マジカル5☆真夏のおばけ騒動

 光ちゃんにおまかせ! マジカル5☆真夏のおばけ騒動

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 8月、汗だくになる程蒸し暑い長期休みの季節。

光「小学生は夏休みなんだな」
中の光(そりゃーそうでしょー。輝は夏休みって無かったの?)
光「補習の為に暑い中、学校で汗を流して勉強する毎日……」

中の光(た、大変だったみたいね……輝みたいにはならないようにしなくちゃ)
光「なんだよその言い方は」

 どうやら輝はダメな高校生だったようですね。

光「そこまで言わんでも……」
中の光(それにしてもこうも毎日暑いと、プールにでも行きたいね)
光「プールか! そうだな、それはいいすぐ行こう是非行こう」

中の光(なんでそんなに喜んで……って、皆の水着が目的か!?)
光「いや、皆よりも光の水着が」
中の光(こんのヘンタイ輝がー! 電撃ーっ!)

光「ぎゃあああああごめんなさあああああい」

 2人はいつも通り平常運行のようですね……。



 ■このお話は~~~

 夏だ!海だ!スク水だ!
 なんだか前回のデジャヴとか気にしない。
 スク水魔法少女として水着は正装みたいな物なのです。

 そんなスク水魔法少女のリリカルひかりんが大騒動を起こします!
 もちろん今回の舞台は、暑い真夏なので海なのでしょうか!?



リリ「なんか本編の内容と大分ズレてるにゃん?」

 まあいつもの仕様ですね……。

リリ「実際の本編内容とは異なるにゃん。それにしても私の出番、最近はこういう所ばかりだにゃん……」



あかり「光さん!」
光「わっ、あっかりーん……じゃなくて、あかりちゃん。随分いきなりだね……」

 今は夏休みだから学校はありません。
 玄関のチャイムが鳴って誰か来たのかな、と輝がドアを開けると。
 いきなりあかりちゃんが家までやってきたのです。

 始まって早々いきなり押し寄せてくるあかりちゃん。
 存在感たっぷりのあかりちゃんなのです。

あかり「学校でおばけが出るって噂を耳にしたんですよ! これは魔法少女さんの出番じゃないですかー!」

光「へっ……おばけ?」
あかり「ちょっとお邪魔してもいいですか!?」
光「あ、はいどうぞ……」

あかり「じゃあお邪魔しますよー」
空明「お邪魔しまーす」
明梨「お邪魔します」

 そう言って皆がズラズラと光ちゃんの家の中へ……。

光「って、皆一緒だったんだ!?」

空明「あかりちゃんがすごい勢いで光ちゃんに迫ってお話してたから、気付いてもらえなかったのかな?」

明梨「私達もさっきからずっとうしろに居たんだけど」

 どうやらあかりちゃんの存在感が強過ぎて、2人の存在が気付かれなかった程だったのです。

光「じゃあとりあえず、皆私のお部屋へ」
あかり「はーい!」

 急に押し寄せて来たあかりちゃん一行を部屋へ迎え、輝は台所へと行きました。



 台所で皆の分の麦茶を用意します。

中の光(暑いし麦茶くらいは出さないとねー)
光「そうだよね、でも皆押し寄せて来るにしてもいきなりだね」
中の光(まああかりちゃんだものね……魔法少女絡みになるとすごいもんね)

 光ちゃんが魔法少女だったと知って以来、あかりちゃんの勢いはますますすごくなっている感じです。

光「あ、氷が切れてる」
中の光(あちゃー……毎日暑くていっぱい使ったから、作るのが追い付いてないのね)

 冷凍庫の中の氷が切れてしまっていました。

光「一応麦茶は冷蔵庫で冷えてるし、そのまま出しちゃおうか」
中の光(待って輝、私達の魔力も4ヶ月程である程度レベルが上がったんじゃない?)
光「どうだろうなー、なんか結構トラブルや失敗も多かった気がするけど……」

中の光(でも色々と沢山頑張ったじゃない。きっと上がってるって思いたいよ)
光「うーん、だといいけどな」
中の光(だからきっと、水をすぐ凍らせる魔法くらい使えると思うの)

光「なるほど、ちょっと水道の水で試してみるか」

 輝は水道からコップに水を汲んで、注いだ麦茶の横に置きました。

光「えーと、水を凍らせる魔法って変身した方がいいのかな?」
中の光(レベルが上がっていれば行けるかもだけれど、不安だから一応そうする?)
光「なんかその為だけに変身するのもな……まあいっか、失敗は怖いもんな」

中の光(失敗したらまたなにが起こるか分からないから……ね)

 と言う訳で輝はスカートのポケットからケータイ電話を取り出し、変身する呪文を唱えたのです。

光「魔法少女になれたらいいな♪」

 ケータイをかざして呪文を唱えると、ななついろの光がなんちゃらであっと言う間に魔法少女です。

ひかりん「魔法少女、リリカルひかりん参上よ♪ ……む、むなしい」
光(家の台所だし、誰も居ないものね……お母さんもお父さんもお仕事だし)
ひかりん「まあ居たら居たで、変身なんてできないよな……」
光(そうだよね、お母さん達が居れば変身なんて無理よね)
ひかりん「だから台所で変身って割りと珍しいよな」

 普段は外で変身する事がほとんどのようですね。

あかり「ひかりんと聞いて!」
ひかりん「うわっ! あ、あかりちゃん……相変わらずいきなりだね」
あかり「なんか変身の呪文が聞こえたから急いで駆け付けましたよ!」

 あかりちゃんはいつから台所に来ていたのでしょうか。

光(私とお話していたの……聞かれてないよね?)
輝(分からないけど……)

あかり「ところで光さん、なにやらぶつぶつと独り言が多いですね?」
ひかりん「え、もしかして……聞いちゃってた?」
あかり「まるで誰かとお話でもしていたかのような」

光(あかりちゃん聞いてたみたいよ!?)
輝(誤魔化すしかないんじゃないのか? 俺の事知られたらややこしいだろうし)
光(空明ちゃんに知られた時だって大変だったもんね……)

 どう誤魔化そう、と輝達は考えます。

あかり「もしかして……他の魔法少女と通信をしているとか!?」
ひかりん「え……そ、そう! 実はそうなのよ!」

あかり「わーすごいですね! 魔法少女はそこに他の仲間が居なくても会話できるだなんて! 他の魔法少女はなんて言う子なんです!?」

輝(そ、そんな事言われても……他に心当たりが)
光(輝、とりあえず誤魔化せればいいから……その場凌ぎでみうちゃんの事を)
輝(あ、そういえば前回……じゃなくて、この前会った魔法少女が居たっけ!)

