をしつつ、更に普段は"みうちゃんの振り"をしなくてはならない訳で。
 更に僕になってしまったみーちゃんに対しては、いつも通りの"ろっくん"として。
 僕になってしまったみーちゃんにこの事をお話した方がいいのだろうか……。

 いや、もしお話するならばみうちゃんにだって偽らないべきだろう。
 みーちゃん側だって尚更混乱してしまうかもしれない。
 ならば僕は、こうなってしまった以上……みーちゃんにもみうちゃんにもなりきるしかない。

 みーちゃんは僕になりきって、みうちゃんはみーちゃんになりきっているように……。
 僕も状況に合わせてなりきってみるしかないんだ。
 中身の正体がばれたら色々ややこしいだろうし、それに第一信じてもらえるかだって。

 こうして、僕の学園生活は一気に大混乱となってしまったのです。


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  • 最終更新:2018-02-10 10:39:35

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