 早速輝達はみうちゃんの名前を出して、あかりちゃんにお話します。

ひかりん「リリカルみうりんって言う子が居るんだよー?」
あかり「わーそうなんですか! リリカルみうりんってあかりも知ってますよー!」

光(知ってるんだ……さすが魔法少女マニアよね)

あかり「でも離れた魔法少女同士の会話って、てっきりテレパシーみたいに心でやり取りするかと思ってましたよ。実際は直接声に出すんですね?」

輝(あかりちゃんごめん……嘘だから;)
光(なんだかちょっと悪い事しちゃったかな……)
輝(でもあかりちゃんにまで俺の事を知られるとややこしいし、しょうがないよな……)

 あかりちゃんには悪いと思いつつも、どうにか誤魔化せたようです。

ひかりん「あかりちゃんはみうりんの事、知ってるんだ?」
あかり「隣町の時渡町で頑張ってる魔法少女さんですよね?」
ひかりん「うん、やっぱり知ってるんだね」
あかり「他の子に比べてやたらと魔力が高い、って事で有名なんですよー!」
ひかりん「へー、そうだったんだー」

光(みうちゃんって……そんなに魔力が高いんだ。確かに私も以前感じたけど)
輝(プールの授業中加勢に来てくれて、時間停止の魔法を使ってた時だよね)
光(うん、なんだか通常ではありえない程の強い魔力だったよ)

 みうちゃんも光ちゃんと同級生で小学6年生です。
 だから12歳として魔法少女になったばかりの筈なのに、みうちゃんは異常な程の強い魔力を持っているのです。

光(きっとすごい魔法の猛特訓でもしていたりするのかな?)
輝(そうなのかな、魔法少女なりたてにしてはありえない魔力なんでしょ?)
光(うん……私も、みうちゃんくらいすごい魔法少女になりたいな)

あかり「あのー、光さん」
ひかりん「あ、なに?」

 そういえばあかりちゃんが居るのです。
 輝達はすっかりと忘れていて、あかりちゃんそっちのけでお話をしてしまいました。

光(あんまり間があると、あかりちゃんに怪しまれるよね……)

あかり「魔法少女に変身したって事は、なにかやるんですか!?」
ひかりん「えーっとね、冷凍庫の氷が切れちゃっていてね。魔法で水を凍らせようと」
あかり「なーるほどー、魔法少女の初級魔法ですねー!」

光(水を凍らせるって魔法少女的には初級魔法なんだ?)
輝(氷系全般の魔法が初級だったりするのかな?)

 輝達が挑むのは初級魔法だったとの事、でも一応失敗が怖いからと魔法少女リリカルひかりんに変身して。
 変身していれば自身の魔力も上がって、魔法のステッキも持つので魔法が安定しやすいのです。

あかり「光さんなら余裕ですよね! あかりが見届けますよ!」
ひかりん「う、うん、余裕だからね!? ぱっぱとやっちゃうよ?」

光(輝ったらあかりちゃんに押されて強がっちゃって、大丈夫?)
輝(元々は光が魔力が上がってると思いたいって……力を信じてくれないのか?)
光(いや、もちろん信じてるよ……私の魔力なら成功するに決まってるじゃない!)

 リリカルひかりんは氷魔法の呪文を唱えました。

ひかりん「お水を凍らせたいな♪ えいっ!」

 呪文と共に手にしているステッキから魔力が放出され、水がたちまち氷に……。

光(……なってない、わね)
輝(失敗したか……!? またなにが起こるのか)

あかり「わー、麦茶の方がカッチンコチンに凍ってますね!?」

光(あらー、水ではなく麦茶の方が凍っちゃったのね……)
輝(なんか見るからにカッチンコチンだな……これ、飲めるの?)
光(多分スプーンとかでガシガシやれば……)

あかり「光さん、もしかして……また魔法が失敗したんですか?」
ひかりん「ち、違うよ!? これはその……麦茶を凍らせた方がおいしいかなって」

光(まーた強がっちゃって……)

あかり「そうですよね、麦茶のシャーベットなんて珍しいですよ! 魔法少女ひかりんさんが初級魔法を失敗する訳ないですもんね!」

輝(ごめんなさい、失敗しました……)
光(まだまだ特訓が必要ね……はぁ)

 中の光ちゃんはなんだか溜息を付いているみたいです。

光(だって知らなければともかくね……あかりちゃんから聞いて初級魔法だと知って、その初級魔法でさえも失敗だなんて……しかも変身までしたのに)

輝(まあでも、一応麦茶が凍ったじゃないか)

光(あくまで水を凍らせて氷を作れて成功よ。おにぎりを作りたいのにパン作ったらおかしいでしょ?)

輝(確かに……パンツ食ったらおかしいよな)
光(まーた輝ったらエロい事を!)
輝(あかりちゃん居るから電撃は勘弁な!?)

光(うー……分かったわよ)
輝(それに撃ち過ぎると、光の身体が持たなくなっても知らないぞ……)

あかり「じゃあ光さん、麦茶持ってお部屋戻りましょうか!」
ひかりん「うん、とりあえず戻ろう」

 一応対象が違ったと言えども麦茶が凍ってくれたのは、変身していたおかげだったのかもしれませんね。
 もしかして……変身していなければまた魔法が暴走していたりして。

光(仮にそうだったら一応変身しといて、本当に良かったよ……)

 結構暴走魔法でトラブルばかり起こしてますからね……。



リリ「にゃーん……」

空明「ねこちゃんかーわいー」
明梨「なんか嫌そうな顔してるけど、気のせいかしら」
空明「えー、そんな事ないよねー、ねこちゃーん」

リリ(光のお友達、リリの事いじり過ぎだにゃ……光が魔法少女だと言う事知ってるから普通にしゃべってもいいのかもしれないけど……)

 空明ちゃんはねこちゃんが大好きなのかな?

リリ「にゃーん……」(とほほ、せっかくの貴重な出番なのに……)

 リリは3月頃、光の弟の前で勝手に喋り出しちゃった事があったのです。
 弟は色々と事情があって問題無かったみたいですが……一応念の為、勝手に人前で言葉を喋らないように、と光から注意をされていたのでした。

リリ(そういえば光の弟、こっちでは何故か登場する気配が無いにゃん……)

 大人の事情と言うものなのでしょうか……。

リリ(そうなのかもしれないにゃん……)

『ガチャ』

ひかりん「お待たせー」
あかり「暑いから麦茶ですよー!」

 光ちゃん達がお部屋に戻って来ました。

空明「あ、光ちゃんとあかりちゃんおかえりー」

 空明ちゃんはリリをひざの上に座らせて、2人に言いました。

明梨「おかえり、やけに遅かったね」
あかり「光さんが魔法で色々やってたんですよー!」
ひかりん「いや、色々って程の事もやってないけど……」

明梨「そういえば魔法少女に変身してるのね?」
空明「あーほんとだー。なにかやってたみたいだねー」
明梨「どおりであかりが速攻で下りて行った訳だわ」

 魔法少女の事となるとあかりちゃんは凄まじいのです。

あかり「あー、空明さんが魔法少女の精霊をひざに乗せてますねー」
空明「え、魔法少女の精霊?」
明梨「あーやっぱり、光が魔法少女だから精霊だったんだ?」

リリ「光……喋ってもいいにゃん?」

空明「わわっ、ねこが喋ったよ!?」
ひかりん「あはは……ま、まあ皆は私が魔法少女だって知ってるものね」
あかり「魔法少女のお供と言えばペットのような精霊ですよねー!」

明梨「だからやけに表情が豊かだった訳だ」

 どうやら空明ちゃん以外、光ちゃんが魔法少女だと知っていたからリリの事を分かっていたみたいですね。

空明「えーとリリちゃんって言うの?」
リリ「そうだにゃ、リリだにゃん」
空明「明梨ちゃんが嫌そうにしてたって言ってるけど、嫌だった?」

リリ「私は精霊でペットじゃないにゃん。あまりいじりまわされるのは苦手だにゃん……」

空明「あちゃー、そうだったんだー。ごめんねー」
リリ「いいにゃん、空明ちゃんや皆の事はいつも光から聞いてるにゃん」
あかり「精霊付きってさすが魔法少女ですよね!」

光「でもリリったらねこじゃらしは好きだよね?」
リリ「だ、だってねこなんだから仕方ないにゃん!?」
空明「あ、やっぱりねこっぽい所もあるんだー」

 リリちゃんも意外とかわいい所があるみたいですね。



あかり「それで今日、光さんのうちへ押し寄せた件ですが!」

『ガシガシガシ』

ひかりん「あ、そうだったね」

『ガシガシガシ』

あかり「実はうちの学校におばけが出ると言う噂がありましてね」

『ガシガシガシ』

ひかりん「そういえばさっき、そんな事言ってたよね?」

『ガシガシガシ』

あかり「それで是非、魔法少女である光さんに調査を……」

明梨「ねえ……この麦茶、いくらスプーンでやってもほとんど削れないんだけど」
空明「あははーカッチンコチン過ぎだよねー」
あかり「あかりもさっきからガシガシやってるけど、びくともしませんよね?」

リリ「光の魔法は失敗も多いけど、基礎的な能力は高いみたいだにゃん。きっとそれだからこんなにも頑丈に凍ったんだにゃん」

あかり「わー、やっぱり光さんはすごいんですね!」

『ガシガシガシ』

リリ「そりゃもちろんよ、私が見守っているんだから当然だにゃん」

『ガシガシガシ』

ひかりん「なんだか嬉しいけど、恥ずかしいな……」

『ガシガシガシ』

明梨「……でもこれ、ちょっと溶けるまで無理そうよね」
ひかりん「ま、まあそうですよねー……とほほ」
空明「これじゃあシャーベット通り越してるよねー」

 結局麦茶は頑丈に凍り過ぎていて、最後まで飲めなかったそうな……。

明梨「それより光、まだ変身解かないの?」
ひかりん「あ、忘れてた……でもなんだかこの格好、ちょっと涼しくて快適だったから」
リリ「それはきっと中がスク水だからだにゃん」
ひかりん「ああそれで……って、中がスク水の魔法少女とか恥ずかしいよ……」
あかり「えー、ちょっとえっちくていいじゃないですかー」

光(あかりちゃんったら……相変わらずだね;)

ひかりん「あ、スク水繋がりなんだけど……最近暑いからさ、皆で今から市民プールにでも行かない?」

空明「あー、プールはちょっと……」

 そういえば空明ちゃん、泳ぐのが苦手でプールが大の苦手なようです。

明梨「前、市民プール行って空明ちゃんが大変な事になっちゃったじゃない」
あかり「あの時の空明さんはほんっと大変でしたねー」
ひかりん「まさかあんな事になっちゃうだなんてねー……」

リリ「詳しくはそのうち市民プール話を作る予定みたいだにゃん?」

明梨「と言う事で今回は止めとくのよ」
空明「あたしもパスかな……」
ひかりん「えーそんなー、暑いからプール行こうよー」

輝(そして皆の水着姿を……)
光(ねえ輝ー、プールの中だと電撃って良く通るのかなー)
輝(すみませんもうエロい事考えませんごめんなさい)

あかり「あかりは是非プール行きたいですよ!」
ひかりん「あかりちゃんだけだよー分かってくれるのはー」
あかり「そして皆や光ちゃんのおしりを堪能したいんです、にやにや」

 あかりちゃんは相変わらずのようですね……。

ひかりん「……やっぱりプール、止めとこうか」
あかり「えーなんでですかー、水着回の方が絶対萌え分的にウケがいいと思いますよ?」

光(あかりちゃんったら、なんだかメタ的な事を……)
輝(プール行きたいけど、あかりちゃんにおしり見られまくるのはちょっとな……)
光(えっちな目で見られる女の子の気持ち、少しは分かった?)

輝(うん、ごめんなさい……)
光(それにそういう展開なら本編外でやった方がさ)
輝(光も十分メタ的な事言ってるよ……)

明梨「第一あかり、今回はプールに行ってる場合じゃないでしょ」
あかり「え、そうなんですか?」
明梨「おばけ騒動のネタを持って来たの、あかりじゃない」

あかり「あー、そうでした! プール回やってる場合じゃなかったですね!」

 なんだか皆してメタ的な事ばかりですね……。

あかり「どちみち光さんのスカートがめくれれば、中のスク水のおしりが見えるんですよね……それでも十分ですよね!? にやにや」

光(………;)

空明「じゃああたしも一緒に見たいな」
ひかりん「空明ちゃーん、本音がもれてるから!」
光(空明ちゃんまで……;)

明梨「……ま、光のおしりはいいとして。おばけ騒動の調査は面白そうね」
あかり「明梨さん、光さんのおしりどうでもいいんですか?」
明梨「そんなのもちろんでしょ」
あかろい「本当ですか? 本当にですか!?」

明梨「そ、そんなの……見れるならば私だって……って、言わせるなーっ!」

 明梨ちゃんはいつもの勢いであかりちゃんを叩こうとして。

空明「ちょ、明梨ちゃん、そのコップであかりちゃん殴っちゃらめぇーーー」
ひかりん「わー、あの頑丈な氷のコップで殴ったら死んじゃうね;」
あかり「ちょっとした冗談ですよー明梨さーん……」

光(それにしてもまさか、明梨ちゃんまでもが……)

 皆あかりちゃんの影響で侵食されてきているのでしょうか……。
 あかりちゃんの存在感は誰よりもすごいようなのでした。

リリ「普段光から聞いてたけれど、本当に騒がしいお友達なんだにゃ」



ひかりん「あかりちゃん、素手で軽くぶたれただけで良かったね……」
あかり「うー、明梨さんはすぐあかりの事を叩くー」
明梨「あかりが変な事言わせるからよ!」

あかり「でも言ったのは明梨さんじゃないですかー……素直になれないからってそういう愛情表現ばかりしなくても」

明梨「今度は本当にコップで殴るよ?」
あかり「ひぃっ、ごめんなさい!?」

空明「なんか前にもこんな似た展開があったような……」

 さていつまでもお話が進まないので……そろそろ本題をお願いしますよ。

ひかりん「そうだね……えっと、それで学校のおばけ騒動だっけ?」

あかり「今って夏休みでよもぎ小学校も出入りが少ないじゃないですかー。そのせいなのか、夜になると校舎内に出るそうなんですよ」

明梨「なにかの間違いかイタズラって気もするけど。でも調査する分には面白そうだから行くなら賛成よ」

空明「え、行くって……皆で夜の学校に?」
あかり「もちろんそうですよ! 珍しく明梨さんものってくれた事ですし!」
空明「えー、でもあたしおばけとか怖いな……」
あかり「大丈夫ですよ! 魔法少女だし光さんに守ってもらえば!」
空明「う、うん……光ちゃんが行くならば、じゃああたしも……」

輝(まだ行くだなんて一言も言ってないんだけどね……)
光(でも行かないときっと本編が成り立たないのよね)
輝(行くしかないのか……)


 ・夜のおばけ調査で学校に行く
 ・怖いので止めておく


輝(え、ここで選択肢!?)
光(行かないで済むルートもあるの……?)

明梨「もちろん光も行くわよね?」
空明「光ちゃん、来るよね?」
あかり「協力してくれますよね!?」

光(えー、この流れなんだか断り辛いよー?)
輝(でも分岐になるならばもしかしたら……光は怖いの平気なの?)
光(私はできれば行きたくないよー)

ひかりん「皆、ごめん……私ね、そういうのはちょっと」

空明「え、光ちゃん来てくれないの!?」
明梨「光って空気の読めない子だったのね」
あかり「そんなー、じゃあ今回の主役は誰がやるんですか!?」

リリ「主役ならリリに任せてもいいんだにゃん?」

ひかりん「え、別に私、そんなつもりじゃ……」
明梨「ま、来ないならば仕方ないわね」
空明「せっかくあたしも勇気を出したのに……」
あかり「あかり達だけで行くしかないですか……」
リリ「なら私が代わりに行くかにゃん?」

ひかりん「だ、だってー、光が怖いの苦手だって言うからー」

空明「光ちゃんが? じゃあ仕方ないのかな……光ちゃんの為だったんだね」
明梨「でも光は自分自身でしょ?」
あかり「ですよねー、光ちゃんそういうの怖いんですか!」
空明「あたし達よりも光ちゃんの事を取るんだね……」

 輝達の事情を知っている空明ちゃん以外には、いまいち意味が通じなかったようですね。

ひかりん「そんなつもりじゃ……」

明梨「家まで押しかけて悪かったわね」
空明「光ちゃんと仲良くね……」
あかり「じゃああかり達は夜に備えて帰りますから……」

ひかりん「ば、ばいばい……」

 なんだか光ちゃん、皆に悪い事をしちゃったみたいです……。

輝(光、これで良かったのかな……)
光(だっておばけとか怖いから……)
輝(でも皆、すごいガッカリみたいだったよ?)
光(だってー、呪われたり殺されたりでもしたらどうするのよー!?)
輝(その為に魔法少女だから来て欲しい、と言われたんじゃ……)

光(でも今更やっぱり行きますー、って言うのもねー……)

 もしかしてこれはバッドルートだったのでしょうか。



 そしてその夜の事。

光「ふー、お風呂気持ちいいな」
中の光(夏だからって夏風邪ひかないように、しっかりと温まらなくちゃね)
光「そうだな、女の子になって分かったけど女の子って冷えやすいものね」

中の光(輝も段々女の子の事、分かってきてくれたかな?)

光「うん、4ヶ月程も経てばさすがにね。お風呂に入るのも抵抗無くなったし」
中の光「最初は私がちょっと嫌だったけどね……まあ、仕方ないものね」
光「それに光の1番敏感に感じる部分だって、さすがにもう分かってきt」

中の光(お風呂の中で感電死したい?)

光「ごめんなさい光さんほんっとごめんなさいすみませんでした」
中の光(あはは、さすがに殺すような事なんかしないって……)

 光ちゃんもある程度慣れてきたようで、輝のセクハラ発言に対して流す余裕が出てきたのかな?

中の光(発言だけじゃなくて身体も洗い流さないとね。そろそろ出よっか)
光「うん、大分良く温まったしそうだな」

(魔法少女さん……来て)

中の光(輝! 今……誰かの魔法少女を呼ぶ思いが!)
光「ああ、感じたな。お風呂中だったけど行くしかないか……」
中の光(魔力を上げて元の身体に戻る為、だもんね……)

光「せっかくのお風呂シーンだけど、お風呂だけにお流れか」
中の光(上手い事言ったつもりなの?)
光「悪かった……上がって着替えようか」

 輝達は急いで脱衣所へ上がり、魔法少女を呼んだ者の元へ行く準備をしました。

光「あれ、このパンツなんかおかしい」
中の光(ちょ、輝! 慌て過ぎだって! パンツ逆に穿いてるわよ!?)
光「あ、ほんとだ……もう面倒だからいっそスク水着て済ませちゃうか!?」
中の光(変身で中身スク水になるのに、変身前までスク水なんていやーよ!)

光「さすがに冗談だよ……」

 着替え終わった輝達はリリカルひかりんに変身して、窓から外へと出発しました。

リリ「とほほ、結局私はお留守番なんだにゃ……」



ひかりん「ねえ、ステッキの示す方向って……」
光(なんか通学路に沿った道よね)
ひかりん「もしかして……学校か!?」

 輝の予想通り、そのまま飛んで行くと学校に辿り着きました。
 学校の校門前には何人かの女の子達がいます。

光(あの子達みたいね?)

ひかりん「魔法少女を呼んだのはあなた達? リリカルひかりん参上よ♪」
『テーレッテレー、テテレテー♪』
ひかりん「きゅぴりーん♪ ……って、それっぽいBGM鳴ってるからついポーズを;」

あかり「光さん、やっぱり来てくれたんですね!?」
空明「あかりちゃんー、BGM用のラジカセ持参した甲斐があったねー」
明梨「どこまで魔法少女好きなのよ……」

ひかりん「え……皆だったの!?」

 そういえば今日の夜、あかりちゃん達はおばけ調査をするって言ってました。
 どうやらこれから学校の中へ忍び込むようです。

光(と言う事は私達を呼んだのって……)
輝(どう考えてもあかりちゃんですよねー)
光(せっかくのお風呂タイムだったのに……)

 どうやら貴重なお風呂シーンを中断させてしまったのは、あかりちゃんだったのかな。

空明「光ちゃーん、来てくれるって信じてたよ」
明梨「まあここまで空気読めない子、って訳ないものね。一応主役だし」
あかり「光さんが居ないと始まらないですからね!」

光(結局断った所でこうなる運命だったのね……)
輝(何度繰り返しても運命はすぐに変わらないって、時間旅行の誰かが言ってたもんね)

 一体誰の事なんでしょうね……。

あかり「じゃあ光さんも来た所で、早速行きますよー!」
空明「そうだねー、でもどうやって中に入るの? それで迷ってたんだよね?」
明梨「だから光が必要だったんじゃないの?」

ひかりん「えーと、校舎はカギが閉まってるって事?」

空明「うんー、ブルマ泥棒とか色々居る物騒なご時世だもんねー」
あかり「4月のブルマ事件を思い出しますよね!」
ひかりん「あー、あれはもう忘れてください;」

輝(ねえ光、実際夏休みの学校にブルマってあるの?)
光(一部のクラブが運動の関係で出入りしてるみたいよ)
輝(へー、そうなんだー。じゃあ脱ぎ立てブルマもあるのかな……)

光(ねえ輝、私の脱ぎ立てじゃ……ダメなの?)

輝(え、光さん……なに言って)
光(もーう輝ったらーなに本気にしてるのー。言ってみただけよー)
輝(からかっただけですか……)

光(ここですぐ電撃じゃワンパターン過ぎるからね)
輝(マンネリ回避ですか……でも光の脱ぎ立てならむしろいい)
光(えっ……ほ、本当に?///)

輝(でも今は自分の身体みたいな物だから、ちょっと微妙な心境かも……)
光(まあそういう物なのかな……)

あかり「じゃあ皆さん、行きますよ!」

 あかりちゃん達は校門をくぐり、校舎の方へと向かって行きました。



ひかりん「って……あれ?」
空明「普通にカギ開いてるね?」
明梨「不用心ね、閉め忘れかしら?」

 なんといつもの下駄箱側の入り口が、普通に開いていたのです。

空明「じゃあ早速……あ、あれっ!?」
あかり「空明ちゃん、どうしました?」
空明「い、今奥に……何か白いのがすーって消えて行ったような……」
ひかりん「え、本当に見たの!?」

あかり「あ、きっとおばけですね!?」

空明「や、やだ……本当に居るのかな……あかりちゃん、平気なの?」
あかり「あかりは大丈夫ですよ? むしろ不思議な存在だし会ってみたいです!」
明梨「あかりは魔法少女マニアだし、こういう子よね」

輝(あー、そういえばあかりちゃんってGにも動じなかったよな……)
光(結構何事にも動じないような、強い子なのかな)

解説リリ先生(G云々の詳しいお話はずぶ濡れ娘のお話をチェックだにゃ。ただしえっちい内容なので気を付けるにゃ)

 あかりちゃんは大分強い子のようです。

空明「光ちゃん、あたし怖い……」
ひかりん「私も正直ちょっとね……怖いよね。もっと寄り添っていいよ」
あかり「お二人とも熱いですねー、このまま百合フラグびんびんですよー!」

明梨「あかりは黙ってなさい」

あかり「えー、また明梨さんったら素直じゃないんだからー。本当はあかりとゆりゆりしたい癖にー」

明梨「ぶつわよ?」
あかり「ぶー、ほんの冗談ですってばー……」
明梨「ま、まあ正直嫌じゃないけど……」

あかり「ん、なにか言いました?」
明梨「べ、別に! なにも言ってないわよ!?」

 明梨ちゃんの本音は果たして……。

ひかりん「とりあえずいくら夏でも夜だし、ずっと外に居るんじゃ身体冷やしちゃうよね……入ろうか」

空明「光ちゃん……手、絶対離さないでよね!?」
ひかりん「大丈夫だよ、空明ちゃん」
空明「は、はい……お願いします(///」

あかり「明梨さーん、あかり達も手繋ぎましょー」
明梨「嫌よ、恥ずかしいじゃない」
あかり「素直にならないと損ですよー?」
明梨「別に繋ぎたくなんか」
あかり「じゃあ明梨さんは1人で調査すればいいですよーだ」

明梨「し、仕方ないわね……べ、別に私が繋ぎたいんじゃなくて、仕方なくだからね!?」

 明梨ちゃんはあかりちゃんに手を差し出しました。

あかり「わーい、明梨さんありがとうございますー!」
明梨「恥ずかしいからそういうのはいいわよ……」
あかり「えへへ、嬉しいです!」

 こうして2人ずつ手を繋ぎ合って、4人は校舎へと足を踏み入れました。



ひかりん「あかりちゃん、おばけ騒動って具体的にどういう内容なの?」

あかり「えーとですね、誰も居ない筈なのに音楽室からピアノの音が聞こえたり、屋上よりも更に上に通じる謎の階段が現れたり、理科室の人体模型が動いたり」

ひかりん「おばけと言うか……学校の怪談みたいなお話なのかな?」
あかり「まあそんな感じですか? あ、そういえばこんなのもありますよ」

 あかりちゃんは他にもおばけ騒動についての情報を持っているようです。

あかり「夜の学校の前を通り掛かったら、校舎の中から謎の光を見たとか」
ひかりん「謎の光……?」

光(言っておくけど私の事じゃないからね?)
輝(分かってます……)

空明「あたし怖いよぉ……」
ひかりん「大丈夫、私が着いているから」
明梨「私だって居るからね」
あかり「おばけの仕業だって分かっていれば怖くないですよ!」

空明「そのおばけが怖いんだよぉ……あかりちゃんは怖い物って無いの?」
あかり「もちろんありますよ?」

輝(あかりちゃんでも怖い物ってあるんだ?)
光(へぇー、ちょっと意外よね)

あかり「もし魔法少女が居なくなったらと思うと……! そんな世界考えるだけで怖いです!」

輝(あー、そういう事なの……)
光(あかりちゃんらしいよね……)

明梨「あかりは本当にそればっかりね」
あかり「いいじゃないですかー! 好きな物は好きなんですよ!」
明梨「はいはい、分かった……ん、なにこの音?」

 明梨ちゃんがなにかの音を聞き付けたようです。

明梨「なにか……こっちに来る?」
あかり「え、あかりはなにも聞こえないですよ?」
空明「あたしも聞こえないけど……怖い」

光(輝、音聞こえた?)
輝(俺も分からない……本当に音なんてしたのかな?)
光(明梨ちゃんが聞いた音ってなんだったんだろう?)

明梨「……皆、床に伏せて!」
あかり「えっ!?」 空明「なにっ!?」

 明梨ちゃんが突然大声をあげました。

ひかりん「えっ、ちょ!?」

『ゴォオオオオオオオオオオ!』

ひかりん「な、なにっ!? これ風なの!?」

 暗闇の校舎の奥からすごい突風が流れて来たのです。
 光ちゃんだけ明梨ちゃんの反応に遅れてしまい、伏せる前に暴風が光ちゃんの元へ来てしまい……。

ひかりん「わーっ!? す、すごい風……どうなってるのこれ!?」
光(輝!? スカートがぁっ!?)
ひかりん「抑えてる場合じゃない! 飛ばされちゃう!!」

 ひかりんは必死に踏ん張って風に飛ばされないように持ちこたえました。

ひかりん「……治まった?」

あかり「光さんのスク水のおしり……」
空明「光ちゃんのおしりもろに見えちゃった……」

ひかりん「ななっ!?(///」

 風でスカートがもろにめくれてしまい、更にうしろで伏せていた2人からは絶景だったようですね。

あかり「ええもうすごい絶景でしたよ!」
空明「にやにや」

ひかりん「わーん、もうこの2人なんなのー。空明ちゃん怖いのは大丈夫なのー!?」

空明「光ちゃんのおしり見ちゃったらにやにやが止まらなくて……」
あかり「空明さんが怖がったら光さんがおしり見せればいいんじゃないですか!?」

ひかりん「は、恥ずかしいから止めてよぉ……」

明梨「……光、気付いた?」
ひかりん「え、明梨ちゃん、気付いたってなに?」
明梨「今の風って恐らく……」

あかり「気付いたって明梨さんもにやにやしてた事ですかー?」
明梨「なっ、私は別に光のおしりに興味なんてある訳」
あかり「じゃああかりのおしりだったらいいんですかー?」

明梨「……………」
あかり「痛い痛い明梨さん痛い! じょ、冗談ですよー!?」

 明梨ちゃんはどうやら、無言であかりちゃんの手を強く握ったようですね……。

あかり「でも明梨さんも光さんのおしりは好きですよね!?」
明梨「嫌いじゃないけど……って、言わせないでよっ!?」
あかり「痛い痛い痛い!」

空明「明梨ちゃん、本当の所はどうなんだろうねー……;」

光(いつから皆して私の身体でにやにやするようになっちゃったの……)
輝(あかりちゃんの影響なのだろうか……あかりちゃん、恐ろしい子)
光(所で明梨ちゃんがなにか言おうとしてたみたいだけど)

ひかりん「あ、そうだった。明梨ちゃん、今の風がどうしたの?」
明梨「光、今の風は恐らく……」

あかり「あれ、なんか廊下の奥にうっすらと光が見えますよ?」
空明「え、やだ……止めてよぉ」
あかり「だって見えますもの……光さん、空明さんにおしりを!」

ひかりん「あかりちゃん、ちょっとは自重してください……」

 あかりちゃんは自重しない女の子のようですね、存在感たっぷりです。

あかり「もうあかりがスカートめくっちゃいますよ!」
ひかりん「きゃっ! あ、あかりちゃん、やめっ!」
女の子「やだーっ!? 今度はなにー!?」
あかり「ほら! 空明さん、元気出ました!?」
空明「い、今の声……誰!?」

ひかりん「………え?」

 4人で校舎へ来た筈の光ちゃん達。
 でも誰かしら……4人以外の声が聞こえたようです。

明梨「光の見えるあの奥の方から聞こえたわ……」
空明「ほ、他に誰か居るの……?」
あかり「きっとおばけですね!」

空明「や、やめてーーーーーーーっ!!」
女の子「きゃーーーー誰なのー!?」

空明「わーーーっ! なんか奥からも悲鳴が聞こえるー!?」
女の子「怖いー! おしっこちびっちゃいそうだよぉ!」

あかり「ねえ光さん、おばけもおしっこってちびるんですか?」
ひかりん「私は知らないけど……」
明梨「もしかして奥に居るのっておばけじゃなくて……確認に行きましょ!?」

あかり「あ、明梨さん引っ張らないでくださいよぉー!」

 あかりちゃんと手を繋いでいた明梨ちゃんは、あかりちゃんを引っ張ったままどんどんと光の見える奥へと……。

空明「ね、ねえ光ちゃん……あたし、もうダメ……怖い」
ひかりん「大丈夫? もう帰る……?」
空明「うん、もうダメそうかもしれない……怖くて無理」

ひかりん「じゃあ2人を呼び戻そう。明梨ちゃんー、あかりちゃんー」

 光ちゃんは2人を呼びましたが……返事がありません。

ひかりん「あらー、もう先に行っちゃって聞こえないみたい」
空明「あ、あたしどうしよう……」
ひかりん「じゃあちょっと2人を呼んでくるから、空明ちゃんはここに」

空明「いや! 怖いよ……1人にしないで」

光(輝……空明ちゃん怖がってるのに。1人にするとかありえる!?)
輝(うっ、そうだったな……ごめんよ)
光(もうちょっと女の子の気持ち、分かってあげないと)

ひかりん「空明ちゃんごめん、そうだよね……1人じゃ怖いよね」
空明「うぅっ……」

ひかりん「でもどうしよう、もしかしたら本当におばけかもしれないのに、明梨ちゃんとあかりちゃんを置いて先に出てしまう訳にも……」

空明「ね、ねえ……輝さんの中の光ちゃん……」
光(ん? 空明ちゃんは私の方を呼んでいる? 輝、仲介お願いできる?)
輝(うん、任せといて)

 空明ちゃんはどうやら、中の方の光ちゃんとお話がしたいようです。

ひかりん「空明ちゃん、光の言葉を仲介するよ」
空明「ありがとう、輝さん……ねえ、光ちゃん、あのね」
ひかりん「うん、なに?」

空明「光ちゃんってさ……今は輝さんが身体を動かしてるから、普段は居ても見えないんだよね?」

ひかりん「うん、そうだね。残念だけど中からしか見えないんだ」
空明「ここに居るのに皆に気付いてもらえなくて……光ちゃん、かわいそう」
ひかりん「まあ私が魔法を暴走させて輝を巻き込んじゃったから、仕方ないかな」
空明「光ちゃんからは見えるのに皆に本当の光ちゃんは見えない……なんだかそれって」

あかり「きゃあああーーーー!!」

 突然廊下の奥からあかりちゃんの悲鳴が聞こえました。

ひかりん「あかりちゃんの悲鳴!?」
空明「あかりちゃん……一体なにがあったの!?」
ひかりん「あかりちゃんの元へ行かないとまずいかも……空明ちゃん」
空明「おばけ……本当に居るのかな」
ひかりん「さ、さあ……分からない」

空明「おばけってもしかしたら……光ちゃんみたいな気持ちなのかな?」
ひかりん「え、私みたいな気持ちって?」

空明「だって居るのに普段は気付いてもらえないでしょ? もしかして寂しいのかな……」

 皆に見えている光ちゃんは、身体こそ光ちゃんでも実際は輝で。
 そして本当の光ちゃんは中に居て、皆には中の光ちゃんが見えません。
 そこに居るのに普段は見えない存在、誰にも気付いてもらえない存在……。

ひかりん「おばけって普段は私みたいに、誰にも気付かれないのかもね」
空明「だから誰かに気付いて欲しくて、こうやって出てきたりして……」
ひかりん「あながちそうだったりしてね?」

空明「そう考えるとなんだか……おばけさん、かわいそう」
ひかりん「でも空明ちゃん、怖いんじゃ……無理しちゃ」
空明「光ちゃん、輝さん、あたしもう大丈夫。あかりちゃんの所へ行きましょ」

ひかりん「でも空明ちゃん……」
空明「もう大丈夫、なんだかおばけさんがかわいそうだって思ったら……ね」
ひかりん「……う、うん、分かった。行こう空明ちゃん」

 空明ちゃんは光ちゃんの状況からおばけの気持ちを察して、怖いと言う感情を克服したようです。

空明「なんだかご都合主義みたいでごめんね……でももう大丈夫だよ」
ひかりん「空明ちゃんまで忘れた頃にメタ的な事を……」

 空明ちゃんと光ちゃん達は奥へと駆け付けました。



あかり「きゃーきゃーーー!!」
明梨「………」
空明「なにこれ、どうなってるの……?」

ひかりん「みうちゃん!?」
みうりん「光ちゃん!?」

 校舎の奥の方の教室へ入ると、中には先に行った2人の他にみうちゃんが居たのです。

あかり「やっぱりみうりんさんはひかりんさんとお知り合いだったんですね!」
ひかりん「え、ちょっと状況が呑み込めないんだけど……」
みうりん「みうにもなにがなにやら……この子達、光ちゃんのお友達だよね?」

あかり「あ、紹介が遅れました! 光ちゃんのクラスメートのアッカリーン!」
みうりん「あ、あっかりーん……ちゃん?」
明梨「この子ね、超が付く程魔法少女マニアで……」
みうりん「あ、そうだったんだ……」
あかり「みうりんさんの事も色々お話を聞いて知ってたんですよ!」

空明「ね、ねえ、あかりちゃん、さっきの悲鳴は……」

あかり「もうみうりんさんに会えて嬉しくて! ついきゃーきゃーと!」
明梨「あかりったら……バカみたいにはしゃぎすぎよ」
あかり「だって生みうりんですよ!? 光ちゃん以外の魔法少女なんですよ!?」

空明「あはははは……そういう事」
ひかりん「さっきのあかりちゃんの叫び声はそういう事だったんだね……」

 どうやらあかりちゃん、魔法少女のみうりんちゃんに会えた事で喜んではしゃいでいただけなようです……。

あかり「もしかして光さんがテレパシーでみうりんさんを呼んでたんですか?」
みうりん「え、テレパシーって……なんの事だろう?」
あかり「あれ、おかしいですね? 光さんが魔法少女同士はテレパシーが云々と」

ひかりん「あ、あかりちゃん! どうやらテレパシー失敗だったみたい!」

 あかりちゃんに出任せでテレパシーができると嘘を付いてしまった輝。
 みうりんちゃんが嘘の出来事を知る由も無く、輝は必死にあかりちゃんを誤魔化したのです。

みうりん「うん……? ま、まあ良く分からないけど……なにか失敗したの?」
あかり「そういえばみうりんさんって、すごく魔力が高いんですよね!?」
みうりん「え、やっぱりそうなのかな? みうのおかげなのかなぁ」
あかり「みうのおかげってなんですか? みうりんさんはみうりんさんですよね?」
みうりん「あ、こっちのお話なんだ……なんでもないの」

ひかりん「みうちゃんはなんでこんな遅い時間、よもぎ小学校に……?」
みうりん「実は未来ちゃん……じゃなくて、みうのお友達から噂を聞いてね」
ひかりん「お友達から噂を?」
みうりん「夜のよもぎ小学校におばけが出るらしい噂があるってね、それで調査を」
ひかりん「あ、私達と同じだったんだね……」

 どうやらみうちゃんも全く同じ目的だったようです。

空明「じゃあ入口のカギが開いていたのって……」
みうりん「あ、多分みうの閉め忘れ……」
明梨「夜の校舎から謎の光を見たって噂は」
みうりん「あ、きっとみうが魔法で照らしていた光かも……」
あかり「さっきのサービス的な突風は!?」

みうりん「多分怖くて無意識のうちにみうが発動しちゃった魔法かも……」

ひかりん「でも怖くてって……やっぱりなにか出たの?」
みうりん「ううん、おしっこはちょびっとで」
あかり「おしっこですか?」
みうりん「おばけは出てないです! な、なにも出てないんですよぉー!」
あかり「確かにおしっこって聞こえたような気がしましたが……」

みうりん「聞き違いですよぉー!」

光(輝……どう思う?)
輝(みうちゃんは少しおしっこちびっちゃったのかな……萌え)
光(うん、なんかそんな気が……って、そっちじゃなくて!)
輝(ああ、おばけの事だよな?)
光(もしかしておばけ騒動って……実はみうちゃんが原因だったんじゃ)

明梨「おばけが出てないなら、みうりんちゃんはなにに驚いたんですの?」
みうりん「光で照らしてても周りが暗くて怖いから……あと物音が聞こえたの」
空明「物音ってもしかして……あたし達の音だったの?」
みうりん「さっき女の子の悲鳴が聞こえて、それでみうも怖くて叫んじゃって……」
空明「あ、きっとその悲鳴あたしだ……」

明梨「お互いおばけかと思って悲鳴を上げあってたのね……」
あかり「あ、じゃあさっき聞こえた声はみうりんさんだったんですね!?」
みうりん「恐らくそうだったと思うけど……」
あかり「あー、じゃあやっぱりみうりんさんったらおしっこをちび」
みうりん「わー! 出てない出てない! サインあげるから言わないでぇー!」

あかり「魔法少女なのにまさか、みうりんさんがおしっこちびる訳ないですよね!」

 みうちゃんはあかりちゃんをサインで買収してしまいました。

光(輝……どう思う?)
輝(みうちゃんのおもらしは確実に黒だろうか……)
光(そんな感じするよね……みうちゃん、パンツ大丈夫なのかな;)

ひかりん「あの、みうちゃん……ちょっと耳貸して」
みうりん「えーと、光ちゃん……なにかな?」
ひかりん(パンツ……大丈夫なの?)
みうりん(わー、だからしてないってばー……ごめんなさい魔法で乾かしました)
ひかりん(やっぱりちびったのね……大丈夫、この子達は絶対誰にも言わないから)

あかり「空明さん明梨さん! あれが魔法少女同士のテレパシーなのでしょうか!?」
空明「ただ内緒話をしているようにしか見えないよねー」
明梨「って言うかどう見てもテレパシーじゃないでしょ……」

 みうちゃんの疑惑はやはり黒だったようですね……。



みうりん「えー、じゃあ未来ちゃんから聞いた噂はデマだったのかなぁ」
ひかりん「そうかもしれないね……だってなにも出なかったんだよね?」
みうりん「うん、おしっこはでt……で、でてないのよっ!」

あかり「みうりんさん、今度サインもう1枚いいですか!?」
みうりん「わ、分かった……」
あかり「みうりんさんがちびる筈無いです!」

空明「あはははは……」

みうりん「みうが夜の学校を数回調査していたから、それでもしかしてみうの光を見た人達が更におばけ騒動の噂を広めちゃったのかなぁ……」

明梨「そうかもしれないわ、そもそもおばけなんてありえないじゃない」
あかり「でも明梨さん、最初は面白そうって言ってましたよね?」
明梨「居るかどうかは別よ。調査するのは面白そうだと思っただけよ」

空明「なんだー、おばけは居ないんだねー……ちょっと安心したよ」
ひかりん「みうちゃんの魔法の光で余計に広がってただけだったとはね」
みうりん「うぅっ……なんだか申し訳ないです……」

 おばけ騒動はこれにて一件落着のようです。

ひかりん「じゃあ大丈夫みたいだし、帰ろうか」
明梨「そうね、いつまでもここに居たってしょうがないわね」
空明「おばけが居なくても薄暗いと怖いものね……早く帰ろうよ」
あかり「じゃああかりが気分だけでも明るくしてあげますよ! アッカリーン」

明梨「そのネタくどい!」

あかり「わーん明梨さんがあかりの事叩いたー」
みうりん「明梨ちゃん落ち着いて……」
空明「この2人はいつもこうだから大丈夫だよー。本当は1番仲いいんだもんね」
明梨「なっ!? そ、そんな訳」

あかり「本当はいますぐゆりゆりしたいくらいなんですよね!? 明梨さん!?」
明梨「そ、そんな事……あ、あかりは光とでもゆりゆりしてなさい!」
あかり「それでもいいですよ! 光さんーまたスカートめくらせてくださいー!」

ひかりん「わわっ、ちょっとあかりんちゃんってば!?」

 明梨ちゃんの本音は結局うやむやにされてしまいましたね。



 光ちゃん達が帰って、校舎の中はすっかりと静まり返っていました。
 そして光ちゃん達がさっきまで居た教室には、わずかな薄暗い光が……。

少女「………魔法少女さん、来てくれた……でも私の声、届かなかった」

 校舎の中には他にも、まだ誰か残っていたのでしょうか?

少女「大事なお友達……捜すの、手伝って欲しかった……。でも私はもう……だって魔法少女さん達に声、届かなかったんだもの……」

 この女の子は、まさか……。

少女「稚菜ちゃん……どこに行っちゃったの? 私はずっと捜し続けるよ……」

 夜のよもぎ小学校に現れる女の子の幽霊。
 その子は大事なお友達を捜しているらしい……でもその事実を知る者は……。



 ダ  レ  モ  イ  ナ  イ



 そして次の日の朝。

空明「光ちゃん、風邪?」
光「うーっ……鼻水が辛いよぉ」
明梨「光が夏風邪なんて珍しいわね」

光「きっとお風呂出たばかりだったのに、あかりちゃんが私を呼び出すから……」

あかり「え、あかりは光さんの事、呼んでないですよ?」
光「え、嘘? でも私、誰かが魔法少女を呼んだ声が届いたから校舎に」
明梨「空明ちゃん、光の事呼んだの?」
空明「ううん、光ちゃん1度断ってたし悪いと思って呼んでないけど」
明梨「私も同じ理由で呼んでなんかいないわよ?」

光「え、じゃあ……あの時私を呼んだのって……誰!?」

 魔法少女を呼び寄せた者以外……真相は誰も知らない。


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  • 最終更新:2018-02-10 15:03:59

